内閣府 大臣官房人事課 課長補佐
杉田 和暁(すぎた かずあき)さん

1998年 内閣府入府
入府後の略歴/携わった業務
沖縄政策、北方対策、男女共同参画、共生社会政策等幅広い業務に携わったほか、大臣秘書官等を経験。2014年9月より、現在の大臣官房人事課にて、若手人事や新卒採用、職員の人材育成やワークライフバランスに係る方針を担当。

国家公務員を志した理由と、内閣府を選択された理由をお聞かせください。

 責任ある仕事をこなすことで自分自身を磨いていきたいと、学生時代は漠然と考えていました。国家公務員は、若いうちから責任ある仕事を任されます。特に内閣府は、業務の幅が広く、しかもダイナミックに動いているものばかりです。時々の様々な重要政策課題について、まさに最前線で政策づくりに関わることができます。役所の縦割りでは解決できないような大きな政策課題について、グランドデザインを描いていく、そのスケールの大きさにも惹かれました。

職場としての内閣府の魅力などをお聞かせください。

 私は沖縄政策や北方対策、男女共同参画、共生社会政策等幅広い分野で仕事に携わってきました。共生社会政策と一口で言っても、子ども・子育てや青少年、少子化、自殺、高齢者、障害者、交通安全、食育等広範にわたります。他省庁から出向したその道の専門家やいろんなバックグラウンドを持った方々とも一緒に仕事をする機会が多く、刺激的です。また、内閣府では、内閣総理大臣、官房長官のほか8名の特命担当大臣にお仕えすることになります。迅速な総合調整のため、組織が比較的フラットとなり、少数精鋭で大臣等をお支えすることになります。他の役所と違って官邸や大臣との距離感が近いことも他省庁にない内閣府の特長の一つと言えます。

学生時代にやっておくべきこと、あるいは、ご自身がやっておけばよかったと思われることがあれば、お聞かせください。

 内閣府は、各省横断的な重要事項の企画立案・総合調整を行う役所です。何事にも関心をもって粘り強く取り組む気概と、自分なりの芯の通った意見をしっかり持つことが必要です。また、調整を行う上で必要なバランス感覚や柔軟性、多様な当事者に寄り添える想像力と共感力も必要です。これらの資質は、すぐに身につくものではなく、いろいろな経験を経て染み付いてくるものです。自分にはない強みを持つ人とできるだけ多く接する機会を持つことが重要です。学生時代に、学問のほかにもボランティアなどの課外活動やアルバイト・インターンシップなどの実社会との接点をもつような経験を積んでみるのもよいかもしれません。

国家公務員総合職を志されている方へのメッセージをお聞かせください。

 少子高齢化が進み、社会が成熟していく中で、この国の姿はどうあるべきか。グローバル化した国際社会でこの国はどのような役割を果たしていくべきか。国家公務員総合職は、常にこのような国のあるべき論を念頭に置きながら政策づくりに取り組む必要があります。その中でも特に内閣府では、一段高い立場からの企画立案・総合調整を行うこととされています。直面する課題は前例のない困難を極めるものばかりです。真っ白なキャンパスに、一緒に絵を描いてみようではありませんか。
 
(2014年10月・記)