合格できたのは、伊藤塾のゼミやテキスト、
効率的に勉強する素材や情報が揃っていたから

 
合格者イラスト
Y・Kさん
一橋大学 法学部

※本体験記は2022年1月現在のものです。

 

公務員を目指そうと思ったのはナゼ

 

もともと国家公務員には興味がありました。小学校の高学年くらいには目指したいなと漠然と思っていました。ただ、国家公務員になって何をしたいのかが決まっていませんでした。
大学2年の秋くらいから大学卒業後の進路についてちゃんと考え始めるようになった際、ちょうど塾の講師をしていたこともあり、教育の分野で社会の課題を解決するために、国家公務員を目指したいと改めて思うようになりました。

 

伊藤塾を選んでくれた理由は?

 

国家公務員を本格的に目指そうと考えたのが、大学2年生の1月でした。そのため、教養区分ではなく、法律区分で合格することを念頭にして、予備校を選んでいました。その中で、①司法試験で定評があること、②内定までサポートがあること、③教養区分の対策もしっかりしているという点から、伊藤塾を選びました。

 

私がとった勉強法

 

総合論文試験について

4月から総合論文対策のゼミを受講していました。ゼミでは、総合論文の過去問を解き、政策課題検討討議の練習も兼ねたグループディスカッションをゼミ参加者と行って問題の理解を深め、そのうえで、解答の仕方や解答に必要な知識について講師の解説を聴いていました。
このゼミを受講することで、総合論文の書き方の構成や問題文の分析の仕方論文を書くうえで必要となる知識を得る資料を提示していただけるので、効率的に勉強することができました。本来はこの後復習するべきなのですが、時間がなかなか取れなかったので、自分は直前の夏休みから復習をはじめ、資料の見直しやゼミを受講したうえでどんな内容を書くべきかについて考えていました。また、総合論文、特にⅠ部で必要な知識(政治学・行政学・財政学など)は、4月から講義動画を見ることで対応することができました。実際に出た問題で、勉強していた知識を使うことができたので、伊藤塾のゼミを利用することができてよかったと思っています。

 

基礎能力試験(知能分野)

春夏学期は総合論文対策だけで精いっぱいだったのであまり進められず、3年生の夏休みから本格的に対策をはじめました。基本的には伊藤塾から送られた過去問集を解いて準備していました。
知能分野は、数的処理と判断推理にほとんど割きました。解き方としては、1度問題を解き、間違えた問題は再度解き直すないし確認するといった具合に勉強して、解き方のパターンを身につけていきました。
文章理解の問題は、教養区分の過去問を解いた際に、載っていれば解いていました。
インターンや学園祭の準備と重なり、順調に勉強できない時期もありましたが、暇なときは大学の図書館に行って勉強するなどして、短時間で集中して勉強するようにしていました。

 

基礎能力試験(知識分野)

知識分野は3月に社会科学や自然科学分野の講義動画を見ていましたが、本格的に対策をはじめたのは夏休みの後半(8月中旬)からからでした。こちらも伊藤塾から送られた過去問集を解いて準備していました。
社会系の問題が比較的多い印象を受けていたので、人文科学(世界史・日本史)や社会科学(政治経済・地理・倫理)の問題に重点をおいて解いていました。特に文化史・倫理の思想が苦手だったので、その分野は塾のテキストや高校の倫理の参考書で補いました。一方、自然科学は高校時代に化学基礎と生物基礎をとっていて物理基礎も少しだけ習っていたこと、しかも地学部だったこともあり、ある程度は解けると考えてあまり時間を割きませんでした。
解き方としては、1度解いた後に、解き直すのではなく解説を確認するのに時間を割きました。解き方ではなく、知識そのものが問われているので、解説とテキストを利用して、新たな知識の獲得を目指したからです。

 

企画提案試験

企画提案試験では、事前に試験問題に関連する資料が公表されるので、それを読み込んだうえで、企画提案試験で書けるような政策を考えるようにしました。伊藤塾からは、公表されている資料の解説と、予想される試験の問題例や読んでおくべき資料を挙げていただき、試験で書く政策の作り方を知ることができました。
二次試験の1週間前に自分が実行委員を務める学園祭があり、準備が最も忙しい期間だったためなかなか二次試験の準備に時間を割けませんでしたが、空いている時間を利用して何個か箇条書きで作成し、模擬試験の際や大学の先輩から、用意した政策についての講評をいただき、修正していきました。本来ならば、実際の試験同様文章にして書き起こしておきたかったです。
また、伊藤塾では模擬試験を一回実施してもらいました。模擬試験では、質疑応答まで実施していただけるので、実際の試験のイメージを掴むことができました。かなり突っ込んだ質問をされるので、それを事前に体験しておくことができてよかったです。

 

政策課題討議試験

模擬試験を伊藤塾で1回、大学内の有志の公務員志望のグループで1回行いました。そのたびに、先生や内定者の方からフィードバックをいただきました。実際の試験問題に近い問題を使って、レジュメの書き方や話の仕方、時間配分について確認することができました。
他にも、総合論文のゼミで、政策課題検討討議をイメージして、総合論文についてグループディスカッションをする時間がありました。ここでは、話す内容について講師の方が講評を付けていただけるので、どういう内容がよいコメントになるのかについて知ることができました。内容についても評価されるこの試験においては有効な練習だと思います。
自分はなかなかしゃべりだせないタイプだったので、まずはとにかくしゃべるように心がけるべきだったと反省しています。一方で、レジュメは上手にかけたので問題なかったですが、もし書けない場合は、事前に時間を測って練習しておくといいのではと思いました。

 

普段の生活と試験対策

 

春休みは都議会議員の方の下でインターンシップを、また、1年を通して学園祭の実行委員をしていました。アルバイトは週1回のペースで塾講師のアルバイトをしていました。
1年を通して、自分が時間を効率的に使うことが得意ではなかったこともあり、なかなか試験勉強に時間を割けずに苦しんでいました。特に11月に行われる学園祭の準備との両立が大変で、6月には民間就活(夏休みのインターンのためのES提出)と学園祭の準備とゼミのレポート作成が重なったり、11月には、二次試験と学園祭直前の最繁忙期が重なったりしたため、試験勉強に力を注げませんでした。なので、事前に繁忙期を予想して、暇なときにできるだけ勉強できるようにしていました。
とはいえ、伊藤塾のゼミやテキストなど、効率的に勉強する素材や情報が揃っていたことが、なんとか合格にまでたどり着けたと思っています。

 

民間企業の就職活動はやってる?

 

民間就活は、教育や人に関心があるので、教育業界を中心にしつつ、業界を絞っている段階です。現状、内定はありません。夏休みのインターンには10社弱エントリーシートを出して、2社インターンに参加しました。
公務員試験(教養)と民間就活を行ったことでよかったこととしては、自己分析ができた点だと思います。自分を顧みることで、長所や就活の軸を見直すことができたのは今後の就活を進めるうえでよかったと思っています。

 

モチベーションを保つには?

 

学園祭実行委員というものがあったので、ほかの大学生よりは、学生とのつながりはあったと思います。そういう意味では、コロナによるストレスは緩和されていたのかなと思います。適度に勉強以外のコンテンツがあったことで、メリハリを持って勉強できたことがモチベーションの維持につながっていたのかもしれません。また、単純に勉強以外にやることが急激に増えていたために、息つく暇がなかったので、モチベーションを下げている余裕すらなかったこともあるかもしれません。

 

最後に一言!

 

受験を迷ったらまずはやってみるといいと思います。試験代はかからないので。
これから自分は官庁訪問まで気を緩めず、頑張りたいです!