司法書士という選択
―予備試験・司法試験からの転進―

予備試験・司法試験の
学習経験が活かせる理由

重要科目が重複する

司法書士試験の11科目(全70問)の択一式試験問題のうち、憲法(3問)、民法(20問)、刑法(3問)、民事訴訟法(5問)、及び商法(9問)が、司法試験と共通します。司法試験合格に向けた学習経験のある方であれば、憲法、民法及び刑法について、十分なアドバンテージがあります。
民事訴訟法については、簡易裁判所の訴訟手続、少額訴訟及び督促手続などの略式訴訟手続の他、特別な試験対策は必要ありません
商法については、司法書士試験では、会社法、商法総則及び商行為が出題されます。手形法及び小切手法は出題されません
会社法については、司法書士試験では細かい事項も問われること、商業登記法を理解する上で基礎となる法律であることなどから、新たな試験対策が必要です。しかし、司法試験で学習してきた会社法の知識を土台として学習していくので、比較的短期間で対応することが可能です。
 
以上から、皆さんがこれまで司法試験の受験学習で培った知識・技能は、そのまま司法書士試験の受験に大きく活かすことができます。

司法書士試験の攻略ポイント


登記法の攻略

毎年のように行われる法改正・通達の発出に対応しなければならない。
→受験指導校を利用して最新の情報をキャッチすることが大事。

登記法は近年難化傾向にあり、過去問で出題実績のある知識だけでは対応できない。
→過去問を解くだけでは不十分であり、網羅性のあるテキストで知識を習得する必要がある。

司法書士試験においては不動産登記法は民法と、商業登記法は商法と密接に関連している。
→関連した両科目は、同一の教材、講師で受講することで効率が上がる。


記述式の攻略

記述式の問題は単に知識があるだけでは解けず、解法の習得が必要となる。
→講義を通して解法を習熟する必要がある。

記述式対策では申請書例(雛形)の暗記が不可欠となる。
→必要十分な雛形を登載した雛形集を活用した雛形の訓練が必要となる。

時間成約の強い午後の部で出題される記述式では時間配分が鍵となる。
→本試験問題を想定した公開模試を活用してシミュレーションをする必要がある。


基準点・合格点の攻略

まずは3つの基準点(択一式午前、択一式午後、記述式)を突破する必要がある。
→そのためには苦手科目を作らない学習が必要。

合格点をとるには、それぞれの基準点を足したものに15~18点(択一式 5問~6問分)の上積み点が必要。
→択一式で上積み点を取るか、記述式で取るかの戦略をたてることが重要。

民法においては17問以上(20問中)の正解が必要となる。
→司法書士試験特有の頻出分野(物権の比重が高い。例えば根抵当権など。他にも親族・相続も細かい箇所の出題がある)の対策も必要。

今までの学習経験を活かし
司法書士試験に合格

金子 義勝さん

私は、大学を卒業後、民間企業にて技術系の会社員として働いておりましたが、司法試験に挑戦したいと考え、退職し、法科大学院へ進学しました。しかし、力及ばず司法試験には合格することができませんでした。その後、法律の専門家になることを一度は諦めかけ、再び技術系の会社員として働きはじめましたが、やはり法律に携わる仕事がしたいと考え、特別な受験資格がなくても受験可能な司法書士を目指す決意をしました。

関根 康彦さん

2010年に法科大学院を修了し、3回司法試験を受験しましたが夢かなわず三振という結果になりました。しかし、「法律家になりたい」という夢を諦めきれず、司法書士試験というチャレンジを再びはじめました。
伊藤塾を選んだ理由は、司法試験の受験勉強で伊藤塾の講座を受講しており、大変わかりやすい講義でしたので、司法書士試験の受験勉強でも伊藤塾の講座を受講することに決めました。

田中 文恵さん

大学卒業後に司法試験を数回受験しましたが、力及ばず、断念。その後、就職したものの、モヤモヤした気持ちを抱えたまま11年が経過。やはり、専門的なことを身につけて、やりがいのある仕事をしたいと思い、退職し、司法書士を目指すことにしました。

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