明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第203回

2012年12月1日(土)実施
 

外交と法~現役外交官からの提言~

【講師】 
松本 好一朗 氏 (外務省 中東アフリカ局中東第二課 首席事務官


講師プロフィール

松本 好一朗 氏 (外務省 中東アフリカ局中東第二課 首席事務官

1974年、神奈川県横浜市生まれ。
慶應義塾高校、慶應義塾大学法学部法律学科に進み、1996年、大学4年次に外務公務員Ⅰ種試験合格。
1997年に外務省入省、1998年オックスフォード大学トリニティ・カレッジに留学、歴史学部で学ぶ(歴史学修士)。
在ナイジェリア日本国大使館勤務の後、兵器関連物資等不拡散室、国際報道官室、経済局政策課(G8・G20サミット担当)、総合外交政策局安全保障政策課勤務を経て、2011年7月より中東アフリカ局中東第二課首席事務官。
 
【論文】
「世界が見た日中関係70日間―デモ発生から収束までの日中関係報道を中心に」
(「外交フォーラム」2005年9月号)
 

講師からのメッセージ 

国と国との関係の維持・発展を目的とする国家間の活動である「外交」と、国内の秩序を規定する「法」は、一見すると相互にあまり関係がないような印象を持たれがちであるが、国家の活動に一定の「枠」を与える憲法は、国の国際的活動等のあり方を規定する最高法規として存在し、国の外交的姿勢にも大きな影響を与えている。
講演では、将来の司法界を担う皆さんが聴衆であることを念頭に、日本国憲法の諸規定とその解釈が我が国の国際的な活動、ひいては日本外交にどのような影響を及ぼしてきたかを中心に、外交・安全保障と法の関係についてお話ししたい。
また、大学卒から15年余り、これまでの外交官としての経験も交えつつ、外交官の仕事の魅力についてもお話ししたい。