明日の法律家講座 東京校第325回

2023年3月18日(土)18:30~20:30

リーガルマインドを携えて
多様なキャリアを切り開こう!

 講師プロフィール

菅野 志桜里氏
(弁護士、国際人道プラットフォーム代表理事、元衆議院議員、元検察官)

菅野志桜里氏
 仙台生まれ、東京育ち。社会人デビューは少女時代の初代「アニー」役。東京大学法学部卒業後は検察官に任官。2009年より3期10年衆議院議員を務め、待機児童問題・皇位継承問題・憲法問題・人権外交などに取り組む。現在は弁護士、一般社団法人国際人道プラットフォーム代表理事、消費者庁「霊感商法等の悪質商法への対策検討会」委員、その他「人権外交を超党派で考える議員連盟」アドバイザー、対中政策に関する列国議会連盟IPAC(Inter-Parliamentary Alliance on China)日本コーディネーター。
【著書】
『立憲的改憲』(ちくま新書)。

講師からのメッセージ 

衆議院議員というキャリアの後半、最大のテーマは、いかに政治を市民社会に開いていくかということでした。「デモするくらいなら政治家になれ」というような言論に触れるにつけ、むしろ「政治家じゃなくても政治する人がたくさんいる社会こそが成熟した社会なのに!」という確信を強めてきました。
「保育園落ちた日本死ね」が物議を醸した待機児童問題。「検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグデモ。宗教二世が声をあげて解決の扉が開かれ始めた統一教会問題。様々な社会課題に取り組んできたなかで、私自身もまた、市民社会のアクションが政治部門を突き動かす動的なプロセスの一員であったし、そのプロセスを経験してきたことは大きな財産であると思っています。
今回は、皆さんにもそのプロセスを追体験していただき、日本社会の問題解決に参画する多様なルートを知っていただきたい!そしてそのルートに自ら参画するイメージを持っていただけたなら大成功ということになります。
くわえて、日本社会の問題は国際社会全体の問題と切っても切り離せません。
世界中で、多様な価値観の不健全な反射効として、普遍的価値の相対化が始まっています。そんななか日本は、価値をめぐる東西の分断を治癒し、人権の普遍性を体現できるアジアの人権人道国家であることが求められていると私は確信しています。

人間が人間らしく共に生きていく人間同士のルール形成において、リーガルマインドを持った皆さんの活躍を心から期待しています。伊藤塾の卒業生としてエールを送らせてください!