明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第188回

2011年11月19日(土)実施
 

憲法9条・99条と沖縄の未来、日本の未来

【講師】 
山内 徳信 氏 (参議院議員、元読谷村村長)


講師プロフィール

山内 徳信 氏 (参議院議員、元読谷村村長)

沖縄県中頭郡読谷村出身。
1958年 琉球大学文理学部史学科を卒業し、沖縄県立読谷高等学校で社会科教員となる。
1965年 研究員として静岡県立島田高等学校に派遣される。
1966年 沖縄県立中部農林高等学校に転勤。
1973年 沖縄県立読谷高校に転勤。
1974年 読谷村長に当選(6期)する。任期中、読谷村の土地の73%を占めた米軍基地を徐々に減らしていった。 村長に初当選した時は39歳で、権力と闘うために村長室に 憲法9条と99条 の条文を書いた掛け軸を、相手に見えるように掲げた。現在でも村長室にはこの掛け軸がかかっている。
1997年 読谷補助飛行場内に読谷村役場・村議会を移設、その後飛行場は2006年に全面返還された。
1998年1月28日 大田昌秀知事の下で沖縄県出納長に就任。
1998年12月9日 県出納長を退任。
1999年4月10日 山内平和憲法・地方自治問題研究所を開設する。基地の県内移設に反対する県民会議共同代表の1人。
2007年7月29日 参議院議員選挙比例区に社会民主党から立候補し、初当選した。
 
  
 

なぜ、山内先生を招きし、ご講演いただくのか

伊藤塾では「真の法律家育成」と「合格後を考える」理念のもと、近現代の歴史から「憲法」を学習する為に、スタディツアーとして多くの塾生と沖縄を訪れています。
なぜ沖縄なのか。それは沖縄では実際に活きた「憲法」にふれることができるからです。
山内先生には、伊藤塾沖縄スタディーツアーの初期から、毎年読谷村で講演をしていただきました。今回は、ツアーに来られない方にも広くお話を聞いていただく為に、「明日の法律家講座」にお招きいたしました。
山内先生は、1974年39歳で沖縄県読谷村村長に初当選されました。当時の読谷村は、米軍がアジア各地で使用するミサイル・弾薬を貯蔵する「嘉手納爆薬庫」に村の面積の3分の1を奪われていました。山内先生は村長就任後、米軍基地の重
圧に苦しむ村の村長として、土地の返還や基地の縮小にご尽力され、1997年には米国との交渉によって読谷補助飛行場内に読谷村役場を作り、その後飛行場は2006年に全面返還されました。その返還活動の指針となったのが「憲法」です。
庁舎には「憲法9条」の条文を記したモニュメント「憲法9条の碑」もあります。(ツアー1日目読谷村見学時にご覧いただけます。)村長室には「憲法9条」と「憲法99条(憲法尊重擁護義務)」の両方の掛け軸がかかっているようです。これほど、憲法を大切にし、平和を求める役場はあまり無いと思います。それは、山内先生の活動を受けてのことです。
現在、山内先生は、日本国憲法の平和主義の理念を実現しようと、参議院議員として、ご活躍されています。
人間一人ひとりを大切にする憲法の理念の大切さは、山内先生の講演のいたるところで感じられると思います。