世界を翔るDJ. URAKEN から司法書士へ!
これからは法律を使って社会の幸せを増やしていきます

浦町 謙太郎さん(40代)

◆受験回数 4回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》演習コース
前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は音楽関係の仕事をしていたのですが、5年ほど前に自律神経のバランスを崩してしまい、仕事を休むことになりました。当時、体調は不安定だったものの、いつも気分が悪いというわけでもありませんでしたので、妻の実家で義父の介護の手伝いをしたりしていました。介護生活というのはいつまでその生活が続くのかわからないという不安や制度的に複雑でわかりにくいことが多いといった大変さがあると思うのですが、その時にお世話になった介護施設の職員の方々の的確な助言や親切な対応にとても気持ちが救われ、自分も同じように人の役に立てるような仕事をすることができないかと考えはじめました。
 介護生活がしばらく続いているうちに、介護の疲れもあってか今度は義母が入院してしまい、ちょっと大変な時期を過ごしていたのですが、義母の病室でたまたま手に取った雑誌の50 歳くらいで司法試験に合格した方の記事を読み、「弁護士になればなにか人の役に立てるのではないか?」と思い、インターネットで検索して見つけた伊藤塾のホームページでちょうど数日後に伊藤塾長のガイダンスがあることを知り出席してみました。
 そのガイダンスで伊藤塾長の話をうかがって司法試験に興味を持ったのですが、ガイダンス後の伊藤塾スタッフの方との個別相談で司法書士という資格もすすめていただき、正直その時は司法書士のことをよく知らなかったのですが、裁判で争うことの多い弁護士に比べて司法書士はマイホーム購入や会社設立などに立ち会うような平和産業と言われる法律家だというお話を聞き、「自分の性格に合っているのではないだろうか」と思って司法書士という仕事に興味を持ちました。そして自宅に戻って調べてみると成年後見という分野でも司法書士が活躍しているということも知り、自分の性格的にも向いていそうですし、人の役にも立つことができてやりがいのある仕事だと思い、司法書士を目指すことにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 私は「入門講座」山村クラスのライブクラスを受講したのですが、勉強をはじめたのが7月の頭からでしたのでインターネットフォローで追いかけて受講することになりました。早めに追いつきたかったので講義をどんどん聴いていこうかとも思ったのですが、はじめの方の講義で山村拓也講師が学習の進め方や復習の方法、過去問を解くことの意味などを説明されていて、理解が伴わないと追いついても仕方がないなと思ったので、その説明の通り、講義を聴く→講義を聴いた部分のテキストを読んで復習→テキストのページ右部に参照されている過去問を解く、という流れで学習を進めました。それでも急いで追いかけていけば数ヶ月でライブクラスに追いつけるのではないかと思っていたのですが、体調が不安定だったこともあってなかなか追いつくことができず、ライブクラスに出席することができるようになったのは年が明けて3月頭くらいから約1ヶ月間だけでした。
 司法書士試験の学習をはじめるまでは本もあまり読まないような生活を長く続けていましたし、全くの法律初学者だったこともあり、特にはじめの半年くらいの民法と不動産登記法あたりは文章を何度読んでもなかなか意味が頭に入ってこないこともよくあって進みが遅く、また基本的な部分の理解に欠けてしまっていたところがあり、科目的な特性もあるかとは思うのですが、最後までその2 科目の不安定さに悩まされることになりました。

②中上級段階の学習方法について

 「入門講座」を急ぎ目で受講したため、1年目の本試験は「司法書士過去問 伊藤塾セレクション」(法学書院)をあまり繰り返すことができていない状態で迎え、午前午後ともに基準点に達することができませんでした。本試験後の山村講師とのカウンセリングの際に、自分はテキストと過去問の繰り返しがしっかりできていないので2年目は「中級講座を受講しないでテキストと過去問の繰り返しに取り組みたい」とお伝えしたところ、「会社法の改正があったので会社法・商業登記法だけは講座を受講したほうがよい」とのアドバイスをいただいたので、会社法・商業登記法のみ「中級講座」を受講しました。「入門講座」のテキストはちょうど改正法が出題されるのかどうかがわからない状態の年のテキストでしたので、改正後の中級講座テキストの改正関連のページのみを「入門講座」のテキストに挟み込んでテキストを一元化し、今年の本試験直前まで使いました。
 2年目の本試験は午後の択一式は基準点を超えたものの、午前が基準点に届きませんでした。本試験後の山村講師のカウンセリングで「これからはテキスト読み中心の学習に変更したほうがいい」とのアドバイスをいただいたので、そこからはテキスト読み中心の学習にシフトしたのですが、この年は仕事や体調、プライベートのことなどいろいろなことが重なってあまり勉強の時間が取れず、1年間でテキスト読みを1周と過去問を軽く解いただけになってしまったため、午前は基準点を超えたものの午後の択一式が基準点に届かず、前年とあまり変わらない結果になってしまいました。

③直前期の学習法や試験当日について

 3回目の本試験を終えて、このままではなかなか合格することができないのではないかと危機感を感じたので4年目は仕事を抑えめにして勉強時間を増やし、2月からはほぼ専業で取り組みました。学習内容は3年目と同じようにテキスト読み中心で、年内~4月くらいまでは制度趣旨を意識しつつ、疑問点を潰したり、似たような論点や関係性のある論点を比較するなどして理解を深めながらの読み込みを数回繰り返し、年明けの「択一実戦力養成答練」の民法の1回目で思ったように点数が取れなかったので、そこからは過去問を解く量も増やしていきました。5月からは本試験への仕上げを意識して過去問を解く量を更に増やし、テキストの読み込みは新しい知識を入れるというよりはわかっていることを確認するということを意識することでスピードを上げていき、本試験直前まで内容的には同じことを繰り返しました。
 記述式の対策は、入門期から今年の本試験直前まで山村講師に相談するたびに「毎回ひな型のドリルをやっているか」尋ねられたので、勉強をする日はまず最初に「入門講座」でいただいた記述式ドリルを少しずつでも解くようにしました。問題形式の演習は「記述式答案構成力養成答練」の問題を毎年ダウンロードしてデータで保存しておいてそれを印刷して繰り返し解いていました。今年は年明けから3月くらいまで不動産登記法、商業登記法を毎日それぞれ1問ずつ解き、4月からは模試での択一式の結果があまりよくなかったので、択一式の学習に重点を置くようにしたこともあって、毎日交互に不動産登記法、商業登記法を1問ずつ解きました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 私は「入門講座」から合格まで一貫して山村講師に学習方法の指導をお願いしてきました。講義や無料公開講座後の質問時間、対面や電話でのカウンセリング等、直接お話しすることができる機会があればできるだけ山村講師に自分の学習の進捗状況、本試験や模試などの点数、プライベートの状況などをお伝えし、その時の自分の状況を理解していただいたうえでの最適な勉強方法を提案していただき続けたことが合格につながったと思っています。
 また、テキストと過去問の繰り返しを続ける中で疑問点が出てきたらいつでも伊藤塾マイページから質問をすることができたのは本当に助かりました。かなりの数の質問をお送りさせていただいたのですが、関信敏講師はじめ講師陣のみなさまが毎回とても丁寧に答えてくださったので学習を進めるうえでとても心強かったです。

最後に

 司法書士試験の学習を通して、継続することの大切さ、基本をしっかり理解し体系的に知識を備えていくことの価値を学ぶことができました。すぐに結果を求められがちだったり、反射的に素早く対応することができる能力が重視されるような傾向にある現代社会の中で司法書士試験のような膨大な知識量を要求される試験に挑戦することはとても大変なことだと思いますが、受験勉強中の経験を通して考えることや感じることは必ずその後の糧になると思います。
 人それぞれいろいろな環境があるでしょうし、焦ることや気が乗らないこともあるかと思いますが、日々の積み重ねが必ず結果につながると思いますので、体調に気を付けながら着実に学習を続けられてください。