短期間で合格できたのは、合格への条件が全て揃っている伊藤塾を選んだからです。

東京都庁

室田 裕介さん(22歳)
 

中央大学法学部法律学科4年在学中
◆最 終 合 格/東京都Ⅰ類B
◆内   定/東京都庁
◆予定進路先/東京都庁
◆受 講 形 態/通学フレックス
◆伊藤塾受講講座/〔公務員試験対策〕地方上級・国家Ⅱ種本科生+択一・記述トレーニング、併願会計学
〔司法試験対策〕法科大学院・司法試験本科生+リーガルトレーニング

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

はじめに

私の公務員試験の勉強は大学3年の2月中旬、つまり本試験の3ヶ月前から始めました。それまでは法曹を志していましたが、早く社会に出て様々な職務を経験し貢献したいという思いを持ち、これまでの知識を活かすことのできる公務員へと転向を決意しました。
当初は独学も考えましたが、時間的に余裕がなく、最短でかつ最も効率的に学習を進める必要性があったため、受験指導校を利用することにしました。その中でも私が伊藤塾を選んだ理由は、(1)これまでお世話になったためスタッフや講師の方々に安心感があり、(2)またインターネット講義が充実し、最大2倍速で視聴できるため効率的であり、(3)らに受講料が他の受験指導校と比べて安かったためです。また、勉強できる環境が非常に整っており、周りの友人や知人も勉強熱心な方ばかりでしたのでモチベーションを維持することができ、学習を進めるうえで最適な環境でした。私が短期間で晴れて内定を勝ち取ることができたのは、このような合格への条件が全て揃っている伊藤塾を選んだからだと思っております。

私がとった勉強方法

(1)専門科目試験(択一式)について

私は伊藤塾で司法試験対策をしており、法律科目に限っては知識があったため、憲法・民法については「これ完」を何度も繰り返し解くことに専念し、確実に得点源にするようにしました。行政法については勉強したことがありませんでしたが、パワーポイントを用いたわかりやすい講義により、非常に体系的に短期間で学習することができました。経済科目は全く初めて学ぶため不安でしたが、初学者にもわかりやすい、何事にも丁寧な青野講師による講義を受けることで、勉強だということを忘れるくらい楽しく学習することができました。また青野講師が指定された「これ完」の中の問題を、解法だけでなく問題も覚えるくらいやり込みました。経済科目については、私はそれ以外やっていません。
結果として、法律科目はかなり極めることができましたし、本試験の論文にも活かすことができました。経済科目についても、模擬試験ではよい成績を残すことができました。
総じて、私は、択一の勉強は「講義を受ける→『これ完』を解く」しかしておりません。公務員試験の問題は過去問がほとんどですので、あまり手を伸ばしすぎず、「これ完」を繰り返し解き、解ける問題を確実にし、解けない問題を解けるようにする、この反復を継続して行うことをおすすめします。

(2)専門試験科目(記述式)について

私は初めから都庁が第一志望であったため、記述式の勉強に特に力を入れる必要がありました。都庁の専門試験は他の自治体と異なり、択一試験がなく、専門記述10題のうち3題選択という非常に記述重視の試験です。そのためには科目選択がキーとなるわけですが、私は法律科目3つ(憲法・民法・行政法)と、経済科目2つ(経済学・財政学)を集中的に勉強しました。
学習方法としては、まず択一試験の問題をひたすらに解きました。記述式と聞いて気が引ける方がいらっしゃると思いますが、記述式は択一試験の延長線上です。択一式試験ができる方は必ず記述式もできるはずです。むしろ私は択一式より記述式の方が簡単なのではないかと思います。記述の問題の多くは大論点しか出ませんので、択一で出てくる文言をキーワードとして漠然と覚えて流れをつかめば、それ以外に労をかけることがありません。また、変な問題が出た際にも択一の知識があれば、きちんと書けるはずです。記述式は完璧に書ける人はそうそういないですし、解答用紙の幅には限度があり全部の知識をフルに書くことは不可能ですので、自分の持っている知識の中から取捨選択して書き出せばよいのです。
択一の勉強は4月の初めまで行い、それからは伊藤塾の専門記述講義を聴いて体系をつかみ、キーワードを覚え、実際に書いてみるといったことを繰り返しました。その際には、講師の方々にここが重要といった点を丁寧に説明していただき、添削もしていただいて、非常に学習の助けとなりました。記述式と聞いて恐れることなく、学習を進めていってほしいと思います。

(3)教養科目試験(択一式)について

教養試験については、何といっても文章理解と数的処理が非常に高いコストパフォーマンスを占めます。特に数的処理は配点比率が一番高いため、避けては通れない道です。私は昔から算数や数学が苦手であったため、数的処理には苦労させられましたが、これも講義を受けて「これ完」を解く、といったルーティーンワークを行い苦手意識を克服しました。数的処理は長い間やっていないと、できる問題もできなくなってしまいますので、毎日少しずつコツコツと継続することがコツだと思います。 
文章理解は、坂本講師による講義を1回受けただけでコツをつかむことができ、本番でも満点を取ることができました。個人的にはコツをつかめば文章理解は点の取りどころだと思います。

また都庁は時事問題が6問出題されるため、伊藤塾の時事のテキストを夜寝る前など、時間のある時に何気なくざっと眺めるということをしました。これも本番で5問正解することができたので、点の取りどころだと思います。

(4)教養科目試験(記述式)について

私は特別な対策はしておりません。講義を受け、都庁の刊行物「10年後の東京への実行プログラム」を熟読しました。しかし近年は教養論文の配点比率が高くなっているので、しっかりとした対策は必要になると思います。私は残念にも時間がなくてあまり利用できませんでしたが、伊藤塾は添削もしてくれますので有効だと思います。最低限、講義を受ける→刊行物を読む→実際に書いてみるといったことは必要となります。

(5)面接対策について

最近は公務員試験でも面接重視、人物重視の度合いが高まっています。都庁でも、せっかく筆記で受かってもその半分以上の人は落ちてしまいます。そのため、面接対策について私は非常に力を入れました。
まず、講義を受け「面接対策BOOK」で面接の概要をつかみ、その後に自己分析をしました。自己分析にはかなりの時間をかける必要性があります。そして面接カードを書き、友人と模擬面接を毎日行い、面接カードを書き直すことを繰り返しました。また想定問答集を作り、思いついたら即座に書けるように、それをどこに行くにも持ち歩くようにしていました。面接のコツは、「元気に笑顔でハキハキと」です。これを心がけるだけで大分評価も変わりますし、自分に自信もつきます。また面接対策をするうえで、友人の存在は必要不可欠です。今のうちからともに公務員を目指す友人を作ることをおすすめします。
伊藤塾の模擬面接は非常に厳しいです。本番の面接より格段に厳しい圧迫面接でした。しかし講師の方々は的確なアドバイスをしてくださいますし、「ここを変えれば君は受かるよ」とおっしゃっていただいたことで、自信を持って本番に挑むことができました。とてもためになりますので、恐がることなく挑んでほしいと思います。

自宅での学習と伊藤塾の学習個別フォロー

私は学習の多くを伊藤塾で行っておりました。朝から行き、夜に帰るという生活を繰り返しました。反復することにより、体にその生活が染み込んでいました。受講方法は、私は試験まで時間に余裕がなかったため、インターネット講義を2倍速で聴いていました。自宅よりも伊藤塾の方が誘惑が少なく、勉強できる環境が整っているため、また勉強で疲れた時には友人と気晴らしにしゃべることができるため、伊藤塾に毎日通っていました。

直前期と試験当日

私は直前期には学習時間を落とし、健康を維持することに努めました。そして毎日規則正しい生活を心がけ、なるべく朝早く起きて勉強していました。そして直前期には自信をつけることが重要になると思い、あまり不安にならないように、「オレは絶対受かる。オレは絶対受かるんだ。」と常日頃自分に信じ込ませていました。試験当日は朝早く起きて、1時間前には会場に到着していました。その結果、本番では自分の120%の力を出すことができました。

合格、内定と進路決定

私は晴れて第一志望の東京都庁に最終合格することができたため、迷うことなく進路決定しました。都庁を選んだ理由は、首都公務員としてダイナミックな仕事ができること、職務内容が幅広いので、様々な職務を経験することによって自己成長したいと思ったからです。
インターネットで自分の番号を見つけ、合格したと確信した時は思わず男泣きしてしまいました。皆さんにも早くあの感覚を味わってほしいと思います。 

モチベーションの維持について

私のモチベーション維持の方法は、毎日計画を立てて勉強をすることだと思います。毎日毎日ここまで勉強するというノルマを作りそれを達成する、また今日は何時間勉強すると決めそれを達成する。計画を立てそれを実行することにより毎日満足感が得られますし、自信もつきます。
また勉強に疲れたら、友人と勉強に関係のない、たわいもない話をするというのもひとつの手だと思います。やらないときはやらない、やるときは全力で集中してやるというメリハリが大事です。 

最後に

この体験記が公務員受験者の方に少しでもお役に立てれば光栄です。公務員というのは非常に職務の幅が広く、またやりがいを十分に感じられるよい仕事だと思います。私も皆さんと同じで働くのが楽しみです。自分が公務員を目指した初心を忘れず、自分が実際に働いている姿を想像し、それを現実のモノとしてみてください。勉強している間は辛いと思いますが、合格を勝ち取った時、自分は大きく成長しています。「今」が頑張り時です。今までの人生の中で一番努力してみてください。そして合格をしてから働きだすまでは、思う存分遊んでください。
私が今こうやって体験記を書くことができるのは、私一人の力ではありません。家族や親戚、周りの友人や知人、伊藤塾の講師やスタッフの方々、様々な方々の支えがあり、ここまで来ることができました。本当にお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

(2010年9月・記)