公務員は、何よりまず「勉強」という努力を見てくれる試験。ここで働きたいと強く思い勉強すれば、自然と合格に繋がります

東京都庁

Y.T さん(22 歳)
 

合格者イラスト
◆ 出身大学 :早稲田大学法学部4 年 ◆ 受講講座 :国家総合職(法律区分)コース 本科生(演習付)
◆ 最終合格 :国家総合職 教養区分、東京都Ⅰ類B、裁判所総合職
◆ 内  定 :東京都庁、裁判所総合職
◆ 予定進路先:東京都庁

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

公務員を目指したきっかけは、父が公務員であったこともあり、行政という仕事に興味を持っていたことでした。その中で行政というのは、人々にとっては、日々の暮らしになくてはならないものです。そのように人々の生活を根本から支える公務員という仕事を、強く志望するようになりました。
公務員試験の受験指導校に通うに当たっては、伊藤塾含め色々と候補があったのですが、学部の先輩に伊藤塾生が多く、テキストの中身が充実していることや講義のレベルが高いことを聞いていたこと、またWeb 受講であれば自宅で、好きな時間に勉強できるため、サークルやアルバイトとの両立を図りやすいことから、伊藤塾に決めました。
実際に伊藤塾の講義を受けて、予備知識のない法律でも一から理解できましたし、「これ完」を使えば他の択一の問題集を使う必要がないくらい、力がつきました。記述や面接シートの添削でも、内容面だけでなく、書式や見やすさなどの面からも指摘していただき、本当にためになりました。

私がとった勉強方法

専門試験(択一式・多肢選択式)について

「これ完」を使って勉強しました。ただ問題数をこなすのではなく、「なぜこれが正解なのかor 間違いなのか」や、間違いの選択肢に関しては「どこをどう直せば正解なのか」といった点を意識して解くようにし、なんとなくで正解して満足しないように心がけました

専門試験(記述式)について

東京都も併願していたこともあり、東京都の専門記述を意識した勉強方法をとっていました。具体的にいうと、テキストの解説部分や論点を、テーマごとに600〜800字の記述にまとめ、丸暗記ではないにしろ、できるだけ頭に入れるようにしました。東京都や裁判所ではそれに+αで書けばよかったですし、国家総合職を含めた法律の事例問題では、それをフォーマットにして当てはめていけました。今思えば、テーマごとにその法律をおさらいできる良い機会だったので、早い時期に択一の勉強と並行してやるべきだったと思います。

基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

もともと中学受験及び大学受験を経験していたので、数的処理を始め、多くの問題は解けていました。ただ資料解釈や自然科学は初めて触れるような問題も多く、講義を受講して効率の良い解き方などを学んで、問題集を解くようにしていました。また、都庁などでは時事の割合も高いので、ネットニュースやSNSでもいいのでニュースに触れるようにしていました。

一般論文試験・教養論文試験(記述式)について

伊藤塾の講座で勉強するくらいしか時間が取れませんでした。国家総合職では問題文や資料の意図を読み取る必要があると感じ、講義の解説を注意深く聴いていました。都庁に関してはホームページや都が500円程度で販売している政策集を読んで、政策や課題を研究しました。

面接・集団討論について

伊藤塾の模擬面接や集団討論座は、非常に厳しい質問や指摘をいただいたので勉強になりました。ただ1~2 回程度しか受けられないので、民間や他の公務員試験を受けて練習しました。いわゆる「ガクチカ」なんてものはどこでも同じようなことを書く・話すことになるので、質問への対応力も身につきました。あとはできるだけ笑顔を絶やさないことや姿勢を良くすることに気をつけました。

官庁訪問について

私は官庁訪問で落ちてしまったのであまり参考になることは言えないのですが、私が感じたのは、重要なのは「積極性や熱意」だったと思います。人事面接での志望理由は講師と相談してじっくり作り込むべきですし、原課面接での質問内容も表面的なことではなく、自分がその省の分野で感じた課題などと絡めて質問できればいいのだと思います。白書を読むべきなのか、という点に関しては、合格者の方々が言う通り「白書での知識の多寡で決まらない」と思いますが、一方で私たちが省庁の政策情報を集めるツールは説明会を除けば白書くらいなのは事実でしょう。知識がないよりはあった方が単純に志望度の高さも伝わるでしょうし、相手方も「積極的に勉強している」と思うでしょうから、勉強の息抜きに色々と見ておくべきだと思いました。

普段の生活と試験対策について

Web受講だったので、空いた時間に勉強が可能で、大学生活との兼ね合いはしやすかったです。業務説明会やサークル活動には積極的に参加していましたし、直前期まではアルバイトにも行っていました。
サークルやアルバイトは中途半端よりはできるだけ全力で取り組むべきだと思います。全力でやれたのなら面接で話すネタも増えますし、良いと思います。特に面接ではサークルでついていた役職や困難だったことを良く聞かれますし、アルバイトでは人との触れ合いなど社会人として働けるかどうかの視点の質問が多いので、そのような質問にもしっかりと自信を持って返せたことが内定にもつながったと思います。

「内定と進路決定」の理由

私は都庁と裁判所総合職の2つに内定をもらいましたが、もともと行政官を志望していたことや、何か新たな課題が生じ、それに対応するというやりがいから、進路を都庁に決めました。

どのようにモチベーションを維持したか

大学に行ってゼミを始め、友達と会話することを心がけました。勉強で苦労しているのは自分だけではないとわかりますし、何より人と話さないのはストレスです。友達と笑ってやる気を回復していました。特に昨今は民間組が早く決まってしまうので、公務員組と話すことはモチベーションの維持という点で非常に良かったです。

最後に

公務員試験は面接もありますが、何よりまず「勉強」という努力を見てくれる試験です。自分がここで働きたいと強く思い勉強していれば、その熱意は面接でも伝わり、自然と合格に繋がるはずです。