Vol.14 弁護士 野口夏佳先生
多様な経験が、視野を広げる。大手法律事務所という環境。
所属:長島・大野・常松法律事務所
専門分野:労働法、紛争解決
「HERO」への憧れから始まった、法律家への志
Q.自己紹介をお願いいたします。
野口夏佳と申します。
長島・大野・常松法律事務所に所属するアソシエイト弁護士として、企業法務全般を担当しております。
主に労働法分野や訴訟対応を中心に、各種法律相談、人事・不動産関連業務など、幅広い分野に携わっています。
Q.法律家を志した理由は何でしょうか?
高校時代、勉強・運動・芸術など多彩な友人に囲まれる中で、自分も何か強みを持ちたいと考えるようになりました。
そうした中で、ドラマ『HERO』の再放送をきっかけに、地域の人々に信頼されながら働く検察官の姿に強く惹かれました。
自分も専門性を活かして人の役に立ちたいと考え、法律家を志しました。
Q.なぜ貴所を選びましたか?
当初は検察官志望でしたが、弊所インターンに参加した際、実務能力の高さに加え、謙虚で人間的にも魅力ある弁護士の方々に多く出会いました。
このような環境で成長したいと考え、幣所を志望いたしました。
Q.学生時代から今へ、志は変わりましたか?
実務を経験する中で、志はより具体化しました。
依頼者が安心して本業に専念できる状態を作ることこそが、プロの役割であると実感しています。
今後は、知識や経験に加え、先回りした提案や安心感のある対応ができる弁護士を目指しています。
Q.志を持ち続けるうえで、迷いや葛藤があった時期はありましたか?
勉強の成果が出ない時期や、私生活との両立に悩むこともありましたが、検察官への憧れを原動力に、実務家のインタビュー動画などを見返しながらモチベーションを維持しました。
新規事業立ち上げを支えた、実践的企業法務
Q.これまで、具体的にどのような実務に取り組みましたか?
労働法分野及び訴訟対応を中心に、以下の業務に携わってきました。
・各種法律相談(労働法、消費者契約法、景品表示法、個人情報保護法、独禁法等)
・人事労務(不祥事調査、採用・懲戒・退職対応)
・不動産取引支援、企業間、対個人の訴訟、紛争対応
・文献執筆、難民申請支援、教育活動 など
Q.実務の魅力や遣り甲斐を教えてください。
助言が依頼者の意思決定や事業の成長に直結する点に大きなやりがいを感じています。
訴訟で成果が出た際や、助言に基づいてビジネスが前進した際に、特に達成感を得ています。
Q.これまでで最も記憶に残っている実務を教えてください。
新規事業の立ち上げをゼロから支援した案件です。
法人設立から制度設計、人材採用まで短期間で対応する必要があり、日々大量の作業が発生しましたが、チームで連携しながら乗り越え、大変充実した期間でした。
叶った出向、内部の立場で磨かれた法的視点
Q.出向への経緯、勤務先での業務を教えてください。
弊所にて労働分野に多く携わっていたので、いつかは会社の中で実務経験を積みたいと考えていたところ、大企業の人事部へ出向が叶いました。
出向先では労働訴訟、懲戒処分対応、ハラスメント対応、社内制度への法的助言などを担当しました。
Q.出向先でどのような発見や学びがありましたか?
依頼者の真のニーズや意思決定の背景を理解する重要性を実感しました。
外部の法律事務所へ相談するまでに、会社内では様々な議論が行われているので、表面的な相談内容にとどまらず、その裏にある事情を踏まえた助言が不可欠であると学びました。
Q.志を実現するため、特に磨いたスキルなどはありますか?
労働法分野を軸に、継続的なインプットを重ね、専門性の向上に努めています。
キャリアにも繋がっている、伊藤塾での時間
Q.伊藤塾で、どのような学びや気付きを得ましたか?
伊藤塾では、試験合格のために必要な知識が網羅された教材、疑問点にその場で回答してくださる講師陣、優秀かつ志の高い多くの仲間に恵まれていたため、仲間からモチベーションをもらいつつ、安心して学習を継続できました。
仲間と切磋琢磨する環境が、合格とその後のキャリアの基盤になったと感じています。
Q.伊藤塾の最大の魅力や価値は何だと思いますか?
長年の実績に裏打ちされた教材の完成度の高さが最大の魅力であると思います。
法律家を志すという選択が持つ"価値"
Q.法律家を志す方へメッセージをお願いいたします。
やりたいことやなりたい像を見つけられない人も多い中、法律家を志すという選択自体が、すでに価値のあるものだと思います。
その選択が実を結ぶよう、応援しています。
Q.法律を学ぶ意義はどんな点にあると思いますか?
法律を学ぶことで、日常生活においても、誰の言っていることが正しいのか、自分がどう行動すべきなのか、といったことが分かり、周囲に流されず自分で判断ができるようになります。
また企業法務の観点からは、たとえ良いアイディアが浮かんでも、法律に基づかなければそのアイディアを世の中に出すことができません。
そのサポートができるということは、間接的に世の中をより良くすることに繋がるので、社会に役に立っていると感じます。
謙虚さと専門性を兼ね備えた実務家へ
Q.志と実力の関係を、どのように考えますか?
志を持ち続けることと、地道に実力を磨くことの両立が不可欠です。
両者があってこそ、信頼される実務家になれると考えています。
Q.どんな弁護士像が理想ですか?
専門性を前提として、依頼者に謙虚に寄り添い、精神的にも支えとなれる弁護士を理想としています。
Q.今後の展望を教えてください。
今後は米国ロースクールへの留学を通じて語学力と米国法の知識を習得し、より国際的かつ幅広い分野に対応できる弁護士へと成長していきたいと考えています。
まとめ
大企業人事部への出向を通じて、企業内での意思決定や葛藤も理解したうえで助言できる強み。
深く広く知見を学び続ける姿勢にも加わることで、実務家としての厚みを感じます。

