伊藤塾の教材はオールインワンだったので、市販の対策本は一切利用しませんでした。

文部科学省

R.Tさん(23歳)
 

合格者イラスト
東京大学文学部倫理学科4年在学中
●最終合格:国家公務員Ⅰ種試験 法律職
●内定:文部科学省
●予定進路先:文部科学省
●受講形態:通学ライブ
●伊藤塾受講講座: 〔入門講座〕 国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニング 〔オプション〕 国Ⅰ法律職記述試験対策講座、国Ⅰ直前総合試験対策講座

 
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

はじめに

政治や社会問題に関心を持ち続けた学生生活を送ってきた私は、当初大学院でさらに考えを深めようと大学院進学を念頭においていました。しかし、一度社会に飛び出してみたいという気持ちが強まったことや、先輩のアドバイスなどの影響で、公務員試験に切り替えました。伊藤塾を選んだのは、周りの友人が多く利用していたことが一番の決め手です。決断が遅かったので、法学部以外の学部に在籍しているにもかかわらず、法律の勉強を大学3年の12月にスタートすることになってしまい大変でした。伊藤塾を利用すると、独学よりはるかに効率的に対策が進むことはもちろんなのですが、特に法学部以外の学生は遅くても大学3年の夏休みまでには徐々に勉強をスタートさせるのが無難です。

私がとった勉強方法

専門科目試験(択一式)対策について

1次試験の法律科目は分量も多いですし、配点はそれ以上に比重がかかっていますので、重要であることに間違いありません。私は法律初学者ですが、伊藤塾のインターネット講義の視聴と、講義に対応したテキストの暗記しかしていません。市販の対策本は一切利用していませんので、まさに伊藤塾の教材は短期決戦向きのオールインワンなものだったと実感しています。試験委員の好みなどで、例年知らない判例が出たり、ものすごく難解な問題も一定数ありますが、結局基本的な問題を落とさなければ合格ラインはクリアできますので、基本をしっかり押さえた学習をおすすめします。

専門科目試験(記述式)について

法学部でない私が最も苦戦したのが法律の記述試験です。択一は暗記中心で受験勉強の延長のような形なのですが、記述試験はそうはいきません。さらに記述対策は、実質的に1次試験後の3週間しか集中して対策ができませんでしたが何とかなりました。つまり法学部以外の学部に在籍していても記述対策3週間という短期決戦は可能ではあるのです。可能ではあるのですが、かなりの荒技であることは間違いないと思いますので、「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」を受講してください。そこで傾向や感覚をつかんでください。民法などは司法試験の問題も扱うので、本番の問題が簡単に見えてくるかもしれません。

教養科目試験(択一式)対策について

教養科目は結局ほとんど対策に時間が取れませんでした。これは私だけでなく、かなりの受験者がこれに近い状況に陥りやすいと思います。確かに教養は大学受験で勉強した内容が範囲とかぶっていますので、何とかなるとは思います。ただ、経済学や財政学、経済事情のような分野はどうしても対策をしなくてはなりません。私はこれらの分野だけ青野講師の講義で対策をしましたが、本番では青野講師の予想がかなり的中して驚きました。 

総合試験(記述式)について

1次試験後、坂本講師の「国Ⅰ直前総合試験対策講座」のみ受講しました。合格ラインを突破する感覚が身につくので、まず一度書いてみることが重要かと思います。また、試験委員の著作を一冊くらいは読んだ方がいいでしょう。

面接対策・集団討論について

人事院面接対策として2次試験後に模擬面接を受けました。公務員試験受験者には民間企業での面接経験がない方が多く、この模擬面接は非常に重要です。自分も全く面接経験がなかったため、模擬面接では「これじゃD判定だよ」と指摘されました。模擬面接なしで本番をむかえてしまったらと想像するとぞっとします。 
「面接対策BOOK」で本番の状況をイメージしておくことも、同じくらい重要です。

官庁訪問について

官庁訪問を終えて思うことは、官庁訪問が想像以上に大変なものであるということに尽きます。想像と実際のギャップという意味では、今までのペーパーの試験の方が楽に感じられるほどです。私は伊藤塾の「面接対策BOOK」に載っている体験談を読んだり、政策の勉強になる関連書籍を読むという対策はしていましたが、今考えてみれば他の受験生どうしで志望理由を述べ合うような集団的な対策をしておけばよかったと思っています。案外自分一人では、自分の志望理由の独りよがりな所に気づかないものです。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

私はかなりスタートが遅かったため、インターネット講義を視聴して学習しました。大学生にもなると他にもしたいことがあり、今までの受験勉強のようにはいきません。そのため伊藤塾のようなインターネット講義を、十分に活用できる環境に身を置くことが必要です。ただ特に法律初学者はインターネット講義だけでは不安だと思います。私は勉強を進める中で出てきた疑問を、柳原講師との個別面談で解消していきました。インターネットとリアルの両輪は心強かったです。 

直前期と試験当日

1次試験と2次試験の間には、「国Ⅰ法律職記述試験対策講座」を受講しました。試験当日は前日の寝つきが悪かったため、睡眠不足で頭がぼーっとしてしまいかなり焦りました。直前期はとにかく早寝早起きを意識してください。

モチベーションの維持について

国家公務員試験は想像以上に精神的にきついものであると思います。実際努力して合格しても、その後の採用面接で合格しなければ報われないからです。そのリスクも覚悟しつつ、まわりの友人が民間の会社で内定をもらっていくのにも耐えて勉強に打ち込む。これはやはりきつい。私は伊藤塾の個別面談を受けたり、受験仲間と愚痴を言い合ったりと、いろいろ行っていました。これは個人差があると思います。自分なりの鼓舞することを行ってください。

最後に

私は世界情勢が大きく動き、日本の指針が漂流している今日、公務員の果たす役割というものはむしろ増大しているのではないかなと思っています。大学で勉強していくなかで社会に対して様々な問題意識を持った方は、そのフラストレーションをぜひ原動力にして試験に臨んでください。
最後になりましたが、伊藤塾で学習するにあたっては特に柳原講師の面談での温かいサポートに大きく助けられました。この場を借りてお礼を述べさせていただきます。ありがとうございました。