会社員を続けるよりも独立して地域に必要とされる司法書士に。

2005年10月掲載

植村洋子司法書士事務所 植村 洋子 先生

【経歴】
2004年 司法書士試験合格
2005年 司法書士登録
2008年 神奈川県横浜市に「司法書士 植村洋子事務所」を開設


大学卒業後、電機メーカーに入社。法務部で知的財産関連の訴訟担当の社員になり、
弁護士と仕事をする。
結婚後、既婚女性に対する会社の態度に失望し、退職。その後就職した法律事務所の
弁護士の勧めもあり、法学検定3級・行政書士試験合格を経て、スキマ時間を活かし、
2回目の受験で働きながら司法書士試験に合格。
3年間の司法書士事務所勤務を経て、現在は独立し「司法書士 植村洋子事務所」を
開設。地域密着型の女性司法書士として働いている。
 

自分の好きに、自由に働くための独立

社会経験があったので、合格した当初から独立を目指していました。


会社員のとき、結婚してすぐに、「所詮女は」というふうな雰囲気の職
場の風土に失望しており、組織で頑張ろうという意識がありません
でした。
他人に使われてストレスをためながら苦労するなら、収入が減っても
自分で開業してしまおう、と早くから準備していました。


ですから、登記業務を主に扱う事務所や、地域の業務をいろいろと
手がける事務所など、将来の自分のためになる事務所を選びながら
3年勤務し、司法書士になって4年目に独立しました。


バリバリ稼いで事務所を大きくするという野望はなく、最低限自分ひとり
は食べていけて、地域の人に慕われるような事務所になればいいなと
思っていました。


ただ、独立はしましたが、コネがなく
開業当初は仕事も事務所勤務時代に比べて激変したので、不安な日々を
過ごしていました。


司法書士は本当に儲かるか?ということを聞かれたりもしますが、儲かっている
司法書士もたくさんいます。


私は、ご近所づきあいを大事にしたりするなどできることを1つひとつやってきたことで
一人でも十分生きていけるくらいは稼いでいるかなという感じです。


やはり個人でやっているとはいえ経営者なので毎月売り上げを意識しないわけにはいきません。
 

働く女性としての誇りとやりがい

女性としてこの仕事に就いて、メリットこそ感じることは
あってもデメリットを感じることはほとんどありません。



むしろ、女性司法書士のほうが歓迎されることも多く、
会社員時代のほうが男性と区別されていたように感じます。


会社を辞めた後、普通の主婦では雇ってもらえなかった
けれど、合格したことで世間の対応が変わったことを実感して
びっくりしました。


そのため、女性だからと尻込みしないで、いろいろな分野に
首を突っ込み、失敗を重ねてはいろいろな経験をすることが
大事ではないかと思います。



勉強中の話はもう記憶の彼方ですが


勉強しながら


「合格すれば人生が変わる」


ということは信じていました。


実際、合格して人生は変わり
ばら色というわけではありませんが
仕事に誇りとやりがいを感じています。
 

事務所プロフィール


植村洋子司法書士事務所
神奈川県横浜市