模擬面接は本番より厳しいですが、そのおかげで落ちついて本番に臨むことができました。

財務省

A.Kさん(23歳)
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年在学中
●最終合格:国家公務員Ⅰ種試験 法律職
●内定:財務省
●予定進路先:財務省
●受講形態:通学ライブ
●伊藤塾受講講座:〔公務員試験対策〕 国家Ⅰ種法律職本科生、国Ⅰ法律職記述試験対策講座、 国Ⅰ直前総合試験対策講座
         〔司法試験対策〕 法科大学院・新司法試験コース本科生
※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

はじめに

私は、大学2年の春に法科大学院進学も考慮に入れて法科大学院・司法試験の講座をとりましたが、公務員志望が固まった大学3年の10月に公務員試験の講座に切り替えました。
伊藤塾を使ってよかったと思えることは、(1)講座・教材の内容が、公務員試験で合格するために必要十分な量にまとまっていること(2)インターネット講義が1つ60分で勉強計画が立てやすいこと(3)立地が大学・自宅の近くで、自習室が使いやすいこと、の3点です。 

私がとった勉強方法

専門科目試験(択一式)対策について

勉強を開始した10月から年明けまでに憲法、行政法、民法を、2月頃までに労働法、刑法、国際法、経済学の講義をインターネットで聴き、過去問集の「これ完」を一通り済ませました。その後、憲法・民法・行政法の講座のみをもう1回聴き、直前期に法律科目の「これ完」をもう一度解き直して最終確認をしました。
公務員試験の法律科目の最大の特徴は、毎年決まったポイントから出題されるということです。伊藤塾の講座を聴いて、過去問集を3回解いて知識を定着させれば、必ず合格点に届くと思います。実際、私も直前期に「これ完」を全て解き直したところ、驚くほど正答率が上がりました。「過去問を制する者は、試験を制す」そう信じて、諦めずに過去問演習を繰り返すことが肝要です。

専門科目試験(記述式)について

1次試験後から、記述過去問・予想問題演習の講座をインターネットで聴き、さらに国Ⅰ法律記述試験対策講座を受講して対策しました。1次試験の段階で知識は定着していたので、過去問や予想問題に向き合い、答案構成をして、講座を聴くことで、スムーズに答案記述のノウハウを身につけることができました。記述対策は、模範解答を見ただけでは 「どこまで書けば合格ラインなのか」が判然とせず、自学が最も難しい分野です。講座では、問題の難易度、最低限押さえておくべき論点などの解説があり、安心して学習を進めることができました。 

教養科目試験(択一式)対策について

教養科目は出題範囲が広く、専門科目に比べて学習のコストパフォーマンスもよくないので、深追いしないことを心がけて対策しました。その点、伊藤塾の教養科目はコンパクトにまとまっていて、学習には最適でした。 
数的処理については、年明け頃から法律科目の間に講座を見て、その後は過去問集「これ完」に載っている問題をほぼ毎日6問ずつ実際に時間を計って解き、徐々に馴らしていきました。他の科目は、講座を見て、得点源にしたい科目は過去問集を解くくらいで、大学入試の知識を思い出す程度にとどめましたが、それで十分だったと思います。

総合試験(記述式)について

1次試験後、国Ⅰ直前総合試験対策講座を受講して対策しました。その他、伊藤塾のテキストに載っていた過去問5年分を実際に解いて友達と添削してみたりもしました。
総合論文については、それほど高度で独自性のあることを書く必要は全くありません。問題に真正面から答えること、一貫した文章を書くことを心掛ければ十分です。どの程度のことを書けば合格点がとれるのか不安ならば、伊藤塾の添削などが参考になると思います。 

面接対策・集団討論について

「面接対策BOOK」に目を通し、それに載っていた想定問答を作っておきました。これは後の官庁訪問でも役立つので、時間があるうちにやっておくことをおすすめします。また、伊藤塾の模擬面接&エントリーシートチェックを受け、そこでされた質問が本番でもされるということがありました。模擬面接は本番よりよっぽど厳しかったですが、それを何とか乗り越えたことで自信がつき、落ち着いて本番に臨むことができました。 

官庁訪問について

私は、2次試験後、国家Ⅰ種を受験する友達などと議論し合ったりして、志望動機や関心業務、自分の強みなどについて考えを深めていきました。
第一志望の官庁を中心に各省について学び、業務に関する質問を用意することももちろん大事ですが、官庁訪問で必要なのは、各省庁や政策に関する付け焼き刃の知識よりはむしろ、相手が話すことを正確に理解し、それについて考えを巡らせ、しっかり誠実に受け答えるという、人と会話する能力だと思います。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

最初のうちは通学していましたが、基本的には伊藤塾の自習室や自宅でインターネット講義を視聴しました。インターネット講義は2倍速で聴くことができるので、効率よく学習を進めることができました。 

直前期と試験当日

1次試験直前は「やるべき分が全部終わらない」という思いから多少不安になりましたが、精神統一して法律科目の「これ完」をひたすら解き直していました。結果的にはこれがよかったと思います。2次試験の直前期は淡々と過去問、予想問題などを解き直し、しっかりアウトプットできるか確認していました。
本番は、択一試験・記述試験共に、時間配分がシビアで、しかも長時間に及ぶ試験なので、模試を受けたり実際の時間配分で解いたりして慣れておいた方がいいと思います。

モチベーションの維持について

講義内での講師のコメントに励まされました。また、官庁が主催する説明会、友達や親との会話が気分転換になりました。

最後に

官僚や政府に対する批判の声が大きいなか、進路として官庁を選ぶという選択はなかなかに勇気が必要なことかもしれません。しかし、自分の進路は、自分がやりたいことで決めるべきだと思います。日本や国民を思い、公務員という道に思い切って飛び込んでくる方々の、ご健闘をお祈りしています。