同じ人間が合格しているのだから俺にもできる。それが始まりでした。

大室 智久(オオムロ トモヒサ)さん (28歳)
 

合格者イラスト
高校卒業 アルバイト

受験回数:5
主な受講講座
【入門講座】 入門講座本科生
【中上級講座】 択一合格アドバンス講座、択一実戦力養成答練
【直前対策講座】 択一直前総整理講座、うかる!記述式、全国公開模擬試験



私はこうして司法書士を目指す決意をしました

高校を出てすぐにプロのドライバーを目指し日々峠に走りに行き、月に何度もサーキットへ通う生活をしていました。しかし、周りにいるプロのドライバーのほとんどがショップを経営し、車の整備をして生活をしていました。
車の世界で生計を立てるには、プロドライバーとてハンドルを握っているだけではご飯を食べていけない現実に直面しました。
そして、この当時は、数年間交際していた女性がいました。この女性には苦労をかけたので、鞍替えしても立派な何かをやりとげたいと考えるようになりました。

そんな矢先、スタンドの先輩が行政書士の資格をとりました。私は、なんとなく本屋さんの資格試験のコーナーに行きました。その時たまたま行政書士の隣に司法書士の本が置いてありました。手にとってみると、合格率2.8%、受験資格に制限なし。これだ、これにしよう。同じ人間がやっているのだから、俺にもできる。

学習を始める段階では、司法書士がどんな資格だか全く知りませんでした。
勉強などろくにしたことがなかったので、1年間独学で学習できたら、受験指導校に通って学ぼうと考えました。

そして1年後、ある受験指導校の説明会に申し込みました。この段階で、腹の中ではこの受験指導校に決めていました。
しかし、伊藤塾のガイダンスがその数日前にあることを知り、通う予定はないけれど行ってみることにしました。そしてガイダンスで、なんて素晴らしい教育機関なのだと感じ、申し込みました。これが伊藤塾との出会いでした。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法
 

入門講座を通学で受講しました。続けていくうえでも、勉強仲間は大切だと考えていたので、通学にしました。効率的な勉強方法がわからない私は、講師の言う通りに勉強しました。まず、講義はわからなくても必ず出席すること。講義でやったところは、解けなくても過去問を解くこと。理解できないところは、当面は飛ばすことも大切であること。とにかく続けること。
続けた結果、講師との距離を近く感じることができ、また続けることの大切さや強さを学ぶことができました。


入門講座が終わり、1年以上かけて学んできたことを繰り返し学習していくと、色々な知識がリンクしていくことに気がつきます。初めて学んだ時はわからなくても、全体を学んでから理解できることも沢山あると教わってきたことが、「あっ、本当なのだ」と感じました。
 

中上級段階の学習法

私は本当に成績が上がるまで時間がかかりました。しかし、時間はかかったけれど自分に合った勉強方法が確立してからは、面白いように成績が上がってきました。
私は、過去問に知識を集中させました。今までも過去問中心で、色々とリンクは張ってありましたが、最終的には、過去問集にかなりの文字を書き足していました。間違えやすく似たような問題には、分野を問わずどんどん書き足していました。

勉強の計画は計画通りにできない時のためのBプランや、更にその下のCプランも用意していくことも大切でした。
勉強がリズムに乗っている時は、ものすごいペースで進みますが、乗れていない状態で計画通りにできなかった時には全く進まなくなってしまう性格の私には、崩れたときの予備プランを用意しておくことも大切だと思いました。

 
直前期の学習法や試験当日について

直前期は、試験当日にどういう自分でいれば最強か、ということを意識しました。ほぼメンタル面です。6回目の試験ですし、答練や模試の成績もまずまずでしたので、最後に詰める知識も把握できていたので、後はメンタル面を徹底しようと考えていました。成績が良くなった分、コンスタントに勉強することが苦痛になってきていました。折れそうになる心を勉強から程良い距離を取ることによって維持したりもしました。

模試の活用方法ですが、日程的に受けられる模試は全部申し込みました。模試で大切にしたことは、取るべき問題と捨て問の把握と、模試の受け方でした。模試の段階では取るべき問題でも、正解できないものも当然あります。
その中で大切なのは、使える知識にしたつもりで間違えたものと、本試験までに詰める予定の知識のどちらに分類されるかということです。また、捨て問と判断した問題の正解率が高いという事も問題です。

伊藤塾講師へのメッセージ

どの講師にも続けることの大切さ、諦めないことの大切さを教えていただけました。入門講座担当講師の優しくも諦めない気持ちでいることへの熱いメッセージ、小山晃司講師のウケる講義、山村拓也講師の緊張感ある講義、蛭町浩講師の理論的で難しい講義。すべて、私の諦めない心や続ける強さを育てていただけたと感じています。ありがとうございます。  

最後に

私は伊藤塾を通して合格できたことを誇りに思います。伊藤塾の理念に恥じない法律家としての司法書士になりたいです。登記業務はもちろんですが、人権にかかわること、弱い立場の人の声を社会に反映できるそんな司法書士でありたいと考えています。

今まで勉強とは縁がなかった受験生へ。
私は、馬鹿自慢をすれば沢山ネタがあります。「後見」をアトミと読んで、兄に国語辞典を渡されました。しかし、人生を変えようと決意し、行動し、続けることができれば必ず人生は変わります。司法書士試験は頭の良い人間だけが受かる試験ではありません。夢を諦めない人が受かる試験です。
必ず努力は報われます。