育児と家事を両立しながらWeb受講で受験勉強

司法書士試験に1回の受験で合格した
ママたちの座談会

育児と家事を両立しながらWeb受講で受験勉強

司法書士試験に1回の受験で合格した
ママたちの座談会

入門講座を受講して、1回の受験で合格された3名の方にお集まりいただきました。みなさん、受験勉強をしながら家事と育児をこなし、最後までやり抜いて合格された方々です。これから合格を目指す方への大きなヒントをお話いただきました。

伊藤塾講師
山村拓也講師

入門講座担当
自身も1児の父

2018年合格者の皆さん
(入門講座山村クラスをWeb通信で受講)

谷口 さや香さん
東京在住 お子様は4歳

杉本 真由子さん
鹿児島在住 お子様は4歳

樋口 亜由美さん
岡山在住 お子様は0歳
(1月にご出産)

育児をしながらの受験勉強はいかがでしたか

樋口:今年の1月に出産したので、生まれてからの6ヶ月は本当に長かったです。2、3時間おきに授乳をしながらの勉強でしたが、あまり記憶がなくがむしゃらに勉強していました。

山村:入院してからも病院で勉強していたとお聞きしましたが。

樋口:わりと出産する直前までベッドで勉強していました。

全員:分娩台でですか?

樋口:さすがにそれはありませんでした(笑)

山村:体調第一なのは当然なのですが、やはり合格者の方に共通 しているのは「合格したい」という気持ち、その執念がすごいですね。


杉本:家事と育児に追われた受験勉強は些細なことで中断されるので、なかなか集中した時間が取れませんでした。ちょっと勉強しては、家事や育児に追われる、という感じで、こま切れの勉強時間を積み重ねていったというイメージでした。


谷口:娘がもう3歳になっていたのですが、子供の前ではできるだけ勉強しないようにしていました。なので、娘が幼稚園に行っている間に勉強し、直前期はみんながまだ寝静まっている早朝の時間にも勉強していました。昨年の合格者の方もおっしゃっていましたが、早朝の勉強はとても集中できました。

杉本:私は子供の前でも勉強していました。勉強は悪いことではないので、勉強している親を見て、子供も勉強してくれるといいなと思っていました。

山村:育児の考え方やスタンスもそれぞれなのですね。

逆に勉強していて、お子さんがいてよかったと思えるときはありましたか

谷口:やはり、育児のため勉強時間が限られているという意識が強かったので、その分集中できました。また、締切効果のようなもので限られた時間の中で死に物狂いの勉強ができました。

杉本:本試験当日の休憩時間の疲れている時に、スマホで子供の動画を見ると癒されて気持ちがリフレッシュされました。受験勉強をしていても子供がとても可愛いです。

樋口:産休に入る前は仕事と勉強ばかりで自分のことに精一杯になっていましたが、子供が生まれてからは自分より優先するものができたことで、かえって精神的に余裕ができました。

山村:育児と受験勉強の両立という、一般的に受験勉強には困難になると思えることを、みなさんはプラスの力に変えていらっしゃるのですね。受験勉強中に身の回りに起こる様々な出来事を前向きに捉えることができるというのも合格者の共通点ですね。 


家事との両立でなにか工夫をされましたか

樋口:主人が協力的だったので、あまり工夫はしていませんでした。家事の半分を分担してくれ、私が勉強に集中したい日は、料理をしてくれたり、掃除や洗濯もやってくれました。

杉本:私は"ながら勉強"をしていました。家事をしながらスマホで講義を聴いたりしていました。

谷口:可処分時間を増やすために家事の時間の節約を考えました。たとえば買い物の時間を短縮するためにネットスーパーを活用して買い物のパターンを決め、無駄な時間を徹底的になくすよう知恵を絞りました。

みなさんWebでの受講でしたが不安はありませんでしたか

谷口:山村講師はとても滑舌がよく、聴きやすいので、講義を聴く速度を早めてもメモを取ることもできて、内容も十分理解できました。 かえってライブより講義を有効活用できました。

樋口:そうですね、山村講師は講義中に「あ~」とか「え~」とか、つまるところが全くないので聴きやすく、ずいぶん経験や練習を積まれているのだと思いました。

杉本:山村講師が講義中に話していただける、講義以外の、ふとした言葉や受験生に対する気遣いがとても伝わってきて、メンタル面でもずいぶん助かりました。

山村:ありがとうございます。私はライブ以外のWebで受講している方のこともとても意識して講義をしているので、Webで倍速 受講をしても聴きやすいように、間のとり方や抑揚の付け方など、様々な工夫をして講義をしています。この機会に、そんな点も知っていただけるとちょっとうれしいです(笑)

講義中に講義以外のこともいろいろお話しましたが、なにか印象に残っていることはありますか

樋口:私は「模試の結果に一喜一憂しない、右上がりに成績が伸びて、試験当日に合格ラインに達していればいいのだから」や 「本試験で一番つらいときが一番合格に近いとき」という言葉をよく覚えています。この言葉を励みに最終的に試験当日に照準を合わせて勉強していました。

杉本:私は「合格者は愚直に努力している」と言う言葉です。勉強が間に合わないときも、焦ることなく愚直にやれば何とかなると思い、気持ちが楽になりました。

谷口:私は「人の嫌がることやりなさい」という言葉を実践していました。

山村:[人の嫌がること」といっても、人をイジメるとか、そういう意味ではないですよ(笑)

全員:わかってます、わかってます(笑)

谷口:苦手な科目のややこしい表を覚えるとか……でもこれはみんなが嫌がるようなことだから、ちゃんとやらなきゃ、と思い頑張りました。

山村:人の嫌がるところ=面倒くさいところというのはそういう部分で、合格者はそこをきちんとやりきります。与えられている教材や講義等の情報は同じなのですが、そういうみんながやりたくない部分にどのくらい真剣に取り組めるかが合否を分けるのですね。

これから合格を目指す受験生にメッセージをお願いします。

谷口:私は勉強を始める前、2000時間とか3000時問とか勉強しないと合格できないと聞いていました。しかし、今振り返ってみると、とてもそんな時間は勉強していません。要はやるべきことをきちんとやることが大切だと思います。子供がいても、家事があっても山村講師に言われた“やるべきこと”をきちんとやれば合格できるということです。勉強のために何もかも犠牲にするのではなく、 自分にとって大事なものは守ったうえでやることをやれば合格できるので、過度に心配したり焦ったりしないでほしいと思います。

杉本:私は家事や子育てをしながら“ながら勉強を”していたのですが、 家事が忙しくても、育児が大変でも続けていれば必ずゴールラインに達すると思います。とにかく前に進むことが大事だと思います。

樋口:家事や育児をかかえて受験勉強をしていると、私は勉強を続けていてもいいのか、もっと家族のために時間を使った方がいいのではないか、と考え始めることがありました。しかし自分を信じて、やり抜けば合格できます。これが結果的に家族のためになるのだと思いました。

山村:みなさん、今日は本当にためになるお話をありがとうございました。今度はみなさんを目標にして合格される方がきっと大勢誕生してくれると思います。合格は次のステージへの第一歩です。人の気持ちが理解できる、素晴らしい司法書士になってください。