中上級講座を活用し、勉強法を切り替え、合格。
仕事と勉強の両立に苦労した受験生活

T.Iさん(20 代)
司法書士補助者
★働きながら合格

◆受験回数 5 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》択一実戦力養成答練
直前対策講座》択一クイック総整理講座、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学が法学部だったこともあり、将来は法律を使った仕事に就きたいと考えていました。弁護士か司法書士のどちらを目指すべきかで悩んでおり、伊藤塾のスタッフの方に何度も話を伺いました。紛争解決を目的とする弁護士と、取引の安全・権利の保全といった紛争予防を主とする司法書士とで、司法書士の方が自分の理想像に近かったこと、自分に合っていると考え、司法書士の勉強をすることを大学在学中に決意しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 初年度は、イメージのつかみにくい手続法を中心に「入門講座」を繰り返していました。登記手続に触れたことが全くなかったので、不登法・商登法のひな型を何度も書いて覚え、登記手続に慣れるようにすることがメインでした。1 回目の受験の結果は、案の定、択一式の基準点を超えることができず、惨敗でした。2 回目の受験は勉強を開始したのが年明けの1 月からと遅く、忘れてしまった知識を取り戻すために時間を費やすのに精いっぱいで1 年目と同じ結果でした。

中上級段階の学習法について

 2 回目の受験の反省から、暗記ベースの勉強から、理解ベースの勉強に切り替えようと思い、中上級講座を申し込みました。仕事を始めた関係で、勉強時間もなかなか確保できなかったため、勉強方法としては、講義を受けながら講師の解説などをテキストへ直接書き込んでいき、書き込みのあるテキストを繰り返し読むという方法をとっていました。勉強時間があまり取れなかったためノートへまとめるやり方では11 科目を理解するために時間がかかりすぎる、演習の時間が取れないと判断し、ノートにまとめる作業は必要最低限にしていました。理解をベースにした勉強に切り替えたおかげで、択一の点数も少しずつ伸び、安定して得点できるようになり、3 回目の受験の結果は午前・午後・記述式すべて基準点を超えましたが、総合点落ちという悔しい結果でした。
 3 回目の受験で伸びを感じたことから、勉強方法は間違っていないと判断し、4 回目の受験の際も同様の勉強方法を行いました。3 回目よりも少し演習の時間を増やし、年々記載量が増えていく記述式の問題にも対応できるよう、スピードを意識しながら過去問を解くことを多くやっていました。模試も受け、点数が上がっていたので、今年は行ける!と思っていましたが、あとほんのわずかという点数でまたしても総合点落ちとなってしまいました。
 今年は、「今回こそ確実に合格できるようにしよう」と思い、今までの受験勉強を徹底的に反省・分析しました。模試や本試験での得点や勉強方法を見直してみると、自分は記述式の点数はしっかりとれているけれど、択一式の点数があまり伸びていない、択一式での積み増しが少ないことに気づき、択一式で基準点プラス18 点(6 問分)を上乗せできるように、択一式の勉強に重点を置いて勉強することに決めました。そのために「択一実戦力養成答練」や模試を受講し、そこで解いた問題を何度も繰り返し解き、解説を何度も読み込むことで解答力を高められるようにしてきました。「(1)答練の受講→(2)書き込み済みのテキストの読み返し→(3)不足していた知識をテキストに再度書き込み」というサイクルで勉強していました。このサイクルを繰り返すことで、自分の苦手なところが一目でわかる、自分だけのテキストができ上がっていきました。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期も「(1)演習→(2)テキストの確認→(3)書き込み」というサイクルは崩さずに、ペースを上げて繰り返すことを目標にしていました。そして、基礎を盤石にするために、六法を素読みすることも行うようにしました。判例付六法だと、重要判例が記載されているため、基礎固め、知識の総復習ができると考え、(2)のテキスト確認のサイクルに六法の読み込みを加えて勉強していました。
 試験当日は、書き込み済みテキストを持っていき、書き込みの多い部分、マーカーの多い部分のみをざっと読み返すことをしておきました。直前にどこを勉強すればよいかわかりやすいという点でも、テキストへ情報を集中させるのはよいことだと感じました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 「択一実戦力養成答練」は東京校でのライブの講義を受けていましたが、少しでも多くのことを吸収しようと思い、講義後にできるかぎり高城真之介講師に質問をしようと思っていました。いつも丁寧に、しっかり解説をしてくださり、また、勉強方法についてもアドバイスをいただき、とても感謝しています。

仕事と勉強、両立の秘訣

 仕事は残業もあり、勉強時間を確保できなかったり、集中できなかったりと、仕事後の勉強は難しいと感じ、朝早く起きて職場に早く行き、職場で毎朝勉強するという生活を続けていました。出勤が早いと、通勤電車も空いていてテキストを読む時間にあてることができ、うまく時間を使えるようになりました。

最後に

 時間がかかってしまいましたが、やっと合格までこぎつけることができました。こうして勉強を続けられたのは、家族や友人、職場の方々、伊藤塾の講師陣をはじめとするさまざまな方の支えがあったからです。挫折し、逃げずに勉強を続けていて本当に良かったと思っています。この勉強を通じて、自分の弱いところとたくさん向き合い、ただ単に知識が増えただけでなく、人としてほんの少しですが成長できたと感じています。支えていただいた方々へ恩返しができるよう、一人の司法書士として、これからも成長を続けていきたいと思います。