沖縄スタディツアー参加者の声

伊藤塾スタディーツアー感想文

司法書士合格者 M.Iさん

 
毎週金曜日にYouTubeで配信される「受験生の皆さんへ」。伊藤塾長が時事問題を語るこの番組は、一人の成熟した法律家が、物事をどのように捉え、考えているのかを教えてくれ、自分の抜け落ちていた視点を示唆してくれることから、毎週楽しみにしております。

今回、伊藤塾スタディーツアーに参加したのは、私淑する伊藤塾長に実際にお会いしてみたいと思ったのがきっかけでした。

先の戦争の痕跡や未だ基地問題に苦しむ沖縄を辿る今回の旅は、自分がいかに無知であったかを教えてくれました。

私は、沖縄戦を「失敗の本質」等の書籍でしか知らず、牛島大将や長中将が、大本営の無謀な作戦指導に振り回されながら、敢闘したとの印象が強かったのですが、読谷村の平和ガイドの方が両名のことを良く思っていないことを知り、戦略・作戦的な視点でしか見ていなかった傍観者の私と、戦争被害者の子孫であるガイドの方の間には、まさに大本営と最前線以上の大きな意識の隔たりがあったと感じました。また島民がお互いに殺し合う集団自決の様子を、その現場であるチビチリガマの前で聞いていると、その凄惨な光景が目に浮かび、思わず戦慄しました。

アブチラガマでは、実際に中に入り、高い湿度、澱んだ空気、光のない狭い空間を歩きんがら、その劣悪な環境で島民や兵隊が何か月も避難生活をしていたことを聞かされ、

今回の旅で、映像や本だけで知る沖縄と、実際に現地で肌で感じる沖縄との違いの大きさを実感し、以前よりも多角的な視点で沖縄の歴史を見ることができるようになりました。

参加者の皆様についても大変驚きました。皆それぞれ全く異なるバックグラウンドを持ちながらも、真剣に人生に向き合い勉学に励んでおられる意識の高い方ばかりで、思わず話に引き込まれ、連日二時三時まで深酒することになりました。たった二泊三日の旅ですが、そんな皆様と一緒の時間を共有しただけで、心が明るく晴れ渡った自分を実感しています。

毎年のようにスタディーツアーに参加されている常連の方からは、「今回は、皆で楽しもうという一体感がいつもより強かった」との話も伺い、本当に参加してよかったと思います。こんな素晴らしいツアーを作り上げて頂いた、伊藤塾の先生方やスタッフの皆様、ビッグホリデーの皆様、参加者の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。