働きながら短期合格!社会人だからこそ、繰り返しとメリハリ付けの学習は有効でした。

働きながら短期合格

温品 豊永さん(32歳)
 

合格者
奈良県在住
奈良教育大学教育学部卒業 公務員

受験回数:2回
受講講座:行政書士ペースメーカー講座フルパック、行政書士合格講座基礎力完成マスター(行政法、一般知識等)
行政書士以外の受講講座:司法試験入門講座基礎マスター(憲民刑)、択一答練 など

※プロフィールは、2010年度合格時点のものです。

はじめに

旧司法試験の勉強をしておりましたが、結果を出すことができず、平成22年度旧司法試験短答式試験不合格をもって旧司法試験に終止符を打つことにしました。とはいっても、折角法律の勉強をしてきたのに学んできたことを形にできないのでは後悔の念が残ります。そこで、旧司法試験と重なる科目があり、かつ、仕事上も役立つ行政法が含まれている行政書士試験に挑戦することを決意しました。
受験を決意した6月から試験日まで5ヶ月半しかなかったのですが、何としても合格したかったため、旧司法試験でお世話になった伊藤塾で学ぶことにしました。旧司法試験の科目にない行政法と一般知識等を行政書士合格講座基礎力完成マスターで受講しました。

私がとった勉強方法

開始段階の学習について

講義を聴いた後、その箇所を講師が進めていった通りにテキストを読み込んでいきました。講師が飛ばした所や優先順位が低いと指摘されたところは、全く読まないか軽く読み流す程度に留めておきました。そして、記憶するように指示された箇所はカード化して、何度もそのカードを繰り返し見ることによって記憶を定着させていきました。私は、記憶することが苦手だったのですが、人間は忘れる動物であることを前提に、記憶することを「何度も繰り返す」ことに置き換えて、その繰り返しが試験当日まで持続すればよいと楽観的に考えていました。また、次回の講義までに前回の講義に該当する箇所の過去問を解きました。その際、気をつけたことは、もし最初に解く問題(肢)であってもそれが二度と間違わないと判断できたのであれば、その段階でもう繰り返し解く必要はないとしたことです。

記述式問題対策について

勉強開始段階から記述式の問題を解いていました。実際に書くこと、キーワードを押さえること、読み手に伝わる文章を書くことが大切だと思います。正解例を一言一句押さえる必要はありません。実際、本試験での私の解答は、公表された正解例と全く同一ではなかったにもかかわらず、キーワードを押さえていたために60 点満点中58 点でした。

直前期の学習について

直前期は過去問で間違えた問題を中心に再度解きました。特に、行政法、民法、一般知識等の情報通信・個人情報保護に力を入れました。また、知識を体系的に整理するため、テキストのマーカーが引かれている箇所を中心に読み込みました。

伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について

私は、インターネット受講をしていたのですが、細切れで受講できる点がよかったです。2 倍速まである速度調節機能も重宝しました。また、疑問点はインターネットでの質問制度を利用しました。回答が迅速であったため、気持ちよく学習を継続していくことができました。

最後に

今後は、学んだ知識を活かして、仕事の幅や人の輪を広げていきたいです。正しい知識があれば物事を正しく把握できますし、話題も豊富になるからです。勉強をすれば人生が豊かになるということではないでしょうか。
とはいえ、合格するまでは不安でしょうし、私も不安に駆られることはよくありました。しかし、「合格したいから勉強している…そして、勉強の継続は自らを成長させる」と思えば、合格の過程にある段階でも、実は充実した日々を送っていることがわかります。
また、不安を打ち消すには「感謝」の気持ちを持つことも大切です。この気持ちを持つと、自分や自分を取り巻く環境など、全てを受け入れることができるような心境になります。これが大切なことで、「感謝」の気持ちを持つと心の受容性が高まり、冷静かつ適切な判断が可能となります。辛いときに現状を打破するためには、現状を正しく把握しなければならないですが、「感謝」の気持ちを持てばこのことが自ずと可能になるのです。
合格したとき、想像していた以上の感動が待っていました。自分ばかりか周りも喜んでくれ、周囲に幸せがもたらされたことを実感しました。さあ、皆さんも夢を実現させて、感動と幸せの輪を広げていきましょう!
(2011年1月・記)