明日の法律家講座 東京校第371回

2025年7月15日(火)実施

【シリーズ】憲法と国際人権法による人権保障

ジェンダー平等をめぐる日本の課題

 講師

林 陽子先生

林 陽子先生(弁護士・アテナ法律事務所)
【プロフィール】
1979年 早稲田大学法学部卒
1983年 弁護士登録(35期)
1987年―1989年 Newnham College, University of Cambridge に留学
2006年 アテナ法律事務所を開設(それまでに3つの事務所に所属)。現在に至る。
2023年 (公財)市川房枝記念会女性と政治センター理事長。現在に至る。
 
この間、国連第4回世界女性会議(北京会議)日本政府代表団顧問(1995年)、国連人権の促進と保護に関する小委員会代理委員(2004-2007年)、国連女性差別撤廃委員会委員(2008年―2018年。うち2015-2017年は委員長)、G7ジェンダー平等諮問委員会委員(2018-2019年)等を歴任。早稲田大学法務研究科客員教授(2004-2009年)。

 
【主な著書】
編著書「女性差別撤廃条約と私たち」(信山社、2011年)
論文「包括的差別禁止法と平等機関」(国際人権法学会創立30周年記念講座、第1巻、2023年)

講師からのメッセージ  

世界経済フォーラム(本部・スイス)が毎年公表するグローバル・ジェンダー・ギャップ指数において、2025年の日本の順位は148か国中118位でした。
日本のジェンダー平等度が世界118位にとどまっているのは、日本の法律や政策が先進国のレベルに到達していない結果の表れです。これは「政治が悪い」と言って済まされる問題ではなく、法律家の責任でもあります。
この講義は日本が批准した女性差別撤廃条約をはじめとする国際人権法の水準と日本の法実務にどのようなギャップがあるのかをテーマにします。国際司法機関における日本人の活躍についても、次の世代を担う塾生の皆さんにお伝えできればと思います。