T.Kさん(40代) 会社員

◆受験回数 7回
◆主な受講講座
中上級講座》アドバンスコース、演習コース
直前対策講座》うかる!記述式、全国公開模擬試験、プレ模試、ファイナル模試

私が司法書士を目指すことにした理由・想い

出発点を振りかえってみると、不完全燃焼だったからなのだろうと思います。司法試験に失敗をして、何でもいいから成果が欲しくて、区切りとして行政書士試験を受けて合格をして、自らを一応納得させてから、就職をしました。
そして、仕事に慣れていくうちに、楽しくて自分にも向いていると感じる一方で、贅沢だけれども、そこが自分の居場所ではない気がしてきました。きっと、しこりが残っていたのでしょう。あるいは逃避だったのかもしれません。
しかし、学習を進めていき、そして伊藤塾の講師の方々の講義の中での話を聞いていくうちに、自分なりの司法書士への思いができ上がっていきました。だから、もし仮に何となくはじめたという方がいたとしても、学んでいく中できっと何かが見つかるのだから、それを後ろめたく思う必要はないかと思います。

受験勉強中に私なりに工夫したこと

とにかく時間と効率を大切にしました。学習時間の確保と確保した時間でどれだけ集中して学習をできるか。これらが重要だと思っていたからです。
学習時間の確保という面からは、隙間時間に活用できるように、スマホに演習テキストを入れておくことにしました。そうして、とにかく行動の合間に必ず1問解いて解説を読むという習慣づけをしました。他にも他の受験指導校の商品のアイディアを参考にして、スマホで使える暗記シートを作成して、活用したりもしました。
そして集中という面からは、時間の問題ではなく心身の調子の面から学習がつらいと思った日は、徹底的に割り切って全く学習をせずに、休んで切り替えることを意識しました。可処分時間が少ないからこそ、ダラダラとしないように、無駄にしないようにということで、あえて、休むということを選択するようにしたのです。そうして切り替えて、また次の日から集中できるように心身を整えることを心がけました。

伊藤塾のこの講座が良かった

「択一実戦力養成答練」は、既存の知識の確認と新しい知識の修得に役に立ちました。前述の隙間時間での学習にも使用しやすかったと思っています。また、毎週のテストの成績発表も、受験生という母集団の中での自分の立ち位置の目安になってよかったです。
 
「記述式答案構成力養成答練」は、記述問題を解く方法論を身につけられたのが役に立ちました。特に答案構成について、本当に素晴らしいと思います。本試験の際も、正しく答案構成ができたおかげで、(本来はあってはならないのですが)解答欄を間違えて書いてしまってからのリカバリーもできました。
 
「うかる!記述式」は、あの質と量の問題を経験していたことで、本試験の問題も(形式面での難しさはさておき)大筋の内容自体には、複雑さや難しさを感じずに解答ができたので、とてもいい経験だったと思います。そして、あの量を書くという経験をしたおかげで、書くスピードが格段に上がり、本試験での解答欄の間違いからのリカバリーもできたので、そのような効果も(副次的でしょうが)あると思いました。

感謝している方へのメッセージ

まずは家族に。この長く無謀な、そして社会的には馬鹿馬鹿しいとも思える挑戦に異を唱えることなく、温かく支えてくれたことに心からの感謝を述べたいと思います。
次に友人に。この年になるとなかなか会うこともなく、また昨今の社会情勢からなおさらにそのような機会がなくなる中で、それでもこちらを気にかけてくれたことをありがたく思っています。
最後に、同僚にも。こういうことをしているという話をすると、仕事に支障が出るだろうと、あまりいい顔をしないのが普通であろう所を、嫌な顔をせずに面白がっていてくれたことがありがたいことだと感じました。

伊藤塾各講師へのメッセージ

とにかく、ありがとうございます。色々言おうとしても、結局はこの一言に尽きると思っています。
ですが、あえて付け加えていくならば、宇津木卓磨講師の、他の資格を目指して頑張り続けていた御友人のお話は、長く(あるいは長すぎたくらい)司法書士試験の勉強を続けていた自分には、とても響きました。
また、山村拓也講師の桜の写真とそのお話は、通勤以外では部屋にこもりがちな自分の目と心にとてもよく効きました。
どちらも、数年来聞かせていただいているお話なのですが、その内容で自分を奮い立たせてくれていたとともに、このお話をまた聞かずにいられるように、こんどこそ合格しようと思わせてくれて、違った点からもまた奮い立たせていただきました。繰り返しになりますが、ありがとうございました。

学習中の方やこれから司法書士試験を目指す方へのメッセージ

少し酷なことを言うかもしれませんが、もしかすると合格をしても大きな歓喜はないかもしれません。多くの方も言っていたかとは思いますが、合格をして真っ先に出た感想は、ホッとしたでした。
しかし、それは振りかえってみると、合格がゴールではないということを直感的に理解できていたからなのだろうと思います。合格はしたものの、それまでの学習や試験を通して、自分の未熟さや知識の不足を痛感し、実務をするにあたっての不十分さを自覚できていたからだではないかと思っています。
だから、あえて言います。努力の先にある不完全な喜びを得られるように日々を過ごしてください。それを感じられるに至るような成長をし、合格という結果を得てください。応援しています。

他の法律資格に向けた受験経験が活きたこと

過去に司法試験の勉強をしており、また行政書士試験には合格をしているのですが、正直に言ってしまえば、それが活きたかと言われると、そうは思いません。
各種の試験を通じて使用する憲法や法律の知識は共通するものではあるのですが、何をどのように聞かれるかという点が全然違うのだから、他の資格の勉強をしていたから有利不利ということはないと考えています。
だから、全くのゼロからのスタートであったとしても、むしろ癖がついていない分だけ、素直に学んだことを身に着けやすく、また適切な形でのアウトプットも修得しやすいと考えられれば、初学者の方も気後れせずに勉強ができるのではないかと思います。

家族や友人が買ってきてくれました。信じる信じないということは抜きにして、その気持ちが嬉しく、励みになりました。

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