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Vol.07 弁護士 小河利紀先生

仕事と学びの両立。
「法の専門家」への刺激と実現。

Profile

所属:TMI総合法律事務所 福岡オフィス
専門分野:M&A、ジェネラルコーポレート

目次

●県庁や証券取引所で働きながら受けた、弁護士への刺激。
●社会人時代の経験、実務の場で活きる強み。
●働きながら乗り越えた、司法試験受験。
●杓子定規の当てはめだけでは足りない、解決への思考。

Q:自己紹介をお願いいたします。

小河利紀と申します。
TMI総合法律事務所の福岡オフィスで弁護士をしています。

小河先生

県庁や証券取引所で働きながら受けた、弁護士への刺激。

Q:働きながら弁護士を目指そうと思った経緯を教えてください。

大学卒業後は福岡県庁へ入庁し、福岡県の発展のために貢献したいと思って働いていました。ですが3年程が経った頃、キャリアに若干の迷いを感じ、県庁以外の仕事も見てみたいと思って証券取引所へ出向することにしました。
証券取引所では上場審査等を担当させていただき、上場しようとしている熱意を持った経営者の方や、そういった経営者を支える公認会計士などの専門家の方と接する機会があり、大いに刺激を受けました。
また同じ時期に法科大学院へ進学していた同級生が弁護士になって活躍している話も聞き、専門家として、弁護士として、働きたいと考えるようになりました。
私は生まれも育ちも福岡県で、地元の発展や成長に貢献したい想いで入庁しました。その後、県の発展に貢献したい想いは変わりませんでしたが、制度全体を通しての貢献というよりは、1つひとつのクライアントと向き合って成長を支援することで、結果的に県の発展に繋がればいいなと考え方が変わっていきました。
上場審査でお話させていただいた公認会計士や弁護士などの専門家は、知見を高めてその後の業務にも活かせる仕事なので、己を常に高め続けられる業務である点に魅力を感じました。

社会人時代の経験、実務の場で活きる強み。

Q:弁護士実務と、社会人経験がある強みは何だと思いますか?

最近多く担当している業務はM&Aです。買収対象企業が法的な問題を抱えていないかということを調査や検討し、結果を踏まえて株式譲渡契約等を進めて買収を進めます。契約書の調査で判明した事項等を反映しながらディールを進める業務を取り扱っております。
弁護士はクライアントあってこその仕事ですので、クライアントとのコミュニケーションも非常に大事です。その中で社会人経験があると、企業の中でどういった流れで意思決定がなされているのか、どういう調整が必要なのかを、クライアント側の立場もある程度把握できます。クライアントとコミュニケーションを取る上では、そういったことを認識できる点が強みになっていると思います

働きながら乗り越えた、司法試験受験。

このまま続けていて合格できるのかという不安や葛藤はありましたが、専門家としての知見を活かして地元企業をサポートし、福岡県を盛り上げたい想いを持ち続けて勉強に取り組みました。
日々勉強を続けていく中で家族との時間は大切にしたいと考えておりましたので、勉強するときは勉強、家族との時間は家族、というように過ごしていました。勉強以外の時間もつくったことが逆に、メリハリを持ち集中して勉強するきっかけになったり、ストレス解消になって無理なく勉強を続けられる要因の1つになったのかなと思います。
伊藤塾の一番大きな魅力は、最大手の受験指導校ということで、合格のために必要十分な知識を効率的に得られる点かなと考えています。
具体的には、私が予備試験に受かった年はコロナでスケジュールがずれ、予備試験合格から司法試験本番まで3か月しかありませんでした。そのため選択科目はその期間しか勉強していませんが、伊藤塾の講座とテキストで無事合格できました。

杓子定規の当てはめだけでは足りない、解決への思考。

Q:法律家として心掛けていることを教えてください。

法律家になるためには、先ず司法試験に合格しなければならないので、合格に必要な実力を身につけることが第一だと思います。但し、実際に社会で問題を解決しようと考えたとき、身に付けた法的知識を杓子定規に当てはめるだけでは、なかなか解決には繋がっていかないこともあります。実際にクライアントが置かれている状況や意向などを総合的に考慮しながら、本当に目指すべき解決を考え続けることが、法律家として大事な考え方かなと考えています。

まとめ

小河先生曰く、「挑戦が遅いということはない」とのことです。
志も努力も弛まなかった証の先に、
社会人経験全てが活きる弁護士実務に励む姿がありました。

 
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