司法書士試験は、正しい努力をすれば必ず合格できる。講師の言うことを素直に実践し続けることが大切です

徳田英之 さん(26歳)
 

合格者イラスト
追手門学院大学文学部卒業 アルバイト
◆受験回数: 2回
苦手科目記述式商登法
◆主な受講講座〔入門講座〕 司法書士入門講座〔中上級講座〕記述式商登法〔ゼミ〕合格への「思考力」完成ゼミ〔直前対策講座〕直前パック

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は中学生の頃から、漠然と弁護士に憧れていました。しかし、司法試験は自分には手の届かないものだと思っていたので、法学部に進むことはなく、大学生の時にこの資格に出会うまでは法律とは全く無縁の道を歩んできました。
 大学生になり将来のことを考え始め、「直接、人に貢献できる仕事がしたい」と思うようになりました。この時も法律家への憧れはあったのですが、自分が法律家になるということがあまりイメージできず、なかなかやりたいことが見つからずにいました。その後、就職活動が始まり、どうすべきか悩んでいるときに、書店で偶然見つけた伊藤真塾長の「夢をかなえる勉強法」を読みました。それをきっかけに伊藤塾のホームページを閲覧したのですが、その時初めて司法書士という資格があることを知りました。そこで見た、 「街の法律家・司法書士」 という言葉に 「これだ!」 と直感的に思い、 司法書士を目指すことを決意しました。そして、すぐに無料ストリーミングでガイダンスや体験講義を受講し、所クラスで勉強を開始しました。

私がとった学習方法

入門段階の勉強法

 私は、大学4回生の時に勉強を開始したのですが、法律は全くの初学者だったので、法律用語がなかなか理解できず、11科目という分量の多さに嫌気がさし、半年ほどして一度挫折してしまいました。その後は全く勉強が手に付かず、1年半ほど勉強から離れてしまいました。しかし、やっぱり司法書士を諦められないという気持ちがあり、一昨年の春に再度入門講座を受講し勉強を再スタートしました。まず、過去の勉強方法を反省し、場当たり的な勉強は避けようと思い、エクセルを利用して計画を立てました。忘却曲線に合わせ、講義を受けた翌日、1週間後、1ヶ月後と、3回復習する機会を設けました。講義に平行して過去問も解きました。「聴く学習」が自分には効果があったので、復習は、講義を再度2倍速で聴き、そして該当箇所の過去問を解くという形で行いました。復習が重なれば重なるほどその日にやらなければならないことが増えて苦しかったですが、1日にやるべきことが明確だったのでモチベーションを落とすことなく続けることができました。結果、本試験では不合格(午前24問・午後26問)でしたが、この勉強を投げ出さず1年間続けられたことが良かったと思います。

中上級段階の勉強法

 2年目は、まず本試験分析をしました。自己採点をしてみると、落とした問題はAランクの問題や、B+でもAランクに近いような問題ばかりでした。試験直後、例年より難化したから仕方がないと思っていた私は、自分の甘さを痛感するとともに、基礎が固められれば合格できると確信しました。
 まず、入門講座の復習から始めました。配信期限が残っていたので、全ての講座を聴きなおしました。この時も、忘却曲線にそっての復習を徹底しました。その次に、書籍「うかる!司法書士必出3000選」をやりました。10月から直前期まで、わからないところはテキストで確認しながら、4~5週間で1周のペースでこなしました。年明けからは「択一実戦力養成答練」をペースメーカーとして受講し、解答スキルを学びました。
 記述式対策は「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。1年目から山村拓也講師の書籍で勉強していたのですが、講座を受講することでより理解が深まり、自分なりの答案構成を身につけることができました。その結果、どんな問題にも最低限の対応ができるようになり、今年受けた模試では、答案が崩壊するということはありませんでした。

直前期の勉強法や試験当日について

 直前期は、択一式は 「択一直前総整理」、記述式は 「答案構成力養成答練」「うかる!記述式」の問題をひたすら繰り返しました。「択一直前総整理講座」は2週間に1周、直前1ヶ月は1週間に1周のペースでやりました。記述式は、多いときでは、不登・商登それぞれ1日に2問ずつやる時もありました。
 試験当日は、実力以上を出そうとすると緊張すると聞いていたので、とにかく自分の実力を出し切ることに集中しました。とにかく無心で目の前の問題に集中しました。もうひとつ心がけたことは、みんなができそうな問題をしっかり正解することです。この試験は相対評価なので、みんなできる所ができていればいいと言い聞かせていました。それは商業登記の記述で、全くわからず心が折れてしまいそうな自分を救ってくれました。「みんなできるはずがない!」と開き直ることができ、落ち着いてできるところを埋めようとやった結果、記述は奇跡的に基準点を1点上回ることができました。

最後に

 「人は変われる」。これはこの受験生活を振り返って思ったことです。日々の「思い」と「行動」が自分を成長させてくれます。この試験は、正しい努力をすれば必ず合格できる試験だと思うので、講師の言われることに素直になり、絶対合格するという強い気持ちを持って、毎日少しずつでも勉強を続けることが大切だと思います。
 
私は「予防法務」「中小企業支援」「ADR」に精通した司法書士になりたいです。争いの一番の解決は、勝ち負けをつけることではなく、争いを未然に防ぐことだと思いますし、もし争いが起こってしまったら、みんなが納得できる解決のお手伝いができればと思っています。また、企業活動が安全かつ円滑に行えるようにサポートできる人材になりたいです。1日も早く社会の役に立てるように、これからも「感謝」「謙遜」の気持ちを忘れず、日々精進していきたいと思います。
 最後に、いつも温かく見守り、応援してくれた家族、友人にこの場を借りて感謝申し上げます。家族、友人の支えがなければ、この勉強をここまで続けることは決してできなかったと思います。本当にありがとうございました!