同じ目標に向かって勉強をしてきた受験仲間とのつながりは、私の宝物となりました

他資格の受験経験を活かして合格

石川 欣生 さん(36歳)
 

会社員
[受 験 回 数] 2回
[受 講 講 座] 行政書士合格講座 など

※プロフィールは、2012年度合格時点のものです。


行政書士試験との出会い

私は、以前に土地家屋調査士(以下調査士)という不動産の表示登記を専門とする資格を取得し、以来調査士事務所に勤めています。その業務のなかで、表示登記以外に土地に関する許認可申請や相続についての相談を受けることも少なくなく、その案件に応えたいと思い、また行政法や民法をきちんと理解することは登記業務を行ううえで必要であるため、行政書士を目指そうと決意しました。
 法律の学習については、民法(総則・物権)と不動産登記法を学ぶことはありましたが、憲法や行政法、民法債権や会社法など行政書士に必要な法律は学んだことはありませんでした。きちんと法律を学びたかった私は、最初から資格指導校に通学して勉強をしようと決めていました。そんな時、調査士試験のときに読んで力をいただいた本、「一点集中力」(サンマーク出版)の著者である伊藤先生が伊藤塾の塾長であることを知り、また説明会の内容からしっかり学習できそうだと感じて入塾し、土曜日の講義をライブ受講することにしました。 

受験勉強中で、辛かったこと・嬉しかったこと

受験勉強で一番辛かったことは、眠気との戦いでした。帰宅が20時頃になることが多いため、21時以降から机に向かうと1時間後にはうつらうつら……。コーヒーを飲んだり、風呂に入ったりと気分転換をしながらの毎日でした。また、帰ったらお酒を飲む習慣があったので、それを改善するまでは我慢の日々でした。
 一番嬉しかったことは、資格試験を通して多くの人と知り合えたことです。仲間の努力に刺激を受け、情報を共有し、ともに悩み考え、励ましあいながら同じ目標に向かって勉強をしてきた受験仲間とのつながりは、私の宝物となりました。 

私がとった学習方法 

講義と復習

私が2年目に受講した講座では、全ての教材をフルに使用して、フレームワークと出題のツボの抽出、そして他の法律とのリンクを行い、今まで覚えた知識を小さくまとめてロジカルに問題を解決していくという、実践的で効率のいい学習方法を教えてくださいました。知識の整理ができていなかった私にはぴったりの内容でした。講義中は、復習のことを考えて、できるだけメモを取るように心掛けました。しかし、私にとって講義内容の速度がとても早かったので、メモの取り忘れや聞き逃しなど多くありました。そこで私は許可を取り講義を録音し、後日聴きなおして講義を補いました。
 復習をするうえで、私が特に気をつけたのは、条文を常に確認することでした。講義中も判例六法を使用し、条文を確認します。私はより早く条文を確認するため、判例六法の法律ごとにインデックスを付けました。(民法などは、さらに編・章ごとに細かくインデックスを付けました)これにより、時間の短縮と条文の理解に繋がりました。 

直前期

直前期は、まず記述対策として予想されるテーマの40字前後の文を漢字も含め正確に書けるようにするため、他資格セレクト問題集を使って毎日一定量を書きました。また択一対策として、日々の学習で集約してきたプログレカードとパワーポイントを使い、出題のツボを中心にひたすら覚えることに徹しました。直前期対策講座にも参加し、覚えなければならない事項の最終確認も行いました。

学習を振り返って

私は学習するうえで、普段から「覚えること・思い出すこと」に力を入れていました。直前期ではより一層強化しましたが、普段からの「覚えるのだ!」という意識がよかったのだと思います。風呂では声に出し記憶の確認、仕事の合間にはパワーポイントを裏紙に書くなどしました。

自宅での学習

自宅でテキストを読むときは、眠気対策として指で文字を追い、声に出して読むことにしていました。またテーマが終了したら、理解できたかを確認するため、「一人エア講義」を行いました。自分が講師となり、まるで目の前の生徒に教えるかのように説明を行います(恥ずかしくて人には見せられませんが)。理解が進んでいない部分では言葉が詰まるので、復習するポイントが見えました。
 また、休息するということも考えました。私は、土曜日の講義の後と日曜日(昼間に用事が入ってしまったら別ですが)の夜は、好きなお酒を飲むと決めて、気分転換を図りました。 

最後に

私は、行政書士試験を通してよき講師と出会い、よき仲間に出会えたことをとても感謝しています。「知識と知識のつながり、人と人のつながり」を深く実感しました。皆さん本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いいたします。
 社会人でこれから行政書士を目指す方へ。家庭や仕事、飲み会など社会人は勉強する時間を確保することが大変だと思います。しかし勉強はどんな形であれ、一日も休まず続けることが大切と考えます。頑張ってください。応援しています! 

受験勉強中の思い出


大事なことを何回も見て思い出せるように、テキストやカード、ファイルなどにもたくさん書き込みをしました。


判例六法にもたくさん書きこみました。この六法は、本試験にまで持って行きました。自作のお守りとなりました。


愛用の青と赤のペン。青は書いて覚えるときに良いと聞いたので、日々の学習のメリハリのための休息にはこれ!