舞台女優から行政書士へ。合格してからが本当の第一歩です

依田 花蓮 先生 (行政書士)

■Profile
2012年度 行政書士試験合格
2013年 「行政書士よだかれん事務所」開業
 

行政書士を目指した理由

私が行政書士を目指したのは、母の入院がきっかけでした。売れない女優だった私は、入院時の保証人になれなかったのです。
「このままではいけない、自分の夢を追うことしか考えてこなかったけれど、せめて親に何かあった時に役に立てる人間になりたい」そう決意し、行政書士資格の取得をめざしました。 二年かかったものの、何者でもなかった自分が行政書士の看板を手に入れたことで、親だけでなく多くの人の役に立てるという自信を得ることができました。

行政書士業務への想い

受任業務を通して、胸が熱くなる場面が多々あります。その中でも、初めての相続案件で、ご依頼人の自宅にお邪魔した時のことをよく思い出します。 お仏壇に手を合わせるため伺ったのですが、置いてある物一つひとつから、つつましい暮らしを丁寧に積み重ねてきたことが伝わってくる温かいお部屋でした。目の前にいるこの方は、テキストで学んだ『相続人A』などではなく、大切な人を亡くしたばかりの、生身の人間でした。ご主人を亡くし、身寄りもないこの小さなお婆ちゃまは、これから一人で生きていかなければならない・・・涙が溢れそうになるのをぐっとこらえ、私は自分に言い聞かせました。「私がすべきことは涙を流して同情することではない。相続手続きを滞りなく終了させて、この方を安心させること。笑顔で元気に前へと進むお手伝いをすることなのだ。」この日が、行政書士として本当の意味での第一歩であったと思います。
現在、私はショーダンサーとしてもステージに立っております。行政書士とショーダンサー、そのどちらの目的も「お客様に笑顔で元気に社会に戻っていただく」こと。 そうすることで、その周りの方達が笑顔で元気になる。さらにその方たちがそれぞれの場所で周りの人達を笑顔で元気にする・・・そして巡りめぐって世界中が笑顔と元気で満ち溢れていく。この想いが実現するよう、「踊る行政書士」としてこれからも精進して参ります