憲法の価値・精神を感じられる行政書士の仕事にやりがいと誇りを持っています

井内 絢也 先生 (行政書士)

■Profile
2004年  宅地建物主任者試験合格
2007年  行政書士試験合格  
2007年5月 行政書士「井内絢也事務所」開設

■information
現在、行政書士第三支部役員、NPOアクティブサポート京都会員、わいわい母子クラブ会員などに就き活躍している。

行政書士を目指した理由

父親の会社が廃業したことを契機に自分を見つめ直し、法律家になりたいと一旦、弁護士を目指しました。しかし、挫折したのですが、法律家になる夢を諦めきれず、宅建試験を取得後、行政書士試験を目指しました。

開業にあたって苦労したこと

開業するには、行政書士登録費等、費用がかかります。受験生の頃、勉強しながらバイトをしていましたが、収入が少なく、設立費用を捻出できるか不安でした。また、開業しても、3ヶ月は仕事の依頼がきませんでした。仕事がきても、相談業務ぐらいでした。しかし、3ヶ月を過ぎた頃から、徐々に仕事が増えてきました。

事務所の経営理念

常に、「プラス思考!!」です。また、伊藤塾の憲法の価値を大切にする思いと同様、「人のためにとことん尽くす!!」ことです。そして、分からないことがあった場合、助言に素直に耳を傾けることが重要だと思っています。

受験時代に学習したことで今でも役立っていること

伊藤塾で学んだ、謙虚な気持ちで仕事に臨むという“スピリット”の部分が、今は大変役立っています。もちろん、伊藤塾で学んだ学習内容やテキストなど“スキル”の部分も、実務においても非常に重要なものとなっています。

現在の主な業務内容

離婚協議書、相続、遺言書等の民事法務中心です。専門分野は、国際関係に絞りたいと考えています。主力商品は、英語を使ってのビザ申請など、英語を重視して仕事を考えています。また、宅建の資格を使い、不動産にも宅建主任者の仕事でお手伝いにいくこともあります。その他、宅建の家庭教師もしています。資格とは、法律で定められた範囲に絞るのではなく、考え方次第によっては、自分の能力を活かせる場面はたくさんあります。行政書士+宅建のW資格は、宅建業関係の仕事においても有益です。

営業方法について

まずは、普段の生活からです。健康に気を付けます。そして、自分の周りの友達や親戚に、自分の職業を知ってもらうことです。営業というより、人と真剣に付き合うことで、人脈は広がります。この結果、困った時には必ずといっていいほど、電話をいただけます。必要な時に電話をかけてもらう、雰囲気作りを心掛けます。

次に士業同士(行政書士をはじめ、税理士、弁護士、司法書士)のつながりです。先輩方に教えていただくために、やはり、誠意ある行動をすべきです。その意味もあって、色々な研修会に出席をし、役員をさせていただく機会を得ました。いざという時、先輩方の助言や提携していただけることは、お客様にとって最強の味方になります。

次にインターネットの活用です。先輩方は、私より大きな人脈があり、仕事も知識も数倍持っておられます。ですから、生き抜くためには、先輩に負けない努力は必要です。自分をアピールする、行政書士の仕事を知ってもらってこそ、お客様に来ていただけます。私は、ホームページに関しては、検索対策(SEO)には、かなりの力を注いでいます。“行政書士 京都、京都 行政書士、離婚 京都……”など、行政書士に必要があるワードで検索しやすくすることです。その他は、自分の活動をオンタイムでリアルにお客様に伝えるため、ブログを書いています。このブログは、私自身の性格や生活を中身まで分かってもらえ、結果、お客様も、私に似た考えのお持ちの方が、来られます。

最後に全てにおいて言えることですが、感謝を常に忘れてはいけません。お客様、人とのつながりがあっての仕事です。ですから、まず、営業とは感謝することに重点を置いています。感謝を忘れずに日々過ごすことが、結局は仕事をいただけるきっかけになります。それが、伊藤塾でも教わった最も大事なことです。お金・名誉に埋もれては何もできません。お客様と同じ目線であることが、大切だと思います。

憲法の価値や理念の大切さを感じる場面

憲法の価値や理念の大切さは、いつも感じています。多くの方の笑顔や楽しい姿、人の色々な表情で、私は、憲法の価値を感じます。日本国憲法があるからこそ、自由があります。もし、この憲法がなければ、笑う人は減るでしょう。また、仕事をしていて思うことですが、相続や離婚においては、特に、憲法の大切さを、違った意味で感じます。人が、泣く瞬間やお金に執着することです。生活の中に、また、その家族の中に、憲法の理念があれば、このような、悲惨な現実はありません。
行政書士は、街の身近な法律家です。身近にお手伝いできてこそ、意味があります。ですから、私は、この憲法の精神を伝え、法律家+憲法家ともいえる活動をしたいと考えています。そのような目線に立った仕事ができることに感謝しています。また、仕事で一番嬉しく感じる瞬間は、依頼者の方から感謝されることです。仕事が上手くいけば、必ず感謝していただけます。この感謝の連鎖が、意味ある仕事のように思います。

行政書士の広がる職域・業務と、申請取次行政書士について

身近な街の法律家と言われるように、民事法務関係は増えてくると思っています。この業務はある意味、業際問題の危険も伴いますが、トラブルを未然に防ぐことが、我々の使命です。自分ができる範囲において、専門家である行政書士が、このような分野に多く入り込んでいくことは、まず、間違いないと思います。その証として、行政書士試験分野に民法等、私法分野の範囲が多くなってきましたが、日々仕事をしていて、その意味・重要さが分かってきました。

次に、外国人関係の仕事も多くなってくると思います。行政書士が得意分野とする外国人在留関係においては、 ADR(裁判外紛争処理)でも仕事が増えている状況です。日本では、少子高齢化という危機的状況をかかえています。この現実を踏まえ、FTA(自由貿易協定)やEPA(経済連携協定)などが解決の道だと私は考えています。そうなると、日本に来る外国人は増えることは、まず間違いありません。そのような時、外国人の代わりにビザの手配などをする仕事は、増加します。今後の、この分野に関しては、非常に魅力ある所だと思います。

ただもちろん、本来の行政書士の仕事である許認可申請も疎かにはできません(時代の流れで外国人関係の分野は伸びるでしょうが、専門にするか否かは別物です)。また、高齢社会にある日本において、民事法務に関しても魅力ある所です。例えば、高齢者の後見人として、高齢者のお手伝いをさせていただくことです。また、遺言書のサポート業務も伸びてくると思います。私の仕事でも、すでに、遺言書関係の仕事は、増加しています。

聴聞代理権の付与など行政書士法改正について

正直、興味はありますが、改正というより、自分ができる仕事を確立することに重点を置いています。改正されても、本来の仕事がまともにできない状況では、依頼者に満足していただくことはできません。ただ、この改正で変わった点は、制約があるものの、正式に代理権が認められたことは大きな一歩だと思います。法律家であるといわれている行政書士に今後、法律分野に関しても代理権が与えられる日が来ることを願うばかりです。

行政書士会の研修や活動が寄与する部分

まず、一番役立っていることは、先輩方と会える機会です。このような機会なしには、新人行政書士にとっては、成長していくことができません。多くの方に会って、知っていただく機会は、仕事の中心部分です。研修会でも、先輩のノウハウを聴ける情報の場です。

行政書士会の情報や活動は、大いに利用すべきです。

今後のビジョン

心を大切にする行政書士を目指します。奢らず、謙虚で、素直な行政書士です。私達の仕事は、市民と同じ目線に立てる仕事です。というより、そうしていかなければならないと思っています。どんな些細な悩みでも、コンビニ感覚で相談に来ていただける行政書士になりたいです。

これから合格を目指す方へ

行政書士は可能性がたくさんある仕事です。多くの人の人生のほんの僅かな瞬間ですが自分を必要としていただける方がおられます。皆さんの、可能性は無限です!! 受験勉強中は苦しいこともあります。しかし、それは、あなたにとって、大きな財産になります。絶対、無理だと思わない!! 必ず合格できます。まずは、信念ある行政書士となったあなた自身の姿を思い浮かべてください。応援しています!!
【訂正とお詫び】
行政書士試験対策講座 2010年合格目標 総合パンフレット(初版)P7、(2版)P9におきまして誤植がございました。(該当ページ右下枠)
・京都府 行政書士井上絢也事務所
 (正)→行政書士井内絢也事務所・同年5月京都府左京区に「行政書士井上絢也事務所」
 (正)→京都府右京区に「行政書士井内絢也事務所」
大変ご迷惑をおかけいたしました。 謹んでお詫び申し上げます。
 

Data

■業務内容
許認可関係(法人・営業許可・帰化)、法務関係(相続・内容証明・離婚など)

■住所
〒616-8356 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺中島町12-1 嵯峨天龍寺ハイツ312号

■ホームページ(行政書士「井内絢也事務所」WEBサイト)
http://www.junjimu.jp/