単なる暗記ではなく、どうしてそうなるのかの制度趣旨の理解が大事!

独学・他校から転入して合格

有賀 智幸さん(46歳)
 

会社員
◆受験回数/2回(伊藤塾で学習後、1回で合格)
◆受講講座/行政書士中上級講座 中上級コース、公開模擬試験
◆合格年度の学習開始時期/2016年12月

※プロフィールは、2017年度合格時点のものです。

行政書士試験との出会い

以前よりFP(ファイナンシャルプランナー)などの金融系資格を保有している関係から、親戚や知り合いの方のお金や相続、不動産の活用方法などについての一般的な相談にのる機会がありました。ただ業務独占資格でない為、自身でその先の手続きや書類作成をすることができないもどかしさがありました。そこで、その先の手続きができる行政書士という職業に興味を持ち、試験に挑戦しようと思いました。

私がとった学習方法

開始段階の学習方法について

1回目の試験挑戦前は、まだ伊藤塾の存在を知らず法律初学者にやさしい某通信講座を受講していました。テキストとDVDと過去問集を繰り返し行うことで、試験直前期にはある程度の知識が定着し、伊藤塾を含め他校模擬試験も合格ラインを少し超えるぐらいの成績が取れました。本番も「まぁ~、いけるか」という心境で試験に挑みました。ところが自信のあった憲法がまったくできておらず、民法は五分五分、会社法にいたっては捨てていましたので、結果は168点の不合格でした。見た目は、「あと3問自信のあった憲法が取れていれば......」というような成績でしたが、分析してみると、結局、択一全般が弱い、特に憲・民・商で取れる問題を落としていることがわかり悔しい思いをしました。

伊藤塾での学習について

次は同じ経験をしたくないとの思いから、早くリスタートを切るべく、公開模擬試験の解説講義がわかりやすかった記憶から、伊藤塾の中上級講座に申し込みました。6月上旬くらいまで上級インプットテキストを中心に自身の弱かった部分、憲法は統治条文、判例知識の読み込み(事案・争点・結論)、民法は原則、例外、要件、効果、判例、暗記(比較まとめ表)、商法(会社法は設立・株式・機関を徹底して知識の上乗せ)、単なる暗記ではなく、どうしてそうなるのかの制度趣旨の理解に取り組みました。ノートは作らず、必要なコメントや講師のおっしゃったことはテキストにすべて書き込みました。

直前期の学習法について

直前期に近づくと、インプットした全科目の膨大な知識をコンパクトに整理しアウトプットできるように、テキストの高速回転や答練模試、またテキストに戻るという作業をひたすら繰り返し、知識の定着に努めました。この上級インプットテキストに記載されている事項を読み込むことで、必ず合格ライン以上の知識がつくと思いますので、皆さんも信じてやってみてください。

最後に

「絶対に合格する」という強い意志を持ち続けることで、伊藤塾での厳しい講義に耐え、何とか合格することができました。皆さんも強い意志を最後まで持ち続け、正しい学習をして合格を勝ち取ってください。また、会社法の学習は合格を確実にするうえで非常に大事になってきます。近年、憲法で点数が得点しにくくなってきているため、得点できなかった場合に会社法でカバーできると大きいと思います。

受験勉強中の思い出

使用教材
会社法全体の概要をつかむのに最適。受験中はもちろん、合格後の実務にもおすすめです。
テキストの空白に関係条文、理解を促す図が書き込めます(図は動産質で物が奪われた場合の返還請求)。