明日の法律家講座 東京校第369回
2025年6月13日(金)実施
子どもの人権をめぐる今日的課題と議論
講師
大谷 美紀子 先生
(弁護士、大谷&パートナーズ法律事務所)
【プロフィール】
1987 上智大学法学部国際関係法学科卒業
1990 弁護士登録(42期)東京弁護士会所属
1997~1999国際人権問題を学ぶために、米国のコロンビア大学国際公共政策大学院修士課程に留学(人権人道問題専攻)
1998 国連人権高等弁務官事務所ニューヨーク事務所にてサマーインターン
1999~ 帰国後、国際人権法の専門知識を活かして、弁護士実務では国際家族法事件に特化しながら、女性の人権・子どもの人権・外国人の人権の分野で、日本国内・アジア太平洋地域・国際的に、NGO活動、弁護士会・法曹団体の活動、法科大学院での教育や国内外での講演・研修等に取り組む
2003~2005東京大学法学政治学研究科修士課程専修コース(国際法)
2005~2006 国連総会第三委員会に日本政府代表代理として出席
2020 青山学院大学より法学博士号(国際法)取得
1997~2017 日弁連国際人権問題委員会(2015~2017 同委員長、国際室(2006~22007 同室長)、国際業務推進センター、子どもの権利委員会、家事法制委員会、ハーグ条約に関するワーキンググループ等で活動
2017~2025 日本人初の国連子どもの権利委員会委員(2021~2023 同委員長)
2024 ジュネーブに事務所を置く国際的な子どもの人権NGOの国際的ネットワーク、Child Rights ConnectのPresidentに就任
所属事務所:大谷&パートナーズ法律事務所
講師からのメッセージ
子どもの権利に取組むようになったのは、弁護士として活動を始めてすぐに、人権問題に関心を持ち、人権侵害や差別を防止するために人権教育が重要であると考えたことがきっかけです。人権教育の取組みを含む国連の人権活動に興味を持ち、勉強するため、家族を同伴してアメリカの大学院に留学。帰国後は、日本に軸足を置き、弁護士活動をしながら、国連の人権機関を活用・貢献し、アジア、そして世界の人権問題、特に女性と子どもの問題に取り組みたいと考え、NGO活動を続けてきました。国連子どもの権利委員会での8年間の活動を踏まえて、子どもの権利をめぐる今日的課題と議論や法律家の役割についてお話し、みなさんと共に考えたいと思います。