明日の法律家講座 東京校第367回

2025年5月16日(金)実施

【シリーズ】憲法と国際人権法による人権保障ー外国人の人権ー

入管収容を知っていますか?~外国人の人身の自由について考える~

 講師

弁護士 児玉 晃一 先生

弁護士 児玉 晃一 先生
(マイルストーン総合法律事務所代表)
【プロフィール】
1966年東京生まれ。1994年 弁護士登録。東京弁護士会所属。マイルストーン総合法律事務所代表。1995年以来、入管収容問題に取り組む。詳しい活動は「ボーダー 移民と難民」(佐々涼子 集英社インターナショナル 2022年)など。

講師からのメッセージ  

「私たちを助けてくれるの?」

 私が最初に入管収容事件に関わった際、12歳の少女から投げられた言葉です。
 入管の収容施設というのをご存じでしょうか。裁判所の関与なく、人を無期限に収容=拘束することができる制度が、今、この日本にあります。彼女は当時小学校3年生だった弟と母親とともに、梅雨明けの収容場に1週間近く閉じ込められていました。
 入管収容に対して、実務家は何ができるのか、できないのか。実際に担当した事件を題材に、皆さんとこの問題を考えたいと思います。