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Vol.08 弁護士(元検察官) 蛯原俊輔先生

検察官から弁護士へ。
実務家に必要な、共通の心得。

Profile

所属:三浦法律事務所
専門分野:企業法務

目次

●検察官が持つ公権力、弁護士が扱える幅広い業務。
●実務家に必要な、当事者への思い。
●受験時代を支えた、伊藤塾の講義と仲間。
●志に見合う、実力を。

検察官が持つ公権力、弁護士が扱える幅広い業務。

Q:自己紹介をお願いいたします。

蛯原俊輔といいます。企業法務を扱う弁護士です。

もともとは検察官をしていたのですが、2019年に弁護士へ転身して、2022年から三浦法律事務所に所属して企業法務を取り扱っています。

小さい頃に祖父の影響で刑事ドラマを一緒に見ることが多くて、それで法律とか刑事について興味があるようになりました。

Q:検察官の仕事を教えてください。

検察官は、刑事事件の捜査と裁判が職務の大きなポイントです。
捜査は、基本的には警察から送られてきた事件、例えば暴行や窃盗、強盗や殺人などについて進めます。
また被疑者の取調べや、被害者への事情聴取もありますし、警察へ防犯カメラ映像などの証拠確保について指示をすることもあります。

そのように証拠を収集して、事案に見合った起訴か不起訴の処分を決めます。

Q現在どのような業務をされていますか?

企業法務を扱う弁護士でして、依頼者様は会社企業です。
例えば日常的なご相談ですと、契約書の確認や、
「こういったビジネスを始めたいけれど、適法性や何か法律に違反している点が無いか検討してください」という依頼もあります。
その他にも、会社買収のM&Aに関するご相談もあるなど、ご依頼いただいた相談を広く対応しています。

実務家に必要な、当事者への思い。

Q:印象に残っている案件はありますか?

ある窃盗事件です。
この事件は、私が担当していた被疑者が犯行を自供していく中で、あるクリニックに忍び込んで物を盗っていたことがわかった事案です。この件は、被疑者の自供から発覚した件だったので、自供の裏付けを取らなければいけませんでした。
私はクリニックの院長先生へ、「このように被疑者が言っていますが本当ですか」などと尋ねたりしました。
(そして犯人が捕まった後、)クリニックの先生が、
「この犯人捕まったんですね。本当に良かったです。」と言いました。
何故かというと、そのクリニックはその地域でとても成功しているクリニックだったため、「私は誰か同業に嫌がらせをされていると思っていました。全く関係無い連続強盗犯の犯行だと知って、人間不信が晴れた。」と仰っていただけました。
私はこの事件を通して、どうしても実務家をしていると、目の前の一件を沢山の事件の一件と思ってしまいます。但し、それは事件の当事者にしてみれば、当然人生に1回あるかないかの経験です。そうしたことに思いを致せなかったという気持ちを抱き、ハッとさせられたという意味で非常に残っている件です。

受験時代を支えた、伊藤塾の講義と仲間。

Q:伊藤塾を振り返っていかがですか?

伊藤塾の講義を私も取っていましたが、今、改めて振り返って思うのは、条文の内容だけでなくて、きちんと理解や背景、趣旨、立て付け、判例まで教えてくれたのが非常にありがたかったなと思っています。
体系的にポイントを押さえた講義だったので、非常にありがたかったです。
私自身、あの講義が無かったら、多分どこかで心が折れて勉強を続けられなかったと思っています。
また伊藤塾で一緒に勉強していた友達もいて、そうした環境で頑張ろうと思えたことも大きかったと思っています。

蛯原俊輔先生


志に見合う、実力を。

Q:未来の法律家へメッセージをお願いいたします。

法律家を志す方々は、いろいろな動機やモチベーションがあると思っています。そしておそらく多くの方は、社会に還元したい気持ちがあると思っています。
そうした志を持たれるのであれば、我々は法律家なので、きちんとした法律の知識を身に付けることが大前提です。そしてその志に見合うよう、先ずは勉強を進めることだと思います。
司法試験までの道のりは結構長いですけれど、先ずは最初の1歩目を踏み出していただけると良いなと思っています。そして、法律実務家の仲間が増えていくと非常に良いなと思っています。

まとめ

実務に臨むにおいても、司法試験の学習においても、真摯に一つひとつと向き合うことが大切だと感じた蛯原先生の言葉。
インタビュー後にも「難関試験だからこそ、挑戦に値する仕事ができる」と語ってくれました。

 
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