蛭町講師は膨大な知識量を非常にわかりやすく説明していただきました。

M.Mさん(35歳)
 

合格者イラスト
●関東学院大学経済学部卒業 アルバイト
●受験回数:6回
●受講講座:〔中上級講座〕択一実戦力養成答練・記述式「答案構成力」養成答練、択一合格アドバンス講座・記述式スキルアップ講座、ツーステップ登記法講座、〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」、〔模試〕全国公開模擬試験

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

法学部出身というわけではないので、もともと司法書士という資格を知りませんでした。きっかけは知り合いのすすめです。社会に貢献するために確固たる資格が欲しかったというのが学習をはじめた理由のひとつです。さらに司法書士は独立開業もでき、収入もいいというのが理由でした。

私がとった学習方法

択一式対策としては、インプット講座を受け、まずはあいまいな知識がないようにし、知識の体系化をはかるということをしました。以前は答練なども受けていたのですが、答練の問題及び答えを覚えるという作業になってしまい、結果「過去問から逸脱したマニアックな知識ばかりが身についてしまう、そのため模試ではそこそこ点は取れるのだが本試験の点につながらない」ということになってしまっていました。そこでまずは過去問を中心とした基本的な知識を重点的におさえていくことを心がけました。具体的にはインプットで使っているテキストに全ての情報を集約させるため、テキストに載っていなくて過去問などで間違えたポイントや判例などを逐次書き込むようにしていました。この場合、どこに書くかということを考えなければならないので、必然的に体系的な理解をするようになりました。あとは、よく間違えるところや不得意なところには赤丸のシールを貼り、さらに付箋をしました。この付箋された箇所を定期的に繰り返し見ることによって知識が定着するようにしました。また過去問についてもテキストの一部と考え、解くうえでポイントとなるところをマーカーでチェックしたり、派生知識を空欄に記入したりしていました。よく間違える問題には同様に付箋をして何度も見るようにしました。過去問は「解く」というよりも「読む」という感覚の方が近かったです。
記述式対策としては、まずは前年の自分の答案用紙を取り寄せました。自分がどのように間違えたのか、どこが不得意なのかなどがよくわかりました。ちなみに前年は不登法の申請順を間違えていたのですが、これは今までしたことのなかったミスで取り寄せて見なければわからないことでした。さらにスキルアップ講座でひたすら機械的に解答していくという癖をつけるようにしました。なかなか時間や点数が伸び悩むところもありましたが、やればそれなりの結果が出てくるので、ある意味スポーツ感覚でやっていました。あとは過去10年くらいの問題をじっくりやってみました。これは正解を記憶するというよりは出題者の癖や好みを把握するという意味合いが強かったです。さらに答案構成力養成講座で具体的に答案を作るための戦略を鍛えました。この講座は前年も受けているのである程度自分なりの答案構成の仕方というのはあったのですが、さらに無駄のないように洗練されたものになるように常に考えていました。「この講座に出てくるポイントは必ず出る」と信じてひたすら繰り返して演習しました。間違えた箇所は「間違えノート」に「ポイント」「様式」などに分けて書き、何度も見るようにしました。添付書類などでよく忘れそうなものは単語帳にそのポイントを書いて、トイレに行ったときなどちょっとした合間に見れるようにしていました。

自宅の学習と伊藤塾の個別フォロー

自宅でインターネットで講義を受けていたので、だらけないようにきちんと時間やスケジュールを決めて勉強するようにしていました。アウトプットの講座でもまわりに受験生がいることを想像しながら負けない気持ちを維持するようにしていました。個別フォローでは何度かメールで質問させていただきました。思っていた以上に早く丁寧な回答だったので、こちらもやる気がでてきました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

記述式スキルアップ講座・ツーステップ登記法講座・うかる!記述式でお世話になった蛭町講師は膨大な知識量を非常にわかりやすく説明していただきました。「なぜそうなるのか」ということを考えることでより確実に知識を定着させることができました。試験とは直接関係なくても実務で役に立ちそうな知識をたくさん知ることができました。択一実戦力養成講座の高城講師はやわらかな物腰で常に受験生の目線に立って話されていた印象です。ご本人の受験での失敗談も共感できることが多く、それだけに説得力がありました。
記述式「答案構成力」養成講座の山村講師は非常に講義のリズムがよく、無駄のないスマートな考えを持てるようになりました。「あいまいな多くの知識よりも少ないが確実な知識」「相対浮上」など勉強するうえで糧となるような言葉をたくさんいただきました。
択一合格アドバンス講座の小山講師は一生懸命さが空振りしてしまうようなところもありますが、パソコンの前でつっこみながら楽しく講義を受けることができました。

最後に

実は正直合格体験記というものを書くかどうか悩みました。というのは、たくさんの合格者の体験記から最大公約数のものを拾いあげてもそれだけで意味合いは薄まってしまうということや、合格者は無意識にでも自分をいいように解釈してしまうのである程度の思い込みが入ってしまうことなどが原因でした。実際に「○○をやったから合格した」と合格者は思っていても、それをやらなかった場合を検証することは難しく、年度が違うだけで様々な条件は変わってきます。またそれぞれの受験生を取り囲む条件も多種多様な中で、まさに人生をかけて受験している人に軽々しく「これがいい」なんてことは言えないと思っていました。ただモチベーションが上がったり、参考になる勉強法が全くないわけではないので、前述したようなデメリットも踏まえて読んでいただけたらと思い、書くことにしました。はっきり言って合格ラインに近い人で惜しくも落ちてしまった人と合格者には何の違いもないと思います。ただ自分を信じて進んでいくしかないんじゃないでしょうか。