理系からの司法書士試験受験。入門講座再受講で
弱点を克服し、合格にもつながりました

岡田 悠さん(30 代)
アルバイト

◆受験回数 4 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生、速修生(山村クラス
中上級講座》択一実戦力養成答練、記述式答案構成力養成答練
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学は理系で、周りの友人がメーカーやシステムエンジニアの仕事に就くなか、何か違うな、周りと違うことをしたいと思い他の道を探しはじめました。父親が司法書士試験を受けていたので、父親からのすすめを受け、司法書士になることを考えました。また、大学までは、特に考えずに歩んできたので、自分の力だけで、何かを成そうという思いがあったので、その思いを果たすこともできるので司法書士になろうと決意しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 1 年目、それまで法律の勉強をしたことがなかったので、何をしたらいいのかがわからず、とりあえずどこかの受験指導校へ通うことを考えました。そこで、インターネットでいろいろな受験指導校を調べ、山村拓也講師の「入門講座」を取ることにしました。4 月から通い、わかりやすい講義で、民法を何とか終わることができました。しかし、講義が不登法に入ったところでプライベートのごたごたで通えなくなり、1 年目はそれ以降は講義に出られませんでした。ですが、試験を受けることは決めていたので、3 月くらいから、Web で残りの講義を受け直し、4月から6 月の模試を受けて試験を受けました。1 年目は過去問もほとんど解かなかったと思います。そのため、もちろん試験は散々でした。

中上級段階の学習法について

(1)2 年目・3 年目
 2 年目もほとんど勉強はせずに試験を受けました。3 年目はほぼ過去問だけだったと思いますが、解き方を変えました。それまでは選択肢からでも正解を出せればその問題は大丈夫としていたのですが、それでは本試験に対応できないと思い、各肢ごとにわからなかったらチェック・付箋をして、見直すようにしました。記述もそれまでは模試を受けるくらいしかしなかったのですが、山村講師の「うかる!記述式答案構成力」(日本経済新聞出版社)を買い、解き方から考え直しました。
(2)4 年目(入門講座再受講)
 このままではダメだと気持ちを切り替え、「入門講座」速修生でやり直すと決め、8 月末くらいから通いはじめました。
 すでに学習していたこともあってか、1 年目とは違い講義の理解度が高く、また「入門講座」なので説明がわかりやすく、自分の弱点の克服にもつながったと思います。さらに、Web と違い直接講義を受けることにより良い緊張感の中で集中して聴くことができ、周りに同じ志の仲間がいることにより、帰ってからの学習に対する意識が高くなり、年内から勉強をしていました。
 3 月には「入門講座」の講義は終わり、時間ができたので、家での勉強を本格的に再開しました。テキストで重要だと思ったところは自分なりにまとめ、ノートを作っていきました。一通り全科目が終わったのは5 月に入ってからでした。また、ノート作りと並行して、過去問も解いていました。

直前期の学習法や試験当日について

 5 月からは、択一は科目ごとに過去問→テキスト・自作ノート→「択一実戦力養成答練」の問題→テキスト・自作ノートの順番で勉強しました。その際、過去問でどんどん解く問題を減らしていきました。また記述に関しては、山村講師の「入門講座」の記述の基礎問題と「記述式答案構成力養成答練」の問題だけで十分学習できると思っていたので、その2つに絞り理解・記憶するようにしました。そこにアウトプットとして、過去問や過去の模試を解くようにしました。
 実際、5 月6 月と進むにつれ、模試の記述の点数はメキメキ上がっていきました。5 月頃からは模試が多くなりますが、模試は本試験を想定して、朝に昼ごはんを買い、8 時には会場近くの喫茶店で(模試の会場は早いと入れません)自作ノートを復習するようにしていました。昼は多くの人が解説を見ていますが、私は解説を見ないで、ご飯を食べ午後の科目ノートを見るようにしていました。模試が終わったら、自作ノートでもう完全に理解しているところは減らし、模試の見直しをした際に基礎的でとれるはずだと思うのに間違えたところは追加することで完成度を高め、本試験当日に完璧だと思えるノートを作っていきました。
 6 月、択一は問題を解くよりはテキストを読むようにしていました。各科目のテキストを読んで、ラインマーカーを引くことを繰り返し、試験の前にはテキストの自分が重要だと思った部分はそらんじて言えるくらいになっていたと思います。記述は毎日、不登法、商登法、最低各1回は解くようにしていました。
 本試験前日、いつも通りに寝られました。当日も予定通りの時間に起きて、家を出て、試験に臨みました。午前が終わった段階では正直今年はいける!と思っていました。そして、午後は択一式をわからないまま解き進め、記述式も不登法、商登法の順に解きました。自分は時間が足りなくなることはなく、むしろ10 分くらい余り、択一式のチェックをしていました。試験を受け終わり、記述式は自信をもっていましたが、択一式は判断できないと思いました。
 その日のうちに択一式の採点をして、思ったより点数が低く、落ちたと思いました。家族とも口論になりました。ですが、分析会でかすかな希望が見え、択一式基準点はぎりぎりで超え、記述式が良かったので、合格することができました。

最後に

 苦労は必ず報われると思いました。自分もプライベートであったり、なかなか点数が伸びないことがあったりと、山あり谷ありの勉強生活でしたが、勉強をし続けていればいつか合格できると信じています。自分より苦労している方もたくさんいらっしゃると思いますが、その苦労はいつか報われます。その日まで苦しいと思いますが、頑張ってください。