蛭町講師の登記法講座のおかげで苦手科目を得意科目にできました!

堀川 正久さん(28歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学法学部卒業 専業受験生 ●受験回数:5回
●受講講座:〔中上級講座〕択一実戦力養成答練・記述式「答案構成力」養成答練、択一合格アドバンス講座・記述式スキルアップ講座、ツーステップ登記法講座・記述式リアル「解答力」養成講座、〔直前対策講座〕うかる!記述式「合格への直前予想編」、択一クライマックス総整理、〔模試〕全国公開模擬試験
  ※プロフィールは、2011年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

大学生活も終盤になり周囲の就職活動も本格化するなか、そんな流れに何か乗れないものを感じ、違う道はないものかと模索する日々の中、大学生協内の書店の資格コーナーでふと目に留まったのが、この司法書士という資格について書かれた本でした。その後、この資格についていろいろと調べ、受験を決意する頃にはすでに学年も卒業間近の5年生となっており、2、3年生の頃から司法試験等を目指し勉強を開始した友人達からはだいぶ後れを取ったスタートだなと、不安を感じながらも、他校の基礎講座を取って勉強を開始することにしました。
伊藤塾の中上級講座を選んだ理由は、大学生の頃、法学部生の間で最も評判が高かったのが伊藤塾だったことを思い出したためです。

私がとった学習方法

中上級段階

4回目となる平成22年度本試験では合格を確実なものにしようと、ここではじめて伊藤塾の講座を利用しはじめます。基礎講座で中途半端だったインプットをやり直そうと、「とける!択一式」、「とける!登記法」をとり、また、体系的に記述式の学習をするといったことがなかったので、「記述式スキルアップ講座」も受けました。これらの講座のテキストは、翌年度の学習の中心にもなりました。その他、アウトプット講座もとり、万全の態勢を整え迎えたつもりだった本試験、結果は午前27、午後29、記述式30.0点で、択一は基準点プラス4問、記述での基準点にいたらないという結果になりました。記述の商業登記法では新設分割について全く書けず、4.0点でした。
5回目に向けて勉強を本格的に開始したのは、2010年も終わりに近づいた11月中旬です。年明けからはじまる「択一実践力養成講座」、「記述式答案構成力養成講座」に向け、択一過去問と、前年度の記述式スキルアップ講座の教材を解き始めました。また、前年度の「とける!択一式」のテキストも並行して読み始めました。直前期には「択一クライマックス総整理」で基礎知識を確認し、本試験に向かいました。午前29、午後26、記述式50.0点(28.5、21.5)で、択一は基準点プラス5問、記述は基準点プラス10.5点で、合計で基準点プラス25.5点、合格となりました。

直前期

合格した今年の直前期は9回、模試を受けました。また、模試や答練の問題の復習も全回しっかりと行いました。前年度まで、模試や答練の問題は全く復習をせず、受けたら即捨てるような状態だったのですが、今年は、本気になって取り組んだ初見の問題は、復習することによって得られるものが大きいはずだとの考えから、方針を転換し、それらの問題を有効活用することができたと思います。

私の合格ポイントと反省ポイント

私は短期で合格したわけではありません。そもそも最初の段階でこの試験をナメており、こんな試験は簡単に合格できるといった思い込みのもと、勉強を開始しました。また、生来のんびりしたというか、呑気な性格も手伝い、2回目の受験まではなんとなくテキストを読んで、なんとなく過去問を解いて、なんとなく本試験を受けるといった不真面目な態度で臨んでいました。
自分の能力への過信、妄信がなければ、もっと早く受かっていたのかもしれません。もっとも、この長い受験期間を通じて、こういった根拠のない自信や、無駄なプライドは完膚なきまでに破壊され、驕りのかたまりだった自分には良薬となりました。

自宅での学習について

伊藤塾の講座は基本的にはインターネットで受講しておりました。講義は全て2倍速で受講しました。短時間で、集中力を切らさずに最後まで講義を受けることができ便利であると思います。
ちなみに模試や答練などはできるだけ通学で受けたほうがよいと思います。私も自宅から近い他校の答練や、今年度の全9回受けた模試は全て通学でした。本試験では、独り言が漏れる人、舌打ちが止まらない人、周囲を威嚇するような大きい音を立ててページをめくったり、鉛筆の音をさせたりする人など、様々な人がいます。そういったストレスフルな環境に慣れるためにも、模試などの会場受験は必須だと思います。

伊藤塾の講師について

蛭町講師の「記述式スキルアップ講座」は、私の様々な講座の受講経験の中で、一番役に立った講座でした。今年も昨年度の講座の教材を何度も繰り返し解いていました。その他、「とける!登記法」の受講により、登記法が得意になり一気に合格に近付いたとも思っています。
「とける!択一式」の小山講師は、充実した内容のテキスト、講義で、ともすれば軽視しがちな中上級段階でのインプット作業を、実りの多いものにしてくれました。昨年度のテキストは今年の学習の中心となりました。
山村講師の答案構成の手法は、それまで自分が行っていた「答案構成のようなもの」の無駄な部分や効率的でない部分に気づかせてくれました。
高城講師の「できる!択一式」は、良いペースメーカーになり、また「捨て問」、「捨て肢」の見極めに役立ちました。

最後に

この試験は知力、体力ももちろんですが、とにかく精神力の勝負です。合格に近付くほど、精神的にはむしろ疲弊していきます。私は3回目の受験までは試験前後を通じて緊張とは無縁でした。しかし、模試でもほとんど合格判定を出し、合格を強く意識した4回目の本試験の前夜、緊張から夕食直後に嘔吐しました。4回目の不合格を知った瞬間は涙が止まりませんでした。「試験」で泣いたのははじめてでした。5回目の本試験前、模試では1桁台の順位をとれるようにもなりました。合格は揺るがないものとの思いで受けた本試験終了後から合格発表のその日まで、強い不安感が消えることはありませんでした。
このような受験期間を乗り越えられたのは、陳腐な言い方ですが周囲の支えがあったからです。伊藤塾の講師陣からも大きな力をもらいましたが、何といっても家族に感謝したいです。
これから合格を目指す方も、自分の心を支えてくれるものを大切にして、あまり肩肘張らずに、語弊はあるかもしれませんが、「気楽に」、自分のペースを守りながら努力してください。