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伊藤塾の教材以外は絶対に手を広げない

R.Tさん
明治大学法学部4年
予備試験とW合格

特待生合格

【合格校】
慶應義塾大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修) 全額免除
明治大学法科大学院(既修) 全額免除

予備試験受験経験あり

学部成績:2.68 /S:A:B:C=39:36:48:12

受講講座:司法試験入門講座(本科生)、予備試験全国公開短答模試

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
呉・完全マスター(入門講座)法改正対応わかりやすい日本語で答案を書く

はじめに

私は高校生の頃に聞いた講演から法律学に興味をもち、弁護士のドラマを見て法曹に対する漠然といたあこがれを抱きはじめました。そして弁護士という職業について調べてみると、“社会のお医者さん”という言葉があったり、“興味のある分野に自ら参入できる”という言葉を見つけたりして、弁護士という職業は社会の変革期である現代において必要であり、そしてその世界に入りたいと思うようになりました。私は、大学に入学してすぐにCOVID-19の流行によりオンライン授業となり、学部1年生にして時間を持て余すようになったことから、司法試験予備試験の勉強を始めることにしました。司法試験予備試験の勉強をするにあたり、受験指導校に入るという選択は耳にしたことがありました。しかし実際に調べてみるとたくさんの受験指導校があり、私もどこにするべきか迷いました。1ヶ月かけて各受験指導校の体験講義を受けたり、調べたりしてみて、伊藤塾の講義が、最も講師の言葉が聴きやすく、講義もわかりやすく、しかも圧倒的な合格実績があったことから、伊藤塾に入塾することを決めました。法科大学院の志望校は、司法試験の合格実績などを考慮したうえで、司法試験の受験科目以外にも、なりたい法律家像に向けて多様な法領域を学べる大学を選びました。

私の勉強法

◇基礎学習について

私は、予備試験や法科大学院入試の過去問演習に入る前の基礎学習の段階では、基礎マスター、論文マスター、完全マスター(呉クラス)で扱った教材以外は絶対に手を広げないと決めていました。これは大学受験時に多くの参考書に手を広げすぎて失敗したためです。勉強方法は人によって様々だと思います。しかし、基礎マスターを受講している段階では、まだ自分なりの勉強方法を見つけようとしても迷子になってしまうだけです。そこで私は伊藤塾の講義カリキュラムを受けている段階では、講義の復習、より厳密にいうとテキストを講義で解説された順番で読み、理解する、ということに徹しました。ほとんどの人は各科目の終盤の時点で、その科目の初めに習ったことをぼんやりとしか記憶していないと思います。しかし記憶の片隅に残っているというだけで十分だと思います。論文マスターや完全マスターで扱った問題研究(短文事例問題集)に関しては、講義を受けている最中は、簡単な答案構成と、論文答案の思考方法や記憶の整理をすることしかできませんでした。しかし呉講師による参考答案への加筆修正や呉講師作成のコンパクトかつ平易な日本語で書かれた答案を使って学習できたことで、それが自分の中でのスタンダードなものとなり、自分の答案のスタイルを身につけるうえで非常に役立ちました。試験に向けては、各科目の講義が終わった後が重要だと思います。私は基礎的な知識を定着させるため、問題研究を何周も繰り返しました。最初の1~2周は、1日で検討できる問題も少ないですが、徐々に1周するためのペースを上げることで記憶も定着しやすくなり、また、解けば解くほど前回気づくことができなかった発見もあるのでおすすめです。何周も問題研究を解くことで、他の受験生も当然に書けるような重要事項を本番でももれなく書くことができるようになると思います。

◇法科大学院対策について

私が受験した法科大学院はいずれも時間制約が厳しい試験でした。そのため、何年分か過去問を解いたうえで、構成にどれくらいの時間をかけることができ、どれくらいの分量の答案を書くことができるかについては確認しました。また、中央大学と慶應義塾大学は複数科目を同一時限に解答するため、解答する科目の順番をあらかじめ決めて試験に臨みました。いずれの大学も、①憲法・民法・刑法と②刑事訴訟法・民事訴訟法・商法、という2つの時限に分かれていました。①に関しては、刑法はどうしても検討事項が多く答案もボリューミーになりやすい科目なので時間をかけるべく最後に残し、予備試験に比べ簡単な問題が多い憲法と民法を短時間で解くことにしました。②に関しては、過去問から刑事訴訟法の問題数が多いことが分かったため、短時間で処理できる民事訴訟法と商法を先に解いて、刑事訴訟法を最後時間かけて解くことにしました。さらに、中央大学は30行で答案を書くという指定がありました。しかし、当日試験会場で答案用紙を配られるまで、1行あたりどれくらいの文字数を書くことができるかわからない状況でした。そこで、予備試験の答案用紙で30行以内に書ききれるよう、文章をコンパクトに書く練習をしました。もっとも、伊藤塾の入門講座を全て受講したうえで、予備試験に向けて勉強していれば、知識面で他の受験生に負けることはないので、私も基本的には法科大学院入試と同時期に行われる予備試験論文式試験に向けて勉強していました。そのため、8月から9月の法科大学院入試に向けた学習としては、入門講座を受講し終えたことを前提にするならば、問題研究+予備試験過去問+知識面であやふやな個所をインプットテキストで復習、というだけで十分だと思います。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

法科大学院入試は、予備試験論文式試験を受験する人ならば誰もが知っているべき超重要論点ばかりが出題されます。これは法曹コースの制度ができて競争率が上がったとしてもなお変わりありません。そこで、基本的には予備試験論文式試験に向けた勉強をすれば法科大学院入試でも書き負けることはありません。もっとも、各法科大学院で出題形式や試験時間に違いがあるため、2~3年分の過去問は実際に起案して、時間内にベストな答案を作成する感覚は受験前に確認はしました。また、7月に予備試験短答式試験に合格しておくことは必須だと思います。これにより、他の受験生よりも相対的に上にいるという安心感を得て、精神的に優位に立つことができます。

予備試験は法科大学院入試よりも求められる知識も多く、また、現場思考も求められる試験です。そのため、問題研究を何周も解いて基礎的な知識を修得し、そのうえで予備試験の過去問を解いて知っている知識をいかに使って未知の問題を解くか、という練習をすることで、自然と法科大学院入試に必要な知識は身につくし、法科大学院入試も易しく感じるようになりました。そのため、知識面で問題研究の演習、答案作成力の面で予備試験の過去問演習が法科大学院入試に役に立ちました。

「部活/サークル/アルバイトと両立」について

私は、1日の中で中途半端にアルバイトをし、中途半端に勉強することが嫌だったので、アルバイトの日と勉強の日を分けて、週に2日はアルバイト、それ以外は勉強の日という形で両立を図りました。このようにすることで、どちらにも集中でき、また、アルバイトは勉強の気分転換にもなり、効果的であったと思います。

おわりに

私は基礎学習の段階で伊藤塾の中でも呉クラスを選択したことは正しかったと思います。呉講師はテキストへの加工の指示が的確で、後からテキストを読んでもすぐに内容を思い出せるようになっているほか、基礎本巻末の論証や呉講師の答案はわかりやすい日本語で答案を書くためにとても参考になりました。また、科目ごとに講師が変わらない点で、講義のスタイルが変わることによるストレスなどもなく、そこもよかったです。法科大学院進学後は、司法試験在学中受験およびトップ合格を目指して学習を続けるとともに、将来専門にしたい医療をめぐる法分野の学習もしていきたいと考えています。

法科大学院入試にはパーソナルステートメントの提出が求められます。法律の試験だけではなく、受験生の人柄や個性、これまで取り組んできたことなども見られます。近年、早く法曹になることに重きを置かれる風潮ではありますし、法律の学習は大学入学後早い時期に始めたた方が良いと思います。しかし、勉強だけでなく、自分が好きなことや興味のあることについて本気で取り組んだ経験は、目先のパーソナルステートメントのネタにもなりますし、想像し他者に共感できる法律家になるために必要なものだと私も信じています。そのため、貴重な大学生の期間に、このような経験もしておくと良いと思います。



※プロフィールは2023年度合格時点のものです。