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伊藤塾で地道な努力を続ければ、受験を過度に恐れる必要はありません。

D.Bさん
慶應義塾大学法学部3年
法曹コース5年一貫型合格
【合格校】慶應義塾大学法科大学院(既修)法曹コース5年一貫型

学部成績:3.51 /S:A:B:C=66:33:10:00

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
呉・基礎マスター(入門講座)伊藤塾チャンネル(YouTube)諦めないこと

はじめに

慶應義塾大学法科大学院を目指したのは、大学がもともと慶應義塾大学だったからというのと、先輩の経験をお聞きする機会があって、司法試験の勉強に直結した授業をしていると知ったからです。
私は大学1、2年のうちは法律家を視野にいれながらも進路を迷っており、授業の中で法律家の先生のお話を聞くうちに、志すことを決めたのですが、そのときにはもう大学3年生でした。伊藤塾への入塾も大学3年時の初夏であり、周りからは随分と出遅れたスタートになってしまいました。
当然、予備試験なども受けたことがなかったので、なるべく司法試験に必要な知識を効率よく吸収できる環境を探していたところ、ちょうど慶應義塾大学法科大学院がそうだと聞いたのです。
このように完璧なスタートではなかったのですが、もともと授業は真面目に受けていたため、テストではその成果を発揮し、法曹コース5年一貫型での合格を勝ち取ることができました。試験は受けずに成績とESだけの選抜でしたから、短期間に特別な受験勉強をするというよりは、3年間、日々真面目に、コツコツと授業を受けていたことが功を奏したのだと思います。

私の勉強法

◇基礎学習について

特に法曹コースでの受験を考えた場合、大学の成績が肝要ですから、1年生の頃から真面目に授業に出席することが重要であったと考えています。そのうえで、試験の際に私が犯しがちだったミスが2つあるので、後輩の方々にはこれらのポイントにも注意していただきたいです。
1つ目は、理解に終始しすぎて、暗記を疎かにすることです。法律論は理屈で内容がつながっているため、まずは理解に時間が掛かってしまいがちです。しかも、大抵は暗記よりも理解の方が楽しくできますから、どうしても後者に集中すると思います。しかし実際の試験では(特に学年が上がるほど)、最低限の情報が記載された問題用紙と真っ白な解答用紙のみが配られて、ひたすら論述を求められます。穴埋め問題のように記憶を思い出すヒントが与えられる場合は稀ですから、いかに真っ白な紙だけを見て覚えた内容を書き出せるかが勝負になります。もちろん、記憶同士のつながりを強化して論理的に解答するには理解が不可欠ですが、得点を目指すうえでは、くれぐれも単純な暗記作業を怠らないようにしましょう。
2つ目は、六法を参照せずに試験勉強をすることです。いちいち該当ページを探して条文を引くのが面倒極まりないため、私はこれをやりがちでした。しかし、上述した記憶との闘いにおいて、我々法学部生に唯一与えられる手掛かりは六法です。これを使いこなせるようにならない手はありません。どれだけ億劫でも、最初は付箋を貼ったり線を引いたりしながらでよいので、何回も条文を引いてみるべきです。そのうち、不思議と条文を引くのが早くなります。特に重要な箇所は勉強しているうちに何回も繰り返して見るので、ページの中のこの辺、というのを位置で覚えるようになります。さらに、条文同士のつながりや法の全体構造がなんとなくでもわかってくると、その法律科目について俯瞰して理解しやすくなるだけでなく、他の科目でも同じように要領を得やすくなるため、おすすめです。

◇法科大学院対策について

慶應義塾大学法科大学院受験にあたって、学習の際に意識していたことは主に2つあります。
まず重要なのは、細かすぎる論点に気を取られず、典型論点を何よりもしっかり押さえることだと思います。伊藤塾のテキストは説明が簡潔で理解しやすいですし、重要な点がわかりやすく後ろの方にまとまっているので、定期テストでもそういったことを特に意識してこれらを活用すると、高得点を狙いやすいはずです。時に重箱の隅を突くような細かい論点の理解に躍起になってしまって大幅に時間を取られる、というような経験を一度はしたことがある人も多いかと思いますが、基本的には、それよりも試験に頻出する範囲を完璧にする方が重要だと考えています。職に直接的に関わってくる司法試験ではなく、新たな学び舎の門を叩く段階で高度すぎる知識が要求されるリスクよりも、やるべきことに優先順位をつけて効率的に学ぶべきだという意識は常にもっておいた方がよいと実感しました。たとえば、スケジューリング制度を活用することも有効な位置確認のひとつです。また、家でずっと法律の勉強を孤独に続けることは精神的にも疲れやすいですから、この先、法科大学院に進学しても、こうした長期的な視点で学習計画を定期的に見直し、効率を重視する姿勢を忘れずに勉学に励もうと考えています。
2つ目は、上述した論点を記憶する際に、必ずインプットだけでなく、論文マスターなどを使ってアウトプットの練習をしておくことです。やはり本番の試験一発でド忘れを防ぐため記憶の強化にも有用ですし、法律家らしい文章の型を学び、長短も自在に使いこなせるようになればこそ、試験時間内に的を射た解答をすることができるためです。

法曹コースカリキュラムについて

法曹コースのカリキュラムの特徴は、拘束時間が長いことです。本来であれば4年間で習得するべき内容を3年間で習うコースですから当然といえば当然ですが、取らなければいけない授業の数が、他の学生より多めになります。学友たちの話を聞いていると、文系の学生よりは理系の学生に近い生活を想像してもらうとよいと思います。
また、予め法曹コース指定科目の履修が決まっているので、自分の都合に合わせて時間割を組むことは難しいと強く感じました。たとえば、慶應義塾大学では、法曹コースで必修とされる多くの授業が、1限(朝9時)と6限(夜19時40分)の両方に入れられています。さすがに1限から6限まで全ての授業が毎日入っているわけではなくても、空きコマが必然的に大量発生するのです。私の場合は、家が大学からあまり近くはないため、空きコマに家に帰ることもできません。通学も含めると、実質的には朝6時半頃から夜の21時過ぎ頃までは大学のために費やしていました(これほど拘束時間が長いのは週4日だけですが)。ですので、アルバイトやサークルなど他の活動にも精を出したいという方は、大学の近くに住むなど一定程度の工夫をする必要があると思います。ただ、法曹コース特有の授業は、論述を解くなど実践的でアウトプットを鍛えられるものが多く、時間をとられるだけの価値はあります。

「合格の秘訣」について

私が法曹コース「5年一貫型」を選んだ理由は2つあります。
第1に、自分が一生涯従事する職業について、時間をかけて真剣に考えたかったからです。大学在学中に予備試験合格を目指すルートでは、進路決定が先になされていないと勉強を始めることが難しいでしょう。モラトリアムに準じて、進路を決定するギリギリの大学3年生になるまで、職業選択についての決断を留保したかったためにひとまず法曹コースにのって多様な選択肢を検討しました。
第2は、1と同時に、やはり最短で法曹の道へ進める効率のよい選択をしたかったからです。そのうえで、合格の秘訣は、やはり高いGPAを大学1年生のときから維持し続けることだと思います。たとえば、授業内に発言なども求められる場合には積極的に行い、出席点も漏らさずに授業を聞いていれば、基本的には高評価を得ることが可能です。基本事項を理屈で説明できるように理解したうえで、わからない点は早めに伊藤塾で質問をするか教科書を読んで解消し、試験の2週間前には試験勉強を始めると、余裕をもって計画が立てられると思います。このようにして、試験本番の朝までに、大学のレジュメを全部で少なくとも2周、できれば3周もしておけば、法曹コースから外れるほどの成績を取ってしまうことはないでしょう。

おわりに

これから法科大学院合格を目指すみなさんは、特に法曹コースでの合格であれば、過度に恐れる必要はないと思います。上述したやるべきことを伊藤塾にて地道に行い、注意すべき落とし穴にさえ気をつけて法律学習の要領をつかめば、どこの法科大学院にも行けないということはまずないはずです。自戒も含めて書きますが、全体を俯瞰したうえでやるべきことを見定め、小さな努力を日々怠らないことを忘れないようにしましょう。
私は、残りの大学生活及びこれから法科大学院に進学するにあたって、慢心せずこうした心がけを持ち、司法試験の合格も勝ち取りたいと思っています。さらにその後、法律家として生きていくうえでも、日々勉強を重ね、一生学び続けることで、自信をもって専門家として仕事ができる人間になるよう精進して参ります。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。