沖縄スタディツアー参加者の声

2024沖縄スタディツアーに参加して

司法試験受験生 R.Hさん

 
初めての沖縄本島は、念願叶って「沖縄を知る旅」となりました。

私が「旅」を実感するのは、いつも飛行機を降りた瞬間にその地の空気を感じる時です。ちょっとモワンとした生暖かさや匂いなど、まさに五感で知る旅の始まりです。

戦地・基地・世界遺産・日常の国際通りにはそれぞれの顔があり、ガイドさん達からは、1人で訪れて資料館やパンフレットを見るだけは知ることのできない、貴重なお話を伺うことができました。説明の合間に独り言のように小声でボソッとこぼされる言葉には、代々沖縄を守ってきた人と沖縄が好きで移住してきた人との間の微妙な隙間も感じられ、「沖縄問題」の根深さを感じることとなりました。

初日の交流会後はそのままバスでホテルに戻り早く就寝するつもりだったのですが、テレビをつけたらNHKニュースの後NHKスペシャル『“国境の島” 密着500日 防衛の最前線は今』 が始まり、1日見聞きした問題を思い起こすと同時に、同じ沖縄県とはいえ台湾からたった100キロ余りの与那国島の苦悩を描く番組で、そのまま見入ってしまいました。

「沖縄を知る旅」は、想定以上の「知る旅」となりました。それは「伊藤塾を知る旅」でもありました。
画面の向こうで理路整然と講義をされる先生方が、一緒に歌って踊って飲んでソフトクリームを食べて気さくにおしゃべりして励ましてくださり、かけがえのない英気を養うことができました。また、スタッフの方々の企画から旅行中の様々なご配慮には頭が下がると同時に、大変さなど微塵も見せずに塾生とも打ち解けてくださったことは、この方々に日々勉強を支えてもらっているという大きな安心感となりました。そして、おそらく存在するであろう大勢の塾生という漠然とした存在でしかなかった人達の中でも、観光旅行ではなくあえてこのスタディーツアーに学ぶ意欲を持って集った塾生の方々は、年齢も背景もさまざまでそれぞれに魅力的で、素敵な仲間と共に学んでいることを実感することができました。

今回出会ったお一人お一人の温かさを知るにつれ、自分に何ができるのかを改めて考えると共に、皆と一緒に私も頑張ろう、頑張りたいと思いました。

最後になりましたが、スタディーツアーを長年続けてくださっている伊藤塾長はじめ伊藤塾の皆さま、貴重な素晴らしい体験をありがとうございました。法曹界の1人となることが恩返しになると信じてこれからもがんばりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。