合格後の活躍 現役行政官からのメッセージ

現在、公務員として活躍されている皆様からのメッセージです。
公務員になるまでの軌跡、現在の仕事内容、これから公務員を目指す方への応援メッセージが記されています。
※勤務省庁、部署は取材当時の情報を掲載しております。取材以後、異動されている可能性がございます。

「官僚の仕事は激務だ、ブラックだ」とおもしろおかしくテレビなどで取り上げられることもある国家公務員総合職という仕事。その職に憧れや関心を持ちながらも、大変そうなイメージが先行して目指すのを躊躇している方もおられるかもしれません。
今回は、総合職若手職員として活躍している伊藤塾出身の先輩たちに、仕事の感想やこれから試験に挑戦する皆さんへのメッセージを寄せてもらいました。


国土交通省
キツい面もありますが「ここでしかやれない」魅力的な仕事です
人によって合う合わないはあるし、働き方についてはキツい面もありますが、 「ここでしかやれない仕事」をやってると思ってます。民間にもいろいろ魅力はあるとは思いますが、 政策を考えるとか 法律をいじるとかは、国の役所でしかできないので。ほんとに魅力的な仕事をしてると思ってます。事務官で入省するにあたっては、なにか特定の知識が求められるわけではないので、広くいろんな本を読んだり経験をしたりするのがいいんじゃないかなと思います。少なくとも試験に受かれば、一定程度の公務員として働く能力があるといえると思うので、試験に受かること以上に、変に入省後に備えてあれこれする必要はないと思います。むしろ、部活をしたり遊んだり旅行をしたり本を読んだりと、充実した学生生活をおくることが大切だと思います。

総務省
「大きな影響力のある仕事」にやりがいを感じる日々
1年目から 自分のアイデアが実際の施策や法解釈に影響するやりがいは国家総合職にしかないと実感してます。働き出すと知識に偏りが出るので、自分の志望省庁の所管分野以外のニュースや本も読んでおきましょう。

農林水産省
論文試験対策は「大量の」文章を「瞬時に」読むトレーニング
入省して8ヶ月ほど経ちましたが、すでに 政令改正や省令改正を任されている同期もおり、思っていた以上に法律の知識を生かせる場は多いです。また、仕事をする上では、 大量の文章を瞬時に読み解き、必要な情報や要点を得る力が求められます。専門記述や政策論文対策は、法律や政策についての知識を深めるだけでなく、そういった力をつけるための良いトレーニングにもなったと感じています。

国土交通省
受験時代に法律を学ぶことの大切さを仕事で実感
公務員試験は色々な勉強をしなくてはならず、何の役に立つのだろうと思うこともあるかも知れませんが、実際に働いてみると、その勉強全ては決して無駄にはなりません!特に、 法律はどんな業務にも絡んでくる大切な分野ですので、しっかり勉強しておけば、入省してからも、とても役立ちます!(実際かなり役に立っています!)公務員になるには、勉強面だけでなく、官庁訪問対策もしなくてはならず、この先、まだ辛いこともあるかと思いますけど、最後まで夢を諦めずに頑張って下さい!

中央省庁
どうすれば「より良い国」にできるかを日々考えています
国家は法令に基づいて全ての活動を行います。そのため行政官として働く上では、法律に強いほど業務も円滑に行うことができます。試験範囲も広範ですし、法律の勉強は大変だと思いますが、今やったことは行政官の知識の基礎になるので、前向きに取り組んでみてください!霞ヶ関では、 どうすれば日本をよりよい国にできるか日々考えています。皆様と同志として霞ヶ関で働ける日を楽しみにしています!

中央省庁
課題発見とそれを解決する法律・制度づくりが仕事
社会に必要なこと、時代に遅れてしまっている部分を見つけ出して、どう法律を作ったり、変えたりするかを検討することや、 法律に合わせてどういう制度を作っていくか、運用するか、というのを考えていくのが、国家公務員の大きな仕事の1つだと思います!学生のうちから法律を勉強されている皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

国土交通省
ニュースで扱われる「社会に関する仕事」に携わる楽しさ
ニュースや新聞でも取り上げられるような、社会の動きに直結する仕事ができることが とても楽しく感じています。また、 法令を自らの手で作成、改正できることにもやりがいを感じます!

外務省
学びながら働く日々。自分の成長につながる仕事です
総合職というのは、 幅広い分野の知見に基づいて政策の企画立案を担う仕事です。学生時代は、専攻や志望省庁にとらわれず、様々な経験を積むことで、なりたい公務員像や志望動機の厚さにも磨きがかかると思います。社会人になって半年以上が経過しましたが、1年目職員らしく、日々学びながら働いています。試験を乗り越え、官庁訪問を乗り越え、晴れて公務員になっても まだまだ学びは続くのですが、その分 自分の成長につながる仕事だと思います。是非頑張ってください。

警察庁
責任は大きいものの「世の中の役に立っている」実感と誇りを持てる仕事
現場で仕事をさせていただいておりますが、一番やりがいに感じるのは 正義を追及できることだと思います。何か事件があれば、仲間と力を合わせて解決に向けて捜査しますが、自分たちの仕事に迷いや戸惑いを感じることなく、全力で打ち込むことができます。警察にしか出来ないことはたくさんあり、当然期待や責任はその分大きくなるので大変な仕事ではありますが、 ”自分たちの仕事は世の役に立っている”と誇りに思える職業なのではないかと思います。警察の権限は大きいように見えますが、誤った使い方をしたら人権侵害になってしまうので、 警察活動は法律で厳密に縛られています。現場でやっていいこと悪いことを瞬時に判断しなければならない場面もあるので、法律に関する知識は必要不可欠です。そのために警察大学校に入校して勉強しますが、大学生のうちにある程度身につけておくと良いと思います。(自分は法学系ではなかったので苦労しました)また、技術革新に合わせて警察も進歩する必要があります。現場の声を聞きながら今後警察がどうあるべきかを考え、反映させていくのが総合職職員の仕事だと思います。警察庁に限ったことではありませんが、 日本を少しでも良くしたいと思っている人にはうってつけの職場だと思います。

中央省庁
形式重視が行政の基本。それでも自分の意志を持って仕事に向き合うことが大切
公務員の仕事には、いわゆる「お役所仕事」的な、形式重視な面があります。先例に倣い、ルールに従って、一つひとつの業務をきちんとこなしていく。それが行政の基本だと思います。しかし、だからこそ、 自分の意志を持って毎日の仕事に向き合うことが必要です。機械的に業務を処理するのは簡単なのです。その中で、安易な前例踏襲に流れずに、現実を見据え、変えるべきところを変えていく。そのための 武器になるのが正確な法律知識です。勉強は大変だと思いますが、諦めずにやれば結果は付いてきます。頑張ってください。

「官僚の仕事は激務だ、ブラックだ」とおもしろおかしくテレビなどで取り上げられることもある国家公務員総合職という仕事。その職に憧れや関心を持ちながらも、大変そうなイメージが先行して目指すのを躊躇している方もおられるかもしれません。
今回は、総合職若手職員として活躍している伊藤塾出身の先輩たちに、仕事の感想やこれから試験に挑戦する皆さんへのメッセージを寄せてもらいました。


国土交通省
キツい面もありますが「ここでしかやれない」魅力的な仕事です
人によって合う合わないはあるし、働き方についてはキツい面もありますが、 「ここでしかやれない仕事」をやってると思ってます。民間にもいろいろ魅力はあるとは思いますが、 政策を考えるとか 法律をいじるとかは、国の役所でしかできないので。ほんとに魅力的な仕事をしてると思ってます。事務官で入省するにあたっては、なにか特定の知識が求められるわけではないので、広くいろんな本を読んだり経験をしたりするのがいいんじゃないかなと思います。少なくとも試験に受かれば、一定程度の公務員として働く能力があるといえると思うので、試験に受かること以上に、変に入省後に備えてあれこれする必要はないと思います。むしろ、部活をしたり遊んだり旅行をしたり本を読んだりと、充実した学生生活をおくることが大切だと思います。

総務省
「大きな影響力のある仕事」にやりがいを感じる日々
1年目から 自分のアイデアが実際の施策や法解釈に影響するやりがいは国家総合職にしかないと実感してます。働き出すと知識に偏りが出るので、自分の志望省庁の所管分野以外のニュースや本も読んでおきましょう。

農林水産省
論文試験対策は「大量の」文章を「瞬時に」読むトレーニング
入省して8ヶ月ほど経ちましたが、すでに 政令改正や省令改正を任されている同期もおり、思っていた以上に法律の知識を生かせる場は多いです。また、仕事をする上では、 大量の文章を瞬時に読み解き、必要な情報や要点を得る力が求められます。専門記述や政策論文対策は、法律や政策についての知識を深めるだけでなく、そういった力をつけるための良いトレーニングにもなったと感じています。

国土交通省
受験時代に法律を学ぶことの大切さを仕事で実感
公務員試験は色々な勉強をしなくてはならず、何の役に立つのだろうと思うこともあるかも知れませんが、実際に働いてみると、その勉強全ては決して無駄にはなりません!特に、 法律はどんな業務にも絡んでくる大切な分野ですので、しっかり勉強しておけば、入省してからも、とても役立ちます!(実際かなり役に立っています!)公務員になるには、勉強面だけでなく、官庁訪問対策もしなくてはならず、この先、まだ辛いこともあるかと思いますけど、最後まで夢を諦めずに頑張って下さい!

中央省庁
どうすれば「より良い国」にできるかを日々考えています
国家は法令に基づいて全ての活動を行います。そのため行政官として働く上では、法律に強いほど業務も円滑に行うことができます。試験範囲も広範ですし、法律の勉強は大変だと思いますが、今やったことは行政官の知識の基礎になるので、前向きに取り組んでみてください!霞ヶ関では、 どうすれば日本をよりよい国にできるか日々考えています。皆様と同志として霞ヶ関で働ける日を楽しみにしています!

中央省庁
課題発見とそれを解決する法律・制度づくりが仕事
社会に必要なこと、時代に遅れてしまっている部分を見つけ出して、どう法律を作ったり、変えたりするかを検討することや、 法律に合わせてどういう制度を作っていくか、運用するか、というのを考えていくのが、国家公務員の大きな仕事の1つだと思います!学生のうちから法律を勉強されている皆さんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

国土交通省
ニュースで扱われる「社会に関する仕事」に携わる楽しさ
ニュースや新聞でも取り上げられるような、社会の動きに直結する仕事ができることが とても楽しく感じています。また、 法令を自らの手で作成、改正できることにもやりがいを感じます!

外務省
学びながら働く日々。自分の成長につながる仕事です
総合職というのは、 幅広い分野の知見に基づいて政策の企画立案を担う仕事です。学生時代は、専攻や志望省庁にとらわれず、様々な経験を積むことで、なりたい公務員像や志望動機の厚さにも磨きがかかると思います。社会人になって半年以上が経過しましたが、1年目職員らしく、日々学びながら働いています。試験を乗り越え、官庁訪問を乗り越え、晴れて公務員になっても まだまだ学びは続くのですが、その分 自分の成長につながる仕事だと思います。是非頑張ってください。

警察庁
責任は大きいものの「世の中の役に立っている」実感と誇りを持てる仕事
現場で仕事をさせていただいておりますが、一番やりがいに感じるのは 正義を追及できることだと思います。何か事件があれば、仲間と力を合わせて解決に向けて捜査しますが、自分たちの仕事に迷いや戸惑いを感じることなく、全力で打ち込むことができます。警察にしか出来ないことはたくさんあり、当然期待や責任はその分大きくなるので大変な仕事ではありますが、 ”自分たちの仕事は世の役に立っている”と誇りに思える職業なのではないかと思います。警察の権限は大きいように見えますが、誤った使い方をしたら人権侵害になってしまうので、 警察活動は法律で厳密に縛られています。現場でやっていいこと悪いことを瞬時に判断しなければならない場面もあるので、法律に関する知識は必要不可欠です。そのために警察大学校に入校して勉強しますが、大学生のうちにある程度身につけておくと良いと思います。(自分は法学系ではなかったので苦労しました)また、技術革新に合わせて警察も進歩する必要があります。現場の声を聞きながら今後警察がどうあるべきかを考え、反映させていくのが総合職職員の仕事だと思います。警察庁に限ったことではありませんが、 日本を少しでも良くしたいと思っている人にはうってつけの職場だと思います。

中央省庁
形式重視が行政の基本。それでも自分の意志を持って仕事に向き合うことが大切
公務員の仕事には、いわゆる「お役所仕事」的な、形式重視な面があります。先例に倣い、ルールに従って、一つひとつの業務をきちんとこなしていく。それが行政の基本だと思います。しかし、だからこそ、 自分の意志を持って毎日の仕事に向き合うことが必要です。機械的に業務を処理するのは簡単なのです。その中で、安易な前例踏襲に流れずに、現実を見据え、変えるべきところを変えていく。そのための 武器になるのが正確な法律知識です。勉強は大変だと思いますが、諦めずにやれば結果は付いてきます。頑張ってください。
※各省庁を五十音で掲載しております。

外務省

大臣官房人事課 課長補佐

大西 生吹(おおにし いぶき)さん

時代を画する変化の中にある世界で、後世に何を遺すか

「国と国の関係」は、全く異なる価値観を持つ各国の外交官たちによるいくつもの「人と人の関係」が織りなすものです。そして、激動する国際社会においては、複雑で前例のない多くの課題が尽きることなく立ちはだかります。
その中で、外務省は、平和で安全な国際社会の維持に寄与するとともに日本の安全と繁栄を確保するために日々尽力し、外務省員一人一人が世界中で日本を代表しています。決して一つの側面のみに単純化できない広範な国家間関係を司る外務省には、単なる「国際的な仕事」という枠には収まりきらない魅力と経験が待っています。複雑な世界の動向を見極めながらその時々の課題に取り組み、歴史を重ね、明日の日本を考える環境が、そこにはあります。
キャリア選択は決して容易ではなく、たった一つの「正解」の進路があるわけでもありませんが、自分自身が人生を通して何を成し遂げたいのか、何を後世に遺してきたいか、とことん見つめ直すチャンスです。悩み抜いた末に、日本と国際社会のために力を尽くしたい、新たな出会いを大切にして未知の課題にチャレンジし続けたい、そんな想いを共有する方と一緒に未来の日本外交を支えていけることを楽しみにしています。(2021年10月・記)  

環境省

大臣官房秘書課 人材育成専門官

庄司 友(しょうじ とも)さん

国家公務員総合職を目指す方へのメッセージ

私は、東日本大震災の後に大学生活をしている中で、日本の持続可能な経済社会づくりに関心を持ち、NPOや地域ベンチャー企業での経験等を通じて、地域での議論を経て再エネを導入し、地域にも経済的・社会的な便益があるような地域資源の有効活用が広がることが重要だと感じました。そのような動きに持続的に携る職業として、ルールの整備や、各種支援事業の企画、現場への出向等の幅広いツールを持つ、国家公務員総合職に興味を持ち、説明会等や官庁訪問を通じて、自分のやりたいことに合っていると感じた環境省に入省しました。
入省後、印象に残っている業務は、カーボンプライシングの制度検討です。幅広い論点があるため、ファクトを集めて審議会等で検討するだけではなく、企業や業界団体、学識経験者の方々とも密に議論しながら検討しました。霞ヶ関の仕事のウィングの広さ・影響の深さを感じるとともに、様々な所に足を運んで意見を聴くことの重要性を強く認識しました。
国家公務員は、常に様々な課題がある中で、多様なバックグラウンドの方々と議論しながら、社会の土台づくりをする、重要で、魅力的で、その分タフな仕事だと思います。その中で、環境行政は、ここでは書き切れないほど、幅が広く、奥が深い分野であり、ますます重要度が増していく分野だと強く思っていますので、ぜひ、環境省の説明会等に足を運んでいただけたら大変嬉しいです。(2022年11月・記)

金融庁

総合政策局秘書課 課長補佐

平林 高明(ひらばやし たかあき)さん

金融庁は霞ヶ関の未来の役所です

金融は、送金・ローン・保険・投資といった私たちの日々の暮らしに根差す身近な存在です。金融に対する「信頼」を確保し、企業・経済が金融を通じて成長できるようにする、それが金融庁の役割です。「もし、金融庁が無かったら?」。米国で起きた金融危機の最前線に立って「信頼」回復に奔走しつつも、常にクールで、どこか熱い思いを感じさせる多くの職員に出会い、当時大学生だった私は自然と金融庁に惹かれていきました。金融庁の予算の約7割は人件費、脳に汗をかいて政策を作るんだ、お金を使わなくても同じ政策効果が出せるのならそっちの方が遥かに良い、と聞いたとき、財政状況の厳しい日本にあって、金融庁は霞が関の未来の役所だと感じました。
金融を巡る環境は絶えず変化しています。金融庁では、霞ヶ関のどの役所よりも自らを厳しく見つめ直し、時代遅れな対応を改め、不断に自己改革を進めてきました。そして、職員が「国のために貢献したい」、「成長して自分の価値を高めたい」と常に意識し、行動できるよう、後押ししています。こうした中では、前例踏襲を良しとせず、時にはルールそのものを見直すことも求められており、法律系の素養を活かして国のために貢献することが出来ます。金融庁は、皆さまのような多様な人材が集まり、一人ひとりが自己実現できる、そんな職場です。(2021年11月・記)

経済産業省

大臣官房秘書課 課長補佐

尾崎 洸(おざき こう)さん

未来の日本を豊かにするために、社会課題を解決する

私は、日本を「良いモノやサービスは作るが、ルールづくりは欧米等に後塵を拝している国」から、「ルールづくりも世界をリードできる国」に変えたいと考え、国内外で経済産業分野のルールづくりを担う経産省の門を叩きました。そして入省後は、通商政策やサイバーセキュリティ政策などの分野で国際交渉の経験を積みながら、少しずつその目標に向けて努力を続けています。
皆さんは、国内外で起きる様々な出来事の中から、何を社会課題として見出しますか。そして、その社会課題の解決のために、どんなアクションを起こしたいですか。
私たち経産省は、日本の未来を豊かにするために、様々な社会課題を解決することを仕事にしています。そして、経産省には、様々なリソースをフル活用しながら、熱い想いを持って社会課題の解決に邁進している職員がいます。皆さん、是非その姿を少しでも知ってください。そして是非、皆さんも、「自分の想いと経産省のリソースを組み合わせることで、どんな社会課題を解決できるだろうか」と考えてみてください。1人では決して解決できない課題を、自分の想いと組織の力を組み合わせることで解決していく。そんな未来にワクワクする皆さんの来省を心からお待ちしています。(2021年11月・記)

警察庁

長官官房人事課 課長補佐

渡辺 直人(わたなべ なおと)さん

公務を志す皆さんへ

就職活動を始めるに当たって、漠然と、何か自分自身が人生を通じて一生懸命に打ち込める仕事に就きたいと考えていました。
国家公務員の仕事は、警察庁に限らず、いずれの省庁においても、この国のため、社会のために、公に奉仕することができる、やりがいのある仕事です。中でも、国民一人一人の安全・安心を守るという警察庁の仕事であれば、その目的・使命を自分自身が生涯を通じて疑うことなく信じ、邁進することができるだろうと感じ、警察庁を志しました。
この国の治安を担う警察庁での仕事は、市民生活や道路交通といった私たちに身近な安全・安心を守る仕事から、犯罪や犯罪組織と闘い社会正義を実現する仕事、国内外の脅威に立ち向かい国家の安寧・秩序を守る仕事まで幅広いですが、いずれの部門であっても、現場の都道府県警察と一体となって、この国の治安を守り、創り上げているという確かな手応えが感じられる、やりがいのある仕事です。
皆さんにとって、自分自身の職業人生を捧げるに相応しいと、心から感じられる仕事は何なのか、是非、自分自身のまっさらな心に問いかけてみてください。
公務を志す気概に溢れる皆さんと将来一緒に働ける日が来ることを心待ちにしています。
(2022年10月・記)

厚生労働省

大臣官房人事課 企画官

國代 尚章(くにしろ なおあき)さん

国民の生命・生活を支える仕事

日々のニュースで厚生労働省という言葉を聞かない日はありません。厚生労働省の担う分野は、それだけ身近で、国民の生命・生活に大きく関わります。
目下の新型コロナウイルス対応では、感染症対策そのものだけでなく、生活や住居に困っている方々への支援、企業に雇用を維持していただくための支援など、様々な施策を全省を挙げて行っています。また、少子高齢化が進む中、社会保障制度の維持や、国の経済成長の基盤となる労働力のあり方が、我が国の重要課題となっています。厚生労働省の施策は、財政・経済政策としても重要性を増しています。
厚生労働省での仕事は、霞が関にとどまりません。ハローワークや労働基準監督署、保健所、福祉事務所、検疫所といった第一線の機関を通じて、また、自治体、関係団体・NPO、地域で取組を進めている方々との協働を通じて、施策を行っています。自治体や地方機関に出向したり、各国の日本大使館や国際機関で活躍する機会も多くあります。
「この世の中を変えたい」「人や社会のために働きたい」と思っている皆さん。皆さんが持っている意欲と能力を、厚生労働省で発揮しませんか?様々な研修やチャレンジの機会、そして「グローカル」に広がるキャリアパスを用意して、皆さんの来省をお待ちしています。(2022年11月・記)

国土交通省

観光庁総務課 総括補佐

淺野 北斗(あさの ほくと)さん

我が国の将来像を見据え、自ら考え、動く仕事

大学時代から現在まで地域活性化の活動に携わっており、これからの地域は海外との関係を深めることで地域経済を発展させていく必要があると考え、地方と国際の両面に関わりたいと考えました。また、自分の性格上、プライベートでの地域活性化の活動等を基に、自ら具体的な施策を立案し、実現させたいとの思いを持っていました。その上で、経済面以外でも政策を実現できることも踏まえて、国土交通省を選択しました。
以前にも観光庁にいたことがあるのですが、その際に開催に携わったG20観光大臣会合は、我が国で初めてのことで、日本こそが出来る世界への貢献という視点から、企画立案を行いました。G20での観光スタートアップピッチコンテスト等の企画を立ち上げつつ、大臣宣言案を起草、各国と調整を行いました。会合直前には、某国と個別に調整する等、ギリギリまで調整を行うなどしたこともあり、とても印象に残っています。
厳しい財政状況、他国との競争、少子高齢化、変化する安全保障環境など、我が国の将来像自体から考え、政策を立案する必要があります。我が国の経済・社会の発展のため、国家公務員にしかできない仕事があると思います。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。(2022年10月・記)

財務省

大臣官房秘書課 課長補佐

鈴木 涼平(すずき りょうへい)さん

国の信用を守り、希望ある社会を次世代に引き継ぐ。

私は、「日本という国をいっそう豊かなものにし、そして次世代に引き継ぎたい」という思いを抱き、公に対して貢献することができる国家総合職を志望しました。追求すべき「豊かさ」について不断に考え続け、そして政策を通じて実行に移すことにキャリアを通じて携わり続けたいと考える中で、多様な政策ツールを駆使して国家のリソース配分を司るという役割、そして「日本のグランドデザインを描く」というミッションに深く共感し、財務省の門を叩きました。
人生における大切なことを考える中で、「誰かのため」「国のため」「公のため」といった「自分ではない何かのため」という要素があるのであれば、国家総合職という職業を、自信と誇りを持って選んでもらえると思います。そして、日本という国の舵取りを担う気概がある人にとって、財務省という職場はやりがいに満ちたものであるでしょう。
志ある皆さんを、国家総合職、そして財務省の仲間としてお迎えできる日を心から楽しみにしています。(2022年11月・記)

衆議院法制局

法制企画調整部基本法制課 調整主幹

牛山 敦(うしやま あつし)さん

衆議院法制局でできること、衆議院法制局でしかできないこと

◆◆政策(おもい)を法律(かたち)に◆◆
「全国民の代表」である国会議員の政策アイデアをお伺いした上で、法制度の設計、条文の立案、その説明に至るまでお手伝いをするのが衆議院法制局の主な仕事です。政府が断念した案件が議員立法に持ち込まれることも。
◆◆立法のプロフェッショナル◆◆
憲法、行政法、民法、刑法を始めとする既存の条文、解釈・判例、理論等の専門的な知見を参照しつつ、みんなで議論しながら、新たな法制度を設計するクリエイティブな職場です。ゼミのような議論の中での若手職員の一言で、方針が変わることもしばしば。
◆◆扱う分野は無限大◆◆
衆議院法制局では、縦割りの所管に縛られず、国政のあらゆる分野を扱います。私も、ほぼ全ての府省等の所管法律の立案・成立に携わってきました。憲法審査会事務局・千葉県に出向して憲法の調査や条例の立案に携わったことも、貴重な経験です。
◆◆六法は思い出のアルバム◆◆
会社法、少年法、公職選挙法・・・皆さんもよく知っている法律は、私にとってのアルバムです。条文を見ると、議員との打合せや衆議院法制局内での議論が、まざまざとよみがえってきます。
◆◆まずは挑戦してみよう◆◆
衆議院法制局の採用は独自試験が中心ですが、その試験科目は国家総合職試験とほぼ同じ。少しでも興味を持たれた方は、気軽に門をたたいてみてください。
(2022年11月・記)

総務省

大臣官房秘書課 企画官

岡 宏記(おか ひろき)さん

一人の行政官として、これからの日本の課題に立ち向かってみませんか。

総務省は、国家行政のマネジメント、国・地方の総合的な統治機構改革、経済成長の要となる情報通信産業の育成を通じて、新時代の日本を創成する大きな役目を担っています。そして、目まぐるしい変化の時代にあって、小手先の改革ではなく、世界の潮流、国家全体、地方、霞が関を見渡して、変化を求め、社会経済情勢に適応した行政の在り方を常に模索し続け、それを実現すべく、また総務省自らも変わり続けています。
皆さんは、今、職業選択という、自分が人生で何を成し遂げたいか決める重要な選択をする時期を迎えていると思います。社会・国民のため大きな政策決定に関わりたい、社会のために尽くしたいという思いが揺るがず、常に変革を目指したい、そんな人には是非総務省を一度見てもらいたいと思います。
20年近く前、国家公務員を志し、総務省は「自分自身が満足して働くことができ、かつ、人の役に立つことができ、そして、一緒に仕事をして楽しい人たちがいる職場」と魅力的に感じ、門を叩きました。入省後に経験した業務は多岐に渡り、やり遂げるたびに達成感・充足感で満たされています。そんな職場で、一人の行政官として、これからの日本の課題に立ち向かってみませんか。きっと皆さんの「この国をよくしたい」という思いを実現できる場を提供できると思います。(2022年11月・記)

デジタル庁

戦略・組織グループ 人事 参事官補佐

由本 聖(よしもと しょう)さん

日本を、アップデートする

皆さんにとって今最も身近なモノは何でしょうか。
一日のうち、最も触る時間や回数が多いのは何でしょうか。
国民のほとんどがスマートフォンをもっており、あらゆる国民の生活にデジタルが浸透している時代が到来しています。
これまで政府というのは、手続きのため役所に足を運ばなければならず、「縦割り行政」や「お役所仕事」と揶揄されるように、行政からの目線、つまり提供者側の論理で公共サービスを考えがちで、その顧客(ユーザー)である国民の目線で考え切ることができていませんでした。コロナ禍においてその課題が顕在化し、この国全体のデジタル改革が求められています。
こういった社会課題を解決し、ユーザー中心の公共サービスを創出するため、「優しいサービスのつくり手へ」、「大胆に革新していく行政へ」といったビジョンをもとにデジタル庁は生まれました。
新しいスタートアップ官庁であるデジタル庁は、これまでにない官民融合の組織になっています。「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を」共に目指してみませんか。(2022年11月・記)

農林水産省

大臣官房秘書課 監査官

笠原 健(かさはら けん)さん

「国の基」を支える

人生一度きり、せっかくなら大きな仕事をしてみたいと考えたこと、これが私が国家公務員を目指したきっかけです。「国を動かす」という国家総合職の仕事の大きさに心惹かれました。
また、国を動かす原動力となるのは、「人」です。その人の原動力となるのが「食」です。まさに「国の基」となる食、その安定供給を一手に担う農林水産省こそが、日本を根本から支えていく政策を担っていると考え、その一端に携わるべく選択しました。
食を生み出す農業は、現在、基幹となる従事者が大幅に減少するなどまさに危機的状況を迎えてます。裏を返せば、国の力を最も必要としている分野であり、国の政策によってピンチをチャンスに変えることができる産業です。
日本は現在、人口減少社会に突入しており、これまで実施してきた政策を一から根本的に見直す必要が生じています。農林水産業においても、人口減少により国内需要が減る中、産業として更に成長するため、国内偏重であった施策を海外マーケットまで視野にいれて構築し直すなど、新たな視点・感覚が重要となっています。
こうした課題は乗り越えるにはとても高い壁ですが、確実に皆さん自身を成長させてくれるものです。やりがいと責任感のある就職先である公務員・農水省の門を是非叩いてみてください。(2021年10月・記)

防衛省

防衛省大臣官房秘書課 部員(課長補佐)

安田 侑樹(やすだ ゆうき)さん

人を守り、時代を担う ~歴史の当事者として~

私たちは、ロシアによるウクライナ侵略の現実を突きつけられ、当たり前の日常が崩れ去る姿を目の当たりにしています。先人たちが紡いできた日本は、自由と平和を長く享受することができました。子供を連れて休日の公園に行った際、ふと、こんな平和な日常を、子供・孫の代まで引き継いでいきたい、そんなことを考えました。
防衛省は、そんな日常を、人々の営みを(言い換えれば、自由で平和な日本の歴史と伝統を)守り抜くために存在します。同時に、混沌とした国際情勢の中で、国際社会の平和と安定のため、厳然とした国家意思を示すことが期待されています。
日本が直面する安全保障上の課題は、多様化・複雑化の一途にあります。仕事のフィールドは、陸・海・空にとどまらず、宇宙・サイバー、先端技術へ。だからこそ、熱意ある皆さんと、一緒に立ち向かっていかねばなりません。防衛省は、仕事のフィールドが拡大していることはもちろん、個人として成長する機会が存分にあります。仕事にお金をもらう以上の「何か」を探している学生の方は、是非一度防衛省の説明会に足を運んでみてください。(2022年11月・記)

法務省

保護局観察課 専門官

石井 周作(いしい しゅうさく)さん

安心して暮らせる明るい社会を支える法務省

法務省だから法律に関する業務をしているのだろうなんて漠然と考えていたのは私だけではないのではないでしょうか。官庁訪問で、大学で法律を学んできたからとりあえず法務省にも行ってみようかなという軽い気持ちで法務省の門を叩き、運よく採用されて入ってみたところ、見えてきた実態は、困難を抱えた人に寄り添い、その立ち直りを支えるために日々努力する熱い職員の姿でした。
法務省は、全国各地に数多くの地方機関が設置されており、自ら制度設計に携わる一方で、実際にそれを運用する現場機関での業務もあります。私は、犯罪や非行をした人の立ち直りを支える部署である保護局に配属され、実際に保護観察所に勤務をしました。そこで、ボランティアとして犯罪や非行をした人を支える保護司の「人は変われる、一緒なら」という思いに触れ、生きづらさを抱えながら立ち直ろうとする犯罪や非行をした人たちと向き合う保護観察官の姿勢を目の当たりにしました。そのことを通して、法務省が標榜している「人による人のための行政」という意味を理解し、あらゆる人が安心して暮らせる社会を作る仕事を所管している法務省に誇りを覚えました。
皆様に法務省の魅力が少しでも伝わり、説明を聞いてみたいなと思っていただけたら幸いです。(2022年11月・記)

文部科学省

総合職リクルート特命プロジェクトチーム サブリーダー

中村 義勝(なかむら よしかつ)さん

日本の未来のため、皆さんの力を貸してください

働くなら、本気で取り組める分野で仕事をしたい。成長できる環境に身を置きたい。公共性を追求できる仕事がしたい。学生時代、これらの「軸」に照らして考えた結果、自然と文部科学省に惹かれました。加えて、職員の話を聞いて感じたのは、文科省には多様な人材が集っていること。そして、青臭い議論ができる雰囲気であること。こうした点が入省の決め手になりました。
文部科学省のミッションは、激動し、多様性が高まり続ける日本で、教育・科学技術・文化・スポーツを通じて、一人一人の力が最大限引き出され、幸せに生きることができる社会を構想・構築することです。
その実現には、単に課題を発見し解決策を立案するだけではなく、多様なカウンターパートが納得できるよう合意形成を図ること、そして、政策の実現まで責任を負うことが求められています。一連のプロセスにおいて、論理は極めて重要ですが、論理だけではやり抜くことも説得もできません。「Cool Head but Warm Heart」こそが、文科省で働く行政官に求められています。
我が国の未来・子供たちの未来のため、温かい心と冷静な頭脳を存分に働かせ、仕事をワクワク楽しめる皆さんをお待ちしています。ぜひ、説明会でリアルな職員の姿をご覧ください。(2022年11月・記)