伊藤塾での学習で早期に専門科目の能力を修得。大学3年生の8月には一般職試験に合格しました。

国税庁

H.T さん(23 歳)
 

合格者イラスト
中央大学法学部4 年在学中 〔受講講座〕入門講座:国家総合職(法律区分)プラス国家一般職・地方上級本科生+リーガルトレーニング(2年コース)オプション:国家総合職(法律区分)記述試験対策講座、国家総合職直前政策論文試験対策講座
◆ 最 終 合 格 /国家総合職、国家一般職(平成24 年度)
◆ 内   定 /国税庁(国家総合職)
◆ 予定進路先 /国税庁

はじめに

大学入学当初から漠然と公務員という進路を考えており、国家公務員を志したのは2 年生の頃でした。私の場合、国家公務員となるための勉強のみならずアルバイトや大学生活も楽しみたかったので、なるべく早めにスタートしようと2 年生の春に入塾しました。伊藤塾を選んだのは(1)受講料がリーズナブルだったこと(2)パワーポイントを使用した講義に惹かれたことが理由です。また、早期に学習を始めたことは、膨大な科目数のインプット及びアウトプットを充実させることができたのみならず、余った時間に面接などで活かすことのできる有意義な活動を多く経験でき、結果として勝因の一つになったと思います。

私がとった勉強方法 

専門試験(択一式)について

専門科目は配点比率が高く、合格するには効率よく勉強する必要があります。この点、法論理をわかりやすく説明してくださるので、一度受けるとアタマに残りやすかったです。また、『これ完』を利用したアウトプットは知識の定着に有効です。おおよそ法律は、どの程度できているかを主観的に測ることは困難なので、『これ完』を使用して客観的に測ることはとても重要となってきます。私は講義を受け終えた後にサラッと復習してから1回、しばらく経って科目として総復習した際にまた1 回と『これ完』を解き続けていました。このようにインプットとアウトプットを意識した勉強を続けた結果、早期に専門科目の能力を一通り身につけることができ、大学3年生の8月には国家公務員採用一般職試験に最終合格しました。

専門試験(記述式)について

記述試験については、たとえレジュメなどを参照しながらでも、とりあえず書いてみることが大切だと思います。法律の答案には、いわばマナーのように守らなければならない書き方の手順があり、それに慣れてしまえば択一の勉強とあまり変わらないです。本番で司法試験組と大差をつけられないようにする為にも、インプットの段階から「書く」ということを意識しておくべきでしょう。この点、伊藤塾のレジュメは記述を意識した要点整理(問題提起→規範定立→あてはめ→結論)のようなページがあり、とても助かりました。

基礎能力試験(多肢選択式)について

数的処理については、中学受験を経験していたこともあってさほど苦手意識はなく、『これ完』で解けなかった問題を中心に復習しました。
知識系は大学受験で学習した世界史や地学を中心に固めました。中でも坂本講師の歴史の講義は、まるでその目で見てきたかのように歴史の因果関係を説明してくださるので、息抜きとして楽しんだうえで知識を呼び起こすことができました。

政策論文試験について

高得点をたたき出すと言うよりかは、合格集団から離されないようにするといったスタンスで臨みました。ただ、2 時間で資料を読んだうえで2000 字前後を書き上げるという、少々ハードなものでもあるので、直前期に時間を計って書く練習をしました。

面接対策について

面接対策で一番重視したのは、「なぜ国家公務員なのか」という点です。つまるところ、各省庁へ入ってやりたいことというのは公務に対するアプローチ手段、いわば各論なのであり、その根源にある総論をはっきりさせるよう意識して友人や大学OB と話し合っていました。また、伊藤塾の模擬面接は受けたほうがよいと思います。確かに厳しい質問が飛んできますが、官庁訪問でも同様なことはあるので、なるべく事前にそのような経験を積んだ方が落ち着いて対処できます。

官庁訪問について

当然のことではありますが、業務説明会などには積極的に参加した方がよいです。一口に国家公務員といっても、各省庁にはカラーがあって職員の雰囲気もなんとなく異なっていますし、実際に官庁訪問をしてみると雰囲気の合った省庁の方が自分に対する評価も高くなります。官庁訪問は体力的にも精神的にも大変辛いものではありますが、何十年も働く職場を選ぶ人生で大切な期間ですので、予めできることはしておくようにしましょう。

受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー 

入塾当初はアルバイトなどの関係でインターネット受講でしたが、過去問演習が始まる頃に通学ライブへ切り替えました。ライブ講義は演習で生じた疑問点などをすぐ講師へ質問できましたし、1 つの教室内で複数人と時間を計って問題を解くという適度な緊張感もあり、学習をするうえではよかったと思っています。また、インプット系の講義は空いた時間などにiPhone を使って受講していました。私の大学は情報処理教室が授業に使用されてしまうことが多々あったのですが、キャンパス内はWi-Fi 環境が整っていたので、手元にiPhone さえあれば急に時間が空いた時や大学の授業の合間などでも伊藤塾の講義を受講することができました。iPhone で受講できるシステムは大学生活と勉強を両立させていく中で大変助かりました。

直前期と試験当日 

直前期は勉強漬けだったかというとそうでもなく、休日はランニングをしたり映画館へ行ったり友人と食事をしたりと適度にやっていました。また、2 次試験直前に受講した専門記述予想問題演習は、講師が自負するほど質・量ともにハイレベルで、講義についていけば自ずと合格レベルに到達するといったものであり、受講してよかったと思っています。試験本番は多少緊張しましたが、自分の力を出し切ってやろうという意気込みで臨みました。

合格、内定と進路決定 

国家総合職試験に最終合格し、国税庁から内定をいただきました。実を言うと官庁訪問当初は他の省庁が第一志望だったのですが、訪問を通して自分のやりたいことができるのは国税庁の方だと考え、途中で訪問順位を入れ替えたうえでの内定でした。官庁訪問をしてみないとわからないこともありますので、一つの省庁にはこだわらず広い視野を持つべきだと思います。

モチベーションの維持について 

国家最難関試験とそのあとに控える官庁訪問に挑む中で、私立大学出身者ということもあって、「本当に私は官僚になれるのだろうか」と不安に思うことも数多くありました。そんな時、私はよく講義のあとに講師をつかまえて思いをぶつけていました。忙しい中で私の不安を真摯に聞いてくださり、おかげで安心して一歩一歩確実に進むことができました。

最後に 

私は、国民と向き合える国家公務員でありたいと考えています。確かに世間で流布されている公務員批判の中には的外れなものもありますが、だからといって私たちが霞が関の中に閉じこもってしまってはいけません。国民の方々が払ってくださった税金をお預かりする仕事に就くうえでは、このことは強く意識しようと思います。後輩の皆さんへアドバイスですが、職場は家族より長い時間を過ごす場所でもあります。
知名度やあこがれなどで早合点してしまうより、自分がその組織の中でどう貢献できるのかということも考えてみた方が皆さんのためにもなると思います。