Vol.04 弁護士 越水 遥先生

法律以外でも成長できる
弁護士の持つ「天井が見えない面白さ」

Profile

所属:越水法律事務所
専門分野:M&A、キャピタルマーケッツ、ファイナンス、ジェネラルコーポレート

目次

●日本企業への誇りと、企業法務
●伊藤塾での、司法試験対策
●芸能活動を通して、女性弁護士の飛躍へ
●個々人の能力が、もっと開花する社会へ
●世界を変える、自信と発信

Q:自己紹介をお願いいたします。

越水遥と申します。
いまは独立して、企業法務を中心に、主にM&Aやジェネラルコーポレートに携わっています。

日本企業への誇りと、企業法務

Q: 法律家を志した理由を教えてください。

10歳まで過ごしていた海外では、日本人であること自体がアイデンティティになる世界でした。そして日本人と言うと「中小企業が頑張っていたり、戦後の発展があったりと、とても企業の質が高いよね」と言われることが多かったです。
子供ながらに、日本の企業はすごいんだなと思い、世界で戦える企業のために頑張れることがあれば嬉しいなと考えていました。

Q:どのようなきっかけで、事務所を設立されたのでしょうか。

企業法務弁護士である以上は、ビジネスを理解したうえで法律知識をアウトプットしていくことが非常に重要だと考えていました。
そのためには、ビジネスを自分自身がやっていなければいけないと思って事務所を設立しました。
今までは完全に法律的な正解を出していましたが、最近では「これが法律的な正解だったとしても、ビジネス的な正解はこっちだよね?」、「両者の視点から考えると、こういう解答がいいのでは?」と考えて解答できるようになってきた実感があります。
まだまだ私は企業法務弁護士として成長していける、法律以外のところでも成長の余地があるなと思っており、天井が見えないという意味で本当に面白い分野でやりがいをすごく感じております。

越水先生

伊藤塾での、司法試験対策

Q:伊藤塾の価値や魅力をどのように感じましたか?

本音ベースで、伊藤塾には本当にお世話になったなと思っています。
司法試験は、満点を取ることが絶対にできない試験ですし、逆に目指してはいけないと思っています。
また「法律をオールマイティに知っていますか?」という試験ではなく、法律家になるうえでこのレベルの知識は身に付けましょうということができていなくてはいけません。
そうすると、各論点に重要度の高い順でA・B・Cとランクがある中で、いくらCランク論点をマスターしていたとしても、みんなができるAランク論点をみんな以上にできていないと合格できません。
この点は、自分で学習するにはどうしてもわからないですし、分析しきれない中で、伊藤塾では全ての論点をA・B・Cと分けてくれました。
そこが、私の中ではとても大きかったです。

芸能業界を通して、女性弁護士の飛躍へ

Q:芸能活動を始めたきっかけを教えてください。

法曹業界に入って、女性が少ないことにものすごく問題意識を感じました。
法律は弱者を守る側面もありますし、全日本国民を守らなければいけないものですので、オールインクルージブであるべきだと考えます。
そうなると、法律を司る方が男性ばかりであったり、年齢層が偏ってきていることは、すごく大きな問題ではないかと思っています。
若い女性の層がもっと増えていかなければならないと、この業界に入って初めて思いました。若い女性も働ける環境ですよ、こんな魅力的な職業なんですよ、というところを発信していかなければならないと考えていたときに、テレビ出演のオファーをいただきました。
これは飛び込んでみるしかないなと思って、芸能業界へ入ることになりました。

個々人の能力が、もっと開花する社会へ

Q:理想の社会像を教えてください。

抽象論になってしまうのですけれど、いま自分自身が夢や志を実現していく中で、困難は多くありますし、まだ日本国内では起業家も少ないので、自分で何かを作ってやっていくということが他国に比べても少ないと思っています。
日本社会全体を勢いづけたり活気づけるためには、そういう活動をきちんとサポートできる体制にして、個々人がきちんと夢を追える社会を実現していかなければならないと思っています。
逆にそのような社会になれば、この国はもっと発展するし、個々の人達の能力も開花していくと思います。その先駆けに少しでもなれればいいなと思います。

世界を変える、自信と発信

Q:「志は実力を得て、世界を変えていく」という言葉を、どのように考えますか?

志はそれだけだと影響力を与えるものではなくて、いわゆる空っぽな箱のようなものです。そこに実力が付くことによって、初めて実体を持ったものになっていくと思いますが、私の経験としては、志と実力と、加えて追加したいことに自信です。
自信ができて初めて発信も成り立つと思うので、志というのは実力を得て、そして自信を持って発信することができて世界を変えていく、と考えています。

まとめ

優先度のもと、必要な知識に絞った司法試験への学習法は「ゴールからの発想」という、伊藤塾が大切にしている理念そのものです。その理念を実務家になってからも大切にされていらっしゃるからこそ、企業法務・事務所経営・芸能活動、それぞれを掛け合わせながら活躍の幅を広げている越水弁護士。法律家を志す方々が、実力に自信を付けていただくことを、伊藤塾も願っています。

 
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