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とにかく問題研究を解いて、1年で合格ラインに立て直しました!

S.Oさん
慶應義塾大学法学部卒業

【合格校】東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)、中央大学法科大学院(既修)全額免除

学部成績:3.60 /S:A:B:C=38:58:45:7

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別過去問分析講義+論文模試 など

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
論文マスター(入門講座)4年間のインターネットフォロー問題研究

はじめに

私が法律家に興味を持ったのは、高校時代に弁護士にお話を伺う機会があり、職務内容や社会的意義に魅力を感じたからです。そこで、大学1年の6月に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだのは、受験生のシェア率の高さと圧倒的な合格実績が理由です。独学で法律科目を勉強すると初学者の段階では範囲が膨大で、メリハリを付けづらいため、伊藤塾の講義及びテキストが法律学習の道標となり、方向性を間違えずに学習を進められるのがメリットだと思います。
私は大学4年次の私立既修入試は全て不合格でした。未修コースは受験せず1年間浪人したのですが、4年間Web講義を聴き直すことが可能だったため、再度、講義を聴き、理解を深めることで1年間でなんとか立て直すことができました。

私の勉強法

◇基礎学習について

私が入塾したのは大学1年の6月でしたが、民法の基礎マスター以降つまずいてしまい、最終的に基礎マスターを受講し終えたのは大学3年の12月でした。その後、論文マスターを受講しましたが基礎マスターで覚えるべき箇所があやふやな状態で、なかなか理解が進みませんでした。4年の5月頃に論文マスターを受講し終えたものの、論点把握もままならない状況で既修入試を合格できるようなレベルではありませんでした。浪人期間では、これまでの学習方法を反省し、基礎マスター・論文マスターを2倍速で3ヶ月かけて再受講しました。講義で講師が覚えるよう指摘した箇所は単語カードにまとめ、なるべくメモも多くとり、わからない箇所は何度も講義を聴き直しました。
今思えば、難解な法律科目は例えると英語と理系科目が合わさったような科目であるため、1度で理解しようとは考えずとにかく講義を進め、問題を解くことで実際の事例や問題点に触れ、インプットを完成させるようにするべきでした。また論文学習においては、とにかく問題研究を完璧にするよう心がけました。問題研究を2周するまではまともに論点抽出もできず、かなり苦痛でした。3周目以降は問題文と事例・論点をセットでなんとなく覚えた状態で進めることができたため、かなり早いペースで問題研究を繰り返すことができました。最初は論点抽出することが限界でしたが、周回を重ねるごとに問題提起の方法や条文の文言、あてはめ方法や具体的事情の評価、キーワードなどに目をつけることができ、毎回新たな発見があるのも新鮮でした。また、論証の暗記については、論証カードを1ヶ月に3回は全科目回すことを意識してやっていたため、直前期の総復習もハイペースで進めることができました。

◇法科大学院対策について

直前期までひたすら問題研究の繰り返しを行っていたため、過去問に取り掛かり始めたのは各校の入試2週間前からでした。その時点までには、大体の問題研究の問題を解けるようになっていましたが、自分自身のレベルがあまりわからず、問題研究ができても過去問が解けないのではないかという不安から過去問を遠ざけていました。今思えば、入試までに完璧にする部分や出題傾向を把握するために1ヶ月前の時点までには過去問に目を通しておくべきだったと思います。
また、もちろん入試では、問題研究の知識だけでは対応しきれない問題も出てきます。問題研究の知識で解けない問題は自分以外の人にとっても解きづらい問題だと割り切って、問題文の事情と問題研究の知識で方向性を間違えないようにし、結果として相対的に浮上することができると思います。
中央大学法科大学院の過去問は1年分はフル起案し、残り2年分は答案構成しました。憲法は去年から再度方向転換することはないだろうと考えていたので、統治分野の論点や、論点自体が出なくても考え方の方向性を揃えるために当てはめの部分までおさえるようにしていました。また、行数制限については特に刑法と刑訴で字数が多くなる傾向があったので、刑事系のみ3年分答案用紙で解きました。商法、民事訴訟法、刑事訴訟法は問題研究と似たような問題が多いですが、憲法はもちろんのこと刑法は網羅しきれていない判例の知識が聞かれるため、とにかく沈まない答案を目指すようにしていました。
慶應大学法科大学院の過去問は1年分はフル起案し、残り2年分は答案構成をしました。慶應は時間が短い中で論点も満遍なくあるため、とにかく問題文の事情をよく読み、大きく逸れた答案を書かないよう、特に気をつけていました。また、刑法、民事訴訟法、商法は他の科目より比較的解きやすいと考えていたため、刑法のみ6年分、民事訴訟法は5年分答案構成し、なんとか点数を稼ぐようにしていました。
早稲田大学法科大学院の過去問は1年分はフル起案し、残り1年分は答案構成しました。他校に比べ、時間的にはかなり余裕があるため、特に特別な対策はせず、ひたすら問題研究を繰り返していました。受験後の感想としては、過去問と同様の問題点が多く問われていたため、過去問の解説をしっかりと読んでおくべきでした。
東京大学法科大学院の過去問は1年分はフル起案し、残り4年分は答案構成のみしました。東京大学法科大学院はまず解答用紙が特殊であるため、私は裏面の3分の1を過ぎた時点でマス目を無視することを決めて本番も臨みました。公法系とりわけ憲法については問題研究で完全に対応できると感じたため、当日は問題文の事情を自分なりに評価して問題研究の問題意識に沿わせることを意識しました。そして行政法については問題研究に載っていないような問題も出題されるため、問題研究で出題されていないA〜B+の論点を基礎マスターでよく確認しました。民事系については個人的にかなり難易度が高く解きづらい印象がありました。そこで、相対的に沈まないように、条文や当たり前のことを端折らないで記述することを特に意識していました。また、書くことに困った際は、問題文の事情を用いつつ典型事例との違いや悩みどころも記述するようにしていました。刑事系に関しては他の科目と比較して私立法科大学院と形式が近く問題研究で完全に対応可能なため、特別な対策はせず絶対に刑事系で得点を稼ぐことを意識していました。法科大学院入試を全て終えた後の反省点としては、予備試験と対応した問題が法科大学院入試でも多く出題されるため、ここ数年の予備試験の問題を解かないまでも論点や問題の所在をチェックしておくべきでした。

おわりに

私は今年の短答に140点で不合格になり、G P Aも東大ロー換算で2.8しかなく、中央ロー入試3週間前の早慶ローの模試でも到底受かりそうもない点数(慶應は200点代後半/750点、早稲田は200点代前半/640点)を叩き出していたため、もはやどこにも受からないのではないかとかなり不安でした。ただそこで諦めずに踏ん張って、直前期は問題研究を1日30問ペースで何周もし、なんとか合格することができました。入試制度改革により去年よりさらに一般既修の合格枠は減っており、来年以降も一般既修は大変だとは思いますが、問題研究を完璧にできれば上位合格とまでは行かなくても相対的に合格ラインには到達できると思うので、とにかく問題研究を解くことと割り切って勉強すれば大丈夫だと思います!



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。