行政書士業務は責任がとても重たいですが、とてもやりがいを感じ、楽しい毎日です

大楽 大輔 先生(行政書士)

■Profile
2008年度行政書士試験合格
2010年度「行政書士大楽事務所」開設

事務所の理念・特徴

行政書士と社会保険労務士事務所に約3年半勤務した後2010年4月に独立開業しました。2008年度の行政書士試験合格後は勤務行政書士として登録しました。勤務事務所では先生方から行政書士として独立開業する心構えなど一からすべてを教えていただき、大変感謝しています。
事務所の理念といいますか、心掛けていることは一つ一ついただいた仕事を丁寧に誠実に処理するということです。

行政書士会や団体などでの業務(役職)、または、研修・勉強会などの実施

研修会では、千葉県行政書士会の建設業許可や相続・遺言・成年後見などの実務基礎研修に参加しています。実務経験豊富な先生方から直接の指導を受けることができ大変勉強となっています。また、講師の先生方や研修に参加している方たちと積極的に名刺交換することによってたくさんの出会いや御縁がありとても面白いです。そこからさらに任意勉強会の参加のお話などもいただくこともあります。
勉強会では、山田先生のゼミを受講して合格した人たちを中心としたプログレ実務研究会(通称・プロ研)に毎月参加しています。開業者と非開業者がちょうど半々ぐらいで構成されている珍しい勉強会だと思います。私も当初は非開業者として参加していましたが、開業者の方のお話を聞いているうちに、自分も早く開業したいと思えるようになりました。行政書士は合格してから開業するまでの間、開業者と知り合うきっかけはあまりありません。私自身直近の開業者に開業準備についていろいろとアドバイスを受けることができてとても助かりました。今ではプロ研で知り合った先生方と一緒に仕事をすることもあります。
その他所属している団体としては、行政書士の任意勉強会(相続、建設業許可)、大学の同窓会(大学全体・学部・ゼミ・部活)、地元の事業主団体(商工会議所・青色申告会)などです。そこでもいろいろなつながりや御縁があり毎回参加することを楽しみにしています。
また、私が設立のお手伝いをさせていただいた絵本の読み聞かせのNPO法人にも会員として所属しています。

行政書士を目指した理由

大学卒業後3年間を限定して伊藤塾で旧司法試験の勉強をしていましたが、残念ながら結果を出すことができませんでした。そこで、同じ法律専門職であり独立開業することのできる行政書士を目指すことにしました。
その際、実務経験を学ぶために行政書士と社会保険労務士の事務所に勤務しながら受験をすることとしました。仕事と勉強の両立は大変でしたが、伊藤塾の山田先生の講座を受講し、効率的に勉強することができました。

伊藤塾で得たもの

受験生時代は、山田先生の講座とゼミを受講していました。講座とゼミでは、行政書士試験に合格するための効率的な勉強方法を教えていただきました。その勉強方法とは、常に全体像(森から木、木から枝、枝から葉)を意識し、試験に出題されるツボをおさえ、それら情報を一元化したものをひたすら繰り返すというものです。 
特にゼミでは、山田講師の直接の熱のこもったご指導はもちろん、同じ試験を目指す仲間にも出会うことができ、とても良い刺激を受けることができました。
山田講師の講義では、講義中、条文にあたった場合、法律の勉強の基本である六法を必ず参照されました。また制度と制度の比較やパワーポイントを使った視覚的な講義をしていただき法律の勉強の楽しさを教えていただきました。そのため私は勉強しているときは、辛いというよりも楽しいと思うことが多かったです。そして、合格することができた今も、山田講師の講義は再び受講したいと思える素晴らしい講義だと思っております。  

現在の主な業務内容

主に法人を対象とた許認可業務と個人を対象とした民事法務業務です。
許認可業務は建設業許可申請、産業廃棄物収集運搬業許可申請などを扱っています。忙しい社長さんとの一対一の応対が多く、迅速・正確に書類を作成することに努めています。
民事法務業務は相続や遺言などを扱っています。この業務は依頼者によって答えが様々なパターンとなります。弁護士や司法書士の先生方と一緒に取り組むことも多いです。また、この業務は特に法律知識を必要とします。そのため、今でも伊藤塾で使用した受験テキストを参考とすることが多いです。とにかく勉強の毎日です。

やりがいを感じる瞬間

まずは、自分自身で自由に予定を組めることです。勤務時代は勤務時間が決まっているため、平日の昼間に行われる研修などに参加したくてもなかなか参加することができませんでした。また平日の夕方に東京で集まりがある際もいつも勤務を終えて千葉からの参加のためかなり遅れての参加となっていました。今は土日祝日の休みなどはあまりありませんが、自由に予定を組んでいます。
次に、お客様から直接感謝をいただけることです。勤務時代はお客様との折衝もありましたが、書類作成や行政庁との折衝が中心でした。今は自分自身が最初から最後まで仕事を担当できることに、責任はとても重たいですがとてもやりがいを感じます。
そして、勤務時代とは違い、たくさんの異業種の事業主さんと同じ事業主としてお話ができることです。本当に楽しい毎日です。
 

行政書士に求められる「プロフェッショナリズム」、「活躍するための条件」

私が思うのは、プロとして仕事は100%完璧に準備するということです。そして活躍するためにはコミュニケーション能力が必要だと思います。
行政書士は書類作成がメインです。提出する書類の窓口での訂正や追加は絶対にないよう入念にチェックしています。また、お客様に何度もお手間を掛けないよう準備をしっかりと行っています。
そして、何よりもお客様とのコミュニケーションを大切にし、業務以外のことでもいろいろとお話をしてお客様がどのような方なのかを常に考え、信頼関係を構築できるよう努めています。 

これから広がる行政書士の職域・業務はどのような内容ですか

従来の許認可業務は今後も継続して必要とされると思います。
今後は個人の皆さんの関心が高まっている相続・遺言・成年後見(第三者後見人として行政書士が選任されること)業務などの民事法務業務が増えるのではないかと思います。
この業務は先程も述べましたがまずはしっかりとした法律知識が必要です。そのためにも受験生時代の法律の勉強は本当に大切です。 
この点については伊藤塾であればしっかりと勉強できると思います。
そして合格後は法律の知識についての勉強はもちろん、実務についての勉強もしなければなりません。現在私は、伊藤塾の明日の行政書士講座で御講演された黒田広史先生の相続法務指導員養成講座の受講生でもあります。行政書士という仕事はとにかく日々勉強の毎日です。

今後のビジョン、合格を目指す受験生へのメッセージ

まずは事務所の経営を安定させ、事務所を駅前に移転させることを目標にしています。そして、今は地元での仕事が中心ですが、東京の仕事も受任することがあります。将来的には事務所を法人化して東京に支店を出店させたいと思っています。
行政書士として独立開業すると毎日本当に大変ですが、とてもやりがいのある仕事ばかりです。そして自分自身が積極的に行動すればたくさんの出会いや御縁があり、そこからさらに新たな出会いや御縁があるのです。ご自身が行政書士として活躍する姿を想像して日々勉強を頑張って下さい。「やればできる!必ずできる!」です!
(2010年12月・記)

Data

■ 事務所プロフィール
行政書士大楽事務所 
〒290-0055 千葉県市原市五井東2-4-6 ■ 業務内容
許認可業務(建設業許可申請、経営事項審査申請、入札参加資格審査申請、宅建業免許申請、電気工事・解体工事・建設士事務所登録、産廃収集運搬業許可申請、古物商許可申請、運転代行業許可申請、農地転用許可申請等)
民事法務業務(相続全般手続、遺言、成年後見支援、法人設立、定款・議事録作成、各種契約書作成、著作権登録等)
■ 現在の「ある一日のスケジュール」
07:00 起床、朝食、支度
08:00 法律・実務の勉強、スケジュールの確認等
09:00 事務所開店、メールチェック
09:30 書類作成、行政庁へ電話で問い合わせ
11:00 依頼者(法人)と面談。会社代表者印の押印をいただく
(建設業許可)
12:00 昼食
13:00 移動
13:30 県会での研修(法人設立について)
17:00 移動
18:00 依頼者(個人)と面談(相続手続)
19:00 事務所帰宅
事務所に帰宅してからは書類作成や個人への電話応対などをやっています。
夜は懇親会に参加することも多いです。