「これ完」には良質な問題ばかり揃っています。他の問題集に手を出さず、これを繰り返し解けば大丈夫です。

国土交通省

嶋田大輝 さん(21歳)
 

合格者イラスト
京都大学法学部4年 在学中
●最終合格:  国家総合職
●内定:国土交通省
●予定進路先:国土交通省 

  受講講座 〔入門講座〕国家総合職(法律区分)本科生+リーガルトレーニング/〔オプション講座〕直前政策論文試験対策講座

はじめに

もともと検察官を目指していましたが、「社会問題に対してもっと事前の段階で携わりたい、法律をただ解釈するだけでなく法律をつくる・制度を設計する面からも携わりたい」という思いから国家公務員を目指すようになりました。
学部の勉強を完璧にしておけば公務員試験も大丈夫なんじゃないかとも考えていましたが、1回で確実に合格してしまいたいという思いと、公務員試験独特の部分に対するノウハウもなく独学で勉強をすすめる怖さもあり、受験指導校を利用することとしました。入塾の時期ですが、サークルやバイトが忙しく、なおかつ大学の勉強もしっかりしたいということで、3回生の春に入塾して1年間で一気に公務員試験の勉強をすることにしました。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

専門試験の択一では、とにかく「これ完」を重視しました。「これ完」には良質な問題ばかり揃っています。下手に他の問題集に手を出さず、「これ完」を繰り返し解けば大丈夫です。私の場合は、全教科年内に1回目、2月中に2回目、3月中に3回目を解くことを基本の目標とし、苦手だった民法は4回ずつ繰り返しました。そして、3回解いても間違った、または曖昧だった問題はちぎってファイリングし、特製の問題集を作り、直前期はそれを繰り返し解きました。
また、「これ完」に載っていた判例は公務員試験六法に全てチェックしていき、間違った問題の判例は特に目印をつけ、こちらも直前期に繰り返し見返しました。これで、本番は9割近く正解することができました。
 

専門試験(記述式)について

本格的に記述の勉強に取りかかったのは一次試験後でした。それでもなんとかなるほど、記述に通用する講座です。また、添削答案に毎回コメントをもらえ、それがすごく自信につながりました。 
勉強法としては、模範答案を読んで問題提起・規範・あてはめ部分を色分けして線を引いていました。また、論証カードをしっかり覚えるようにしました。

基礎能力試験(多肢選択式)について

国家総合職の数的処理は、巷にある問題集の問題とはレベルが違います。そこで、伊藤塾の「これ完」が大変役立ちます。また、得意不得意がはっきりする科目でもあるので、早めにとりかかって戦略を組むのが大切と思います。

政策論文試験(記述式)について

私は政策論文が苦手だったため、オプションの直前講座も受講しました。講座では、坂本講師が出題されそうなテーマを予想してくださったり、答案構成の基本も教えてくださったりしたことが役立ちました。

面接について

柳原講師の模擬面接を受けました(残念ながら、webカメラになってしまいましたが)。これまで多くの受験生を見てこられた経験から繰り出される質問は非常に深く鋭いものが多く、その時はしどろもどろになってしまい、ほとんど答えることができませんでした。それまで友人らで10回近く面接練習を繰り返していたのですが、この時の面接が一番きつかったです。本番はというと、柳原講師のものに比べると数倍優しく、その分落ち着いて答えることができたように思います。

官庁訪問について

伊藤塾では「官庁訪問体験記」という教材がもらえます。私は、伊藤塾に入塾した意義はこれが一番だったのではないかと思うほど、体験記を重宝しました。官庁訪問は本当に何でもありの世界です。正直なところ、何の知識もなく真正面からぶつかっていては、突破できないと思います。柳原講師が過去の受験生の体験談を語ってもくれますが、ぜひともこの体験記を読み込んで、内定を勝ち取った先輩方の振る舞い方や省庁の出方などを大まかに知っておいてください。声を大にして言いたいのは、求められるのは政策に対する知識よりも「人間力」です!

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

私は在宅インターネットで受講しました。大学でも家でも、通学時間をとられず隙間時間で勉強でき、そのうえ2倍速で受講できたため、大変効率的でした。ずっと一人で勉強をしていると不安が募ってきますが、定期的に電話で講師に相談する機会などを設けてくださるのを利用できてよかったです。

直前期と試験当日

直前期には、模試で頭が働かなかった反省から、試験時間に合わせて午前は教養、午後は専門というように勉強をするようにしていました(結果的に、今年は逆になってしまったのですが)。試験当日は、伊藤塾から送られてきた各講師の応援メッセージをお守りに持っていき、休み時間などに見てモチベーションを高めていました。また内田講師が常々講義でおっしゃっていた「時間をかけさせる難しい問題が必ず混ざっている」ということを試験中は意識して、冷静を保つようにしていました。
モチベーションの維持について
省庁の説明会に積極的に参加したり、パンフレットを眺めるなどして、入省した自分を想像してモチベーションを高めていました。
また、自分の好きなことをしたり友人と遊んだり、メリハリをつけることが何よりいいと思います。

最後に

今まで内定をもらうことを目指して頑張ってきましたが、内定が決まった今、「日本をよくしたい」という初心の部分を忘れてはいけないなと改めて痛感しています。
今まで色々述べてきましたが、最後に受験生の方々へ、「公務員試験」とはいっても、「就職活動」であることを忘れないようにして欲しいと言いたいです。勉強に一生懸命になるあまり、どうしても就職活動という面を忘れがちです。私なんかが言うのもおこがましいですが、これからの時代の公務員は、民間企業でも十分やっていけるような人材こそが求められると思っています。常に自分の人材としての価値を意識して、省庁から求められるような価値を身に着けていただきたいと思います。

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