2年生から伊藤塾に通いだしたため、大学の授業の理解にも大いに役立ちました。

農林水産省

Y.Tさん(21歳)
 

合格者イラスト
東京大学法学部第2類4年在学中
●最終合格:国家公務員Ⅰ種試験 法律職
●内定:農林水産省
●予定進路先:農林水産省
●受講形態:在宅インターネット
●伊藤塾受講講座:〔入門講座〕国家Ⅰ種法律職本科生+リーガルトレーニン

 
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

はじめに

私が国家公務員を志望したのは大学2年の春でした。高校時代の2年間をアメリカで過ごしたことで、むしろ日本が好きになり、日本のために働きたいと考えるようになったからです。大学2年から勉強を始めたのは、体育会に所属していたので、3・4年になっても忙しいことが予想できたからです。また、早くから勉強を始めたことは大学の授業の理解にも大いに役立ちました。受験指導校を利用した理由は、公務員試験は大学受験のように学校がサポートしてくれるものではないので、自分で情報収集しなければならず、受験指導校は情報収集の手間を省いてくれると考えたからです。そして多くの受験指導校の中でも法律系の資格にも強い伊藤塾が信頼できると思いました。 

私がとった勉強方法

専門科目試験(択一式)対策について

私は法学部に所属しているので法律科目の勉強は科目ごとに大学の授業と併行して行っていました。大学の講義と伊藤塾の講義を聴いて定期試験を受け、択一の問題に取り組むというサイクルを繰り返しました。伊藤塾では、とくに講義がわかりやすく、大学の教授の講義と聴き比べながら受講していました。また伊藤塾の択一問題集は過去問を範囲ごとに整理したシンプルなものですが、試験勉強の基本は、教科書と過去問だと思います。過去問には出題者が受験生にどのような能力を求めているのかというメッセージが込められているからです。この出題者の意図を読み取るという点で、伊藤塾の択一過去問演習は過去の傾向分析といった情報もあり、大いに役立ちました。 

専門科目試験(記述式)について

論述試験対策に取り組みはじめたのは遅く、3年の年明けからでした。はじめは過去問の答案構成が専らでしたが、実際に答案を書いてみると全く筆が進まず、やはり苦労を厭わず答案を書くことの重要性を4年の春に痛感してからは、ひたすら過去問の答案を書き続けました。その際にも記述過去問演習の講義が、答案の書き方から丁寧に網羅されていて参考になりました。模範解答にも「もっとこう書いたほうがいい」ということをたくさん指摘されていて、その姿勢を真似ることで、自分の答案を批判的に磨いていくことができました。 

教養科目試験(択一式)対策について

教養科目試験(択一式)についてはとにかく問題を解いてみることからはじめました。文章理解や数的処理など知能を問われる分野とその他の知識を問われる分野に大別されると思いますが、知識系の範囲が広すぎて網羅することがほぼ不可能なのに対して、知能系の分野は訓練すればできるようになり、安定した得点源になると思います。

面接対策・集団討論について

面接対策は2次試験が終わってから始めました。「面接対策BOOK」と民間企業の就職活動のために準備した自己分析をもとに、想定問答集を作りました。受験番号が若かったせいか人事院面接が思ったより早くなってしまい、準備期間があまりとれませんでした。人事院面接ではエントリーシートに書かれたことを上から順に残さず質問されました。ただ想定外の質問はなかったように思いますので、自分のエントリーシートを読み返しながら聞かれうる質問をしらみつぶしに考えていくとよいと思います。特に人事院面接の順番が早いとエントリーシートの完成度にこだわってしまいがちですが、あくまでそのエントリーシートを土台にした面接に焦点を当てるとよいと思います。

官庁訪問について

官庁訪問の準備は、やはり省庁の説明会に出ることだと思います。実際に官庁訪問できるのは3省庁だけですから、説明会には時間の許す限り積極的に参加して、どの3つを回るかをまず固めるといいと思います。そうする中で政策にも詳しくなっていきますし、各省庁の職員の方々の想いに触れることができると思います。そうした想いと自分のやりたいことを一致させるのが官庁訪問ではないかと思います。
官庁訪問する3省庁が決まったならば、あとは実際に官庁訪問して決断すればいいと思います。官庁訪問という追い込まれた状況のなかでこそ自分にとって一番の選択ができると思います。
ですから官庁訪問の事前準備として私はそれまで参加した説明会の資料、メモを丁寧に読み返しました。あとは官庁訪問体験記を読んで各省庁で何をするのかを確認したりしていました。

直前期と試験当日

試験の直前期には1週間前、2週間前にそれぞれ昨年、一昨年の過去問を時間を測って解くことで総仕上げとしました。比較的いい点が取れて弾みがつきました。試験当日の過ごし方は本当に人それぞれだと思いますが、私は大学受験のときと同じようにとにかく一人で集中する時間を大切にして、いつもどおりの実力が出せることを心がけました。自分にあった方法を大学受験のときを思い返すなどして見つけるとよいと思います。

最後に

公務員試験への勉強を続けていくうちに民間就職など他の進路と迷うことも多々あると思います。国家公務員の風当たりは年々強くなっていますし、待遇も民間企業の方がよいと聞きます。しかし、私が会った官僚の方々はどの省庁でも日本のことを本気で考えて仕事に取り組んでいました。その姿はとても格好よくて、自分もこんな風になりたいと思いました。ですから、繰り返しになりますが国家公務員という進路を少しでも考えている人、迷っている人はまず官僚の方に会ってみるとよいと思います。 
最後になりましたが皆様が一番満足できる進路に進めますよう心より祈っています。