司法書士を目指して出発進行
焦りは禁物。しっかりした物事の考え方の
軸をつくるのが大切です

山際 元雄さん(60代)
★働きながら合格

◆主な受講講座
直前対策講座》うかる!記述式、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 勝負は時の運とは言いながら、負け続けた11 年間でした。この11 年間の何と長かったこと、そしてまたこの11 年間の何と短かったこと。40 年以上前に司法試験を受けた経験から司法書士なら簡単に独学で受かるだろうと社会人生活にもそろそろ区切りをつける時期に、自分で受験参考書を買い勉強をはじめました。どうも様子が違うと気づいた頃にはすでに3 年の月日が流れていました。そして今はもうない司法書士受験専門の学校の通信講座を受け、会社役員としての仕事の傍ら、本格的に受験勉強に取り憑かれたような生活に入っていきます。伊藤塾の門を叩いたのは、その学校のあまりに網羅的な指導方法に疲れ、テレビで伊藤塾長の論理的なお話をお聞きし、学生時代を思い出し、ここなら論理的な法律の話が聞けるのではと思って入塾しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 伊藤塾ではたくさんの講座を受けました。小山晃司講師のユーモアたっぷりの講義、山村拓也講師の若さあふれる情熱的な説明、高城真之介講師の戦略的な思考方法、関信敏講師の誠実で受講生に寄り添った丁寧な語り口、そして蛭町浩講師の論理的で学問の香りがする書式解説。すべてが新鮮で私の脳に昔の法学部で習ったことが蘇る思いでした。
 書式の蛭町講師の講義は法律的な基本軸を体に叩きこむのには最適な講義でした。今になって思いますが、司法書士の勉強は長丁場でしたが、長丁場をこなすには、来年すぐ受かる知識よりしっかりとした物事の考え方の軸を作ることが大切だと思います。長い時間はかかりましたが1 年で受かった人より負け惜しみでなく本当に良い人生の時間が持てたと今では思えます。そういう時間が持てたのも伊藤塾長から流れる学問の香りが講師の皆さんの中に流れ込み、私に伝わってきたのではないかと思います。

仕事と勉強、両立の秘訣

 私は今でも会社の常勤監査役ですが、勉強をはじめた時も同じような環境でした。家で1 ~ 2 時間程度の勉強と通勤電車が私の書斎がわりです。独学の頃はバスに乗らず駅まで40 分の道のりを歩きながら本を読んだこともありましたが、数週間で頭が痛くなりやめました。今でも電車に乗ると条件反射的に本を読みます。はじめは各科目のテキストを別々に何回も読み込み、最後の3 年間は答錬の進捗に合わせ伊藤塾のテキストを読み、書式は毎年蛭町講師の「うかる!記述式」を受講し、答錬問題以外は「うかる!記述式」だけを何回も繰り返し読み答案を書いていました。

最後に

 独学の頃は択一式20 問前半、伊藤塾の講座を受けてからは20 問後半がとれるようになりました。4 年前から基準点越えになり、3 年前は1.5点差で不合格になり悔し涙にくれました。その後はほぼ毎年基準点越えで不合格という状態でした。法律の勉強を生活の一部とし、受かるまで受けるという気で平常心を保ってきました。現に司法書士の勉強は実際の業務に大変役立ちました。改正の多い会社法は勉強のお蔭で監査役として常に最新知識を保つことができ、訴訟や法律問題が起きた時は、まず関連法令を読み自分なりに問題点や対処方法を考える習慣がつきました。監査役は株主総会の開始時に決算所見と株主総会の開催手順と議題は法律的に問題のない旨を述べる儀式があります。ある会社の企画部長の時に会社法の知識がなく困ったことがありました。この10 年間の勉強は大いに業務上の支えとなりました。数年前から毎朝太極拳をやっていますが、平常心を保つには大いに役立ちました。焦りは禁物普通に真面目に努力すれば、この試験は絶対受かるといつも思っていました。
皆様の健闘をお祈りいたしております。