沖縄スタディツアー参加者の声

平和憲法への熱い思いを新たに

H.Yさん

 
沖縄スタディツアーは今まで生きて経験した中で一番の感動の旅でした。
憧れの伊藤先生とお話しできたこと、生涯忘れません!ありがとうございました。

よく錬られた企画とスタッフの皆さまの行き届いたお心遣いにも心から感謝いたします。また、旅行中、私へのご心配、ご配慮、ありがとうございました。おかげさまで無事に旅を終えることができました。塾生でもない高齢の身として、募集人数に限りのあるツアーに割込んで参加させていただいたこと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりつつも、憲法の精神を学び、エンパワメントされる貴重な機会となりましたこと感謝に堪えません。

沖縄戦の最中、ガマに身を寄せ合い、息をひそめて過ごした人々を思い、対馬丸で幼い命を終えた子どもたちの哀しみ、苦しみを伝える生々しい証言を聞くにつけ、戦争のむごさ、非人道性に心の底から憎しみが湧いてきました。そして、辺野古で反対運動をもう10年も続けている人々への共感と敬意を新たにしました。それらはすべて、今までも新聞などで知っていたことでしたし、高校で社会科を担当していたころに、私自身が伝えようとしてきたことでしたが、改めて憲法9条を戦後一貫して持ち続けていることの意味を深く考えさせられました。実は9条は憲法草案が作成される当時、首相だった幣原喜重郎がマッカーサーに頼んで入れられた条文であることを数年前に知り、自民党が主張するような押付け憲法なんかじゃなかったことに感銘を受けたところです。

伊藤先生は「このツアーは憲法を国民の間に広めるメッセンジャーを育てるためのもの」と言われました。80歳になる私にもその願いを託していただけるだろうかと、重く受け止めました。

私にはこれまで出会い、支援してきた自閉症をもつ子どもたちとその親御さん、そしてボランティアの仲間の皆さんなども含めて、大勢の知己がいます。なので、人権のこと、平和のことを語り合う機会は、求めればいくらでも作れます。今回のツアーでいただいたパワーを活かして、憲法の精神を伝えていきたいと強く願っているところです。ただ、そのためには、いっそう深く憲法を学び、その精神を心に刻みつつ進まなくてはとの思いも強くしたところです。