私がとった勉強方法

教養試験（択一式）・基礎能力試験（多肢選択式）について

教養試験では、出題数も問題のタイプも多い数的処理・判断推理が一番のポイントだと思います。私は算数や数学が苦手なまま大学生になってしまったので、やはり一番不安な科目でした。担当講師は基礎からわかりやすく問題の解き方をレクチャーしてくださった上、度々受講生に励ましのメッセージや学習するうえでのアドバイスも講義の中で伝えてくださったので、前向きに学習を進めることができました。はじめは解けない問題が多かったのですが、テキストや「これ完」を繰り返しているうちにわかる問題が増え、問題を解くこと自体が楽しくなりましたし、自信がつきました。他の科目は、高校で履修しなかった科目（私の場合は地理の一部、日本史、地学など）や苦手意識のある科目（化学、経済分野など）を重点的に学習するようにしました。講義を受けたらすぐその範囲の問題を解いて、知識の定着を図りました。

教養論文試験・一般論文試験について

名古屋市の論文は他の官庁とは少し違い、自分の経験に絡めた文章を書くことが求められます。そのため、伊藤塾の講義で論文の構成を学び、自己分析やこれまでの経験を整理して本番でアウトプットが容易になるように対策をしました。これは面接対策にも通じるところがあると思います。

面接対策について

「面接対策BOOK」がとても参考になります！この本には、面接カードの書き方、よくある質問の例や実際に面接を受けた先輩の体験記、面接を受ける際の注意点など必要な情報が満載です。特に先輩方の体験記では、質問が掘り下げられていく様子がわかり、大変参考になりました。私も想定問答集をつくりましたが、ただ書くだけではなくて、実際に声に出して「喋り慣れておく」ことが大切だと感じました。模擬面接では講師に厳しく突っ込まれて口ごもってしまうこともありましたが、本番に向けてよい経験になったと思います。講師には予定時間を超えて熱心に指導していただき、面接における回答のポイントが「具体性」であることを学びました。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

通学フレックスクラスでしたが、校舎まで行けないことが多く、主にインターネットで受講していました。インターネット受講の利点は、インターネットにつながる環境さえあれば時間を選ばず学習できることです。私の場合は授業の空きコマ、部活動の練習後から図書館の閉館までは大学で、アルバイトの後は家で講義を受けていました。また、パワーポイントや板書の少ない講義は音声ダウンロードを利用し、携帯電話に取り込んで、インターネットが使えない場所で勉強するようにしました。音声ダウンロードで講義を持ち運べたおかげで、部活動の遠征先や合宿中でも試験勉強から離れすぎずに済み、よかったと思います。

直前期と試験当日

方針転換した時期が時期だったので、毎日が直前期だったと思います。講義でインプットしたあとはひたすら「これ完」を繰り返しました。何度も間違えた問題は、ノートにポイントをまとめて見直しやすいように工夫しました。「これ完」は問題数も多く、問題のレベルも様々なので、他に手を出さなくても１冊をやり込めば十分力が付くと思います。また、時間を計って過去問を解き、時間配分の練習をしました。時事については、講義で触れられたところに関連するニュースを調べたり、新聞を毎日読んだりして備えました。
一次試験当日は、人の多さと重い雰囲気で緊張しましたが、試験が始まると緊張どころではなくて、あっという間に終わってしまった印象でした。二次試験は論文でも面接でも自分らしさを伝えることが重要だと思っていたので、今までの大学生活で自分がやってきたことに自信を持てと自分に言い聴かせて臨みました。名古屋市の面接試験は、事前に提出した自己紹介書をもとに進められるので、自分の得意なフィールドで勝負しやすいと思います。
かなり突っ込んだ質問をされる面接官の方もいらっしゃいましたが、模擬面接で講師に鍛えて頂いたおかげで、落ち着いて答えられたと思います。

合格、内定と進路決定

最終的に名古屋市に合格しました。日程の関係で愛知県内の他の市役所とは併願できず、不合格の場合浪人も考えていたので、通知を受け取ったときは本当に嬉しかったですし、両親を安心させることもできてよかったです。

モチベーションの維持について

なかなか学習が進まなかったり、進路自体に悩んだこともありましたが、業務説明会に参加したり、頑張っている友人たちから刺激を受けたりして、モチベーションを保つことができました。特に名古屋市は３年生向けの業務説明会を独自に行っていないので、伊藤塾主催の業務説明会で、直接人事担当の方のお話を聴くことができてよかったです。実際に仕事をされている方の実体験やお気持ちを聴いたことで、より公務員になりたいという気持ちが強くなり、勉強に対するやる気も出たと思います。

最後に

時間の余裕がない中で、伊藤塾のわかりやすくポイントを押さえた講義と、充実した問題集のおかげで合格をつかめたと思います。試験直前の一ヶ月の間も実力が伸び続けていたと感じています。最後まであきらめずに勉強を続けてよかったです。
これから公務員を目指されるみなさんも、「やればできる、必ずできる」と強い信念をもって頑張ってください。
これからはどんな仕事でも「人の役に立ちたい」いう初心を忘れずに取り組み、市民の方々の生活をサポートし続けていきたいと思っています。
末筆になり恐縮ですが、支えてくださった家族や友人、そして伊藤塾の講師の皆様、名古屋校の皆様に心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。