論文は“完璧なもの”ではなく、“皆が書ける所をしっかり書けるようにする”という方針で取り組めば大丈夫
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S.Mさん |
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学部成績:1.71 /AA:A:B:C=8:14:48:30
受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練
| 私の「推し講座」 | 私の「推しフォロー制度」 | 合格のカギ(秘訣) |
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はじめに
大学の経済学部を卒業して、放送局に勤務していました。ドラマなどの影響でもともと法律に興味があったことや、将来の自分のスキルアップを考えて、予備試験合格を目標に27歳の時に伊藤塾に入塾しました。勉強を開始するときに相談した弁護士の方が伊藤塾の出身だったため、伊藤塾を選びました。入塾前の説明会で、どの範囲を終えるまでにどれくらいの時間が必要かという説明がしっかりあったので、働きながらでも勉強するイメージができた点も大きな理由でした。働きながら2年半ほどオンラインで受講し、基礎マスター・論文マスターを一応終えました。もっとも、講義を聴き終えたというだけで、習熟していたとは言えませんでした。その頃、勤務先での都合もあり、法科大学院進学を視野に入れました。そして、受験の3ヶ月ほど前に退社し、試験対策に専念しました。受験は、京都大学法科大学院と神戸大学法科大学院に挑戦しました。司法試験の実績はもちろんですが、経済的な理由で専門実践教育訓練給付金を受けられる学校を選びたかったという点が大きいです。私は初学者で働きながら勉強を始めましたが、3年弱で院に進む程度の基礎固めができたという点は、伊藤塾のメリハリの利いたカリキュラムのおかげだと思っております。
私の勉強法
◇基礎学習について
2年半をかけて基礎マスター、論文マスターを受講し、基礎作りをしました。働きながらだったので、出勤前など空き時間に一コマでも多く進めることを意識しました。講師の方もおっしゃっていますが、わからなくてもできるだけ先に進むことが大切だと思います。自分は3時間の講義につき1時間程度復習をして、それでもわからなければ先に進むようにしました。あとになって同じところに戻ると、スッとわかるところも多いです。ポケモンで言うところの「ひでんわざ」を修得してから、序盤の街に戻ると行けるところが増えていて、楽しいというあの感覚です。一方で、答練には苦しみました。抽象的な知識は備わっても、文章で表現できませんでした。そのため、最初の方は模範解答を見ながら書いたり、論証集を片手に何とか答案用紙を埋めたりしていました。この時が一番苦しかったですが、それでも論文マスターで多数の答案例に触れ、講義を聴きながらラインを引いていくことで、論文の構造がわかるようになりました。私は、講義内でペンが色分けされている(規範のペン、結論のペンなど)意味を理解できず、当初全て赤でマークをしていました。これが失敗でした。きっちり色分けしてラインを引く様になって論文の構造がわかるようになったので、意味がわからなくても、面倒でも、とにかく色分けを忠実にすることをおすすめします。答練には苦手意識がありましたが、基礎マスター段階から答練があることや科目ごとに書き方講座があるため、何とか最低限の実力を2年半で作れたと思います。
◇法科大学院対策について
神戸大学法科大学院について
一番効果的だったのは、伊藤塾の法科大学院入試対策ゼミでした。実際にその法科大学院に通っていたゼミ長のもと、どのくらいが合格ラインかを意識して学習に取り組めました。やはり、入試には大きな不安があるので、どうしても完璧なものを書かねばと思うのですが、皆が書ける所をしっかり書けるようにするという方針で、落ち着いて基礎固めに取り組めました。ネット検索などをすると合格ラインについて様々な記述がありますが、ゼミ長を信じて正解でした。また、ゼミ長は参加者の答案添削も担当しているので、相対的な自分の長所・短所も伝えてくれます。2年半、働きながら一人で勉強していたため、これも大きかったです。相対的に劣っている分野を重点的に復習するのが、短期的には一番の受験対策だと思います。
具体的な内容としては、論文マスターのAランクの問題を中心に演習しました。また、基礎マスターの答練も再度復習しました。伊藤塾の答練においては、基礎マスターの論文答練が最も難易度が低いものだと思いますが、このレベルをしっかり書ききることができれば、神戸大学法科大学院での勝負ができると思いました。
京都大学法科大学院について
神戸大学法科大学院と同様の準備をしていたのですが、憲法の統治と手形小切手法に回す時間がありませんでした。京都大学法科大学院にどうしても行きたい方は、ここで差がつくと思いますので、早めに対策をされると良いと思います。統治・手形小切手・行政法は他の法科大学院では出題されないことが多く、私のようにそこに手が回っていない受験生と大差をつけることができると思います。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
予備試験が終わったあとに法科大学院受験を決めたので、特筆することはありません。
予備試験を受験される理由
法科大学院に入学後、最初の司法試験受験までおよそ1年半ありますが、その間の中だるみを阻止するために受験する予定です。私は暗記に苦手意識が強く、目の前に目標を作って強制的に行わないと暗記をするモチベーションが保てません。そこで予備試験を受けることで、暗記と向き合おうと思っています。
また今回、法科大学院入試を体験して、「真剣勝負」の経験が重要だと感じました。法科大学院入試まで論文の試験を受けたことがなかったのですが、入試では手が震えたり、完璧に暗記したと思っていた論証が出てこなかったりしました。実力不足は大前提としても、経験不足もあると思うので、経験のためにも予備試験を受けます。
おわりに
伊藤塾の良い点は、カウンセリングや質問、多彩なゼミなどで学習の指針を建てる環境があることだと思います。司法試験への挑戦は多くの方の場合、長期戦になると思いますが、学習の指針が明確にあるとメンタル面でも良い影響があり、ふんばれると思います。自分は30歳で法科大学院に入学することになるので、若い方たちの勢いに乗って司法試験合格まで走りたいと思います。
