どんな雰囲気で面接が行われるのかを事前につかむことができたので「面接対策BOOK」はとても重宝しました。

文部科学省

Y・T さん(23歳)
 

合格者イラスト
私立大学文系学部4年在学中
●最終合格:  国家総合職
●内定:文部科学省
●予定進路先:文部科学省 

  受講講座 :〔入門講座〕 国家総合職(法律区分)プラス国家一般職・地方上級本科生+リーガルトレーニング

はじめに

私は単純に、大きな仕事かつ人々に便益をもたらすことのできる社会貢献性の高い仕事をしたいと考え国家公務員を目指しました。伊藤塾には3年の10月に入塾し、かつ、本格的に問題を解き始めたのは3月前後でした。しかし、法律職に強いと評判だった伊藤塾のおかげで、短期間でも、合格までたどり着く実力を得ることができました。独学では短期間での合格は困難だったと思います。また、私は非法学部であったので、なおさら困難だったと思います。 非法学部で独学を考えている人は長期間勉強するべきだと思いますし、伊藤塾を選択することを検討するのもいいかもしれません。

私がとった勉強方法

専門試験(多肢選択式)について

私は時間が少なかったこともあって、大学の授業で触れなかった部分を中心に講義を受けました。一通り全講義を聴いてから「これ完」を解きました。1回目は問題を解き、解説を頭に叩き込む。2回目は解説を思い出しながら、問題を解くという流れで「これ完」に取り組みました。結局、2回半しか解けませんでしたが、講義を頭に入れ、試験当日直前まで集中的に「これ完」に取り組むと合格点に届くことができるのではないでしょうか。
選択科目は大学で取得した科目から経済分野と国際法を中心に勉強しました。労働法や刑法などもできる範囲で取り組みました。年度によって科目の当たり外れがあるので、なるべく全科目に触れる必要があるでしょう。

専門試験(記述式)について

記述試験対策は時間がなかったこともあって、一次試験後から始めました。しかし、多肢選択式の勉強で基礎的な知識は押さえられていますから十分間に合うと思います。たとえそうでなくても、論点を何度も書きながら覚えることで本番もスムーズに解答することができました。記述式に関しては論点を含めた解答の書き方のフォーマットをマスターすることが大切だと思います。憲法・民法・行政法とも講師が重要論点を幾度も流れに従って教えてくださるので、何度も書くことで自然と覚えることができました。加えて、テキストの全体を俯瞰し、必要な知識を取り出して解答としてつなぎ合わせるためにも、伊藤塾の過去問・予想問題を繰り返し解くことが必要だと考えます。

基礎能力試験(多肢選択式)について

文章理解・一般知識で点を稼ぐか、数的処理で点を稼ぐか戦略を立てることが大事だと思います。私は一般知識や文章理解で確実に点を取ることで、数的処理で時間内に全問解けなくても合格点に届くことができました。

政策論文試験(記述式)について

あまり対策する時間もなく、対策の仕様もないと感じました。普段から新聞やニュースをチェックし、諸問題に対して自分なりに考えを持っておくことは解答に活きるでしょう。また、坂本講師が教えてくださる論文の書き方(起承転結など)はマスターすべきです。

面接対策について

民間企業の就職活動も少し行っていたので伊藤塾の模擬面接は受けませんでしたが、公務員特有の質問もあるわけですから、受けとくべきだったと思いました。また「面接対策BOOK」はとても重宝しました。どのような雰囲気で面接が行われるのかを事前につかんでいることは、緊張を和らげることにもなります。加えて、想定問答集に対して解答を用意しておくことは自信にもつながりました。

官庁訪問について

「面接対策BOOK」に載っている各先輩方の官庁訪問体験記はとても貴重です。省庁によっては説明会などで内定者の方々が各省庁自身の選考方法を教えてくれたりしますが、事前にはわからない省庁も多くあります。その際、「面接対策BOOK」は重要な情報源です。また、官庁訪問は自分と省庁とのマッチングを探す場です。説明会など事前の対策を通して自分がどの省庁に合っているかを見極めることが重要だと思います。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー

受講生との意見交換を企図してライブ受講に通っていました。しかし、他の活動も忙しかったため、途中からインターネット中心にシフトしていきました。2倍速で講義を聴くことができることは時間の短縮とともに、集中力を高めることにもなりました。私の場合は遅くに入塾したので、重要な箇所、大学で触れなかった箇所を重点的に聴くようにしました。

直前期と試験当日

一次試験直前期は各科目の「これ完」を、特に間違えた問題を中心に解きながら覚えていきました。一次試験当日は時事や経済事情を暗記しました。二次試験直前期はなるべく1日に、憲法・民法・行政法・国際法の記述問題を各1問ずつ解いていました。教材は予想問題と過去問です。二次試験当日はできる限りのことはしたから最善を尽くそうと思い、受かるだろうと楽観的に考えて気持ちをコントロールしていました。

合格、内定と進路決定

民間企業の就職活動も少し行い、国家公務員総合職試験だけでなく、一般職試験や東京都庁Ⅰ類B、地元の市役所も受験しました。最終的には文部科学省から高い評価をいただいたので、迷わず進路を決定しました。

モチベーションの維持について

公務員の試験だけでなく、民間企業の就職活動も行っていたので、気持ちを切り替えて取り組むことができました。また、大学自体の勉強や、サークル活動にも適度に参加したことが自分を追い詰めすぎなかったと思います。加えて、友だちとの食事や休憩の合間に散歩することで息抜きができました。私の場合はプレッシャーとならないよう絶対受かると自分を追い詰めず、淡々と日々できることをしてペースを崩さずモチベーションを維持しました。

最後に

私たちの年度は、国家Ⅰ種から国家総合職へと試験形態が変わり、加えて政府が突然、採用人数を削減するという客観的に見れば不利な年度であったといえると思います。そしてこれからも人数の削減など不利な状況は続くと思います。しかし、そのような状況でも諦めず試験に望む人は良い結果を引き寄せることができ、諦めてしまう人はどの年度でも、良い結果を引き寄せることはできないと思います。自分のペースで最大限の勉強をし、採用という夢を引き寄せてください。