世間知らずから社会的弱者の経験も……
周りの方の力で合格できたので全力で社会に尽くします

Y.Sさん
★独学から伊藤塾に転進して合格

◆受験回数 5回
◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース
直前対策講座》直前パック、全国公開模試

合格体験記執筆にあたり

 私は、受験指導校のパンフレットのトップページに載るような、いわゆる全国◯位合格者でも短期合格者でもありません。むしろ長い間受験生活を送ったベテラン受験生に分類されるタイプだと思います。なので、これから受験をされる方は私のような失敗はしないように、すでにベテラン受験生になってしまっている方は何か私と似てるような所がないか、そういった視線で見ていただき、合格の手助けになれれば幸いです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は若い頃、法律家とは全く無縁の業界で大成しようと高校卒業と同時に故郷を離れ上京しましたが、事情により夢を諦め普通に就職して普通の生活を送ろうと故郷に帰りました。しかし、すでに私は20代も後半に差し掛かっており、まともな職歴もスキルもなかったため、思った通りには行きませんでした。「何とか手に職を付けなければ!」と 思いついたのが資格を取得して法律に携わる仕事をすることでした。法律職を選んだ理由は若い頃(今でもですが)世間知らずで何の知恵も知識もなかったため、社会的弱者になった経験があり、とても悔しい思いをしました。ならば新しいステージでは若い頃の私のような方々を助けてあげられるような仕事をしたいと思ったからです。
【勉強をはじめるにあたり】
 学生時代もよく勉強するタイプではなかったので相談する相手も居ません。そこでまずはインターネットで情報収集からはじめました。しかし、入門講座はどこの受験指導校も50万円前後の費用が掛かるため、続けられるかどうかもわからないものにそれだけの費用はとても出せませんでした。そこで法律資格の登竜門と言われる宅建・行政書士の試験を先に独学で勉強して自分の適性を計ろうと思い、同じ年にダブル受験をすることにし、無事にダブル合格することができました。これで調子に乗ってしまい司法書士も入門講座は受講せず、独学での勉強になりました。そのため膨大な範囲を消化するのに時間が掛かり、全ての範囲を一周するのに約2年の歳月が掛かりました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①司法書士初受験~伊藤塾との出会い

 午前科目は何とか基準点は超えられましたが、午後科目がボロボロでした。この時受験会場で配られていたパンフレットを見てはじめて伊藤塾という受験指導校があることを知りました。このままではまずいと思い、7月中に伊藤塾の「中上級コース」に申し込みました。数ある受験指導校の中から伊藤塾を選んだ理由は、①価格の安さ②講師の方が直近の合格者が多かった(最近の傾向を身をもって体験しているから言葉に説得力があると思ったから+自分よりずっとお若い方もいらっしゃるので刺激になったからです)③私は特に記述問題が苦手でした。伊藤塾の記述対策講座は評判も良くサンプルを見て自分に合っていると思ったからです。

②司法書士試験受験(2~4回目)

 はじめて受験指導校を利用して迎えた2回目の本試験。昨年とは対照的に午後科目は大変良くできましたが午前科目が基準点に届きませんでした。試験が終わった後、伊藤塾にカウンセリングをお願いしました。そのとき「フルタイムで働きながら2回目の受験でそれだけの点数が取れれば上出来。間違いなくセンスはあるのでもう1 年踏ん張って来年ぶっちぎりで合格しましょう」と激励していただけたのですが、またしても調子に乗ってしまい、「もう基礎はカンペキだから年始からのスタートで大丈夫」と仕事が忙しいなどと都合の良いいい訳をして年内はほとんど勉強しないまま3、4回目の受験に望むことになり、その程度の勉強量で合格できるほど甘い試験ではないため結局あと一歩の所で不合格になってしまいます。

③司法書士筆記試験合格(5回目)

 4回目の試験が終わった時、来年もダメだったらもう諦めよう。でも最後の1年は悔いのないように今迄で1 番勉強しようと過去の反省から8月から勉強をスタートさせました。意識した点は、勉強は長短ではなく密度が大事と実際の試験時間と同じ時間(2時間の日、3時間の日、休日は2時間+3時間)を計りその時間は集中して勉強して、集中力を徹底的に鍛え上げました。そして無事に合格することができました。はじめて法律の参考書を手に取ってから6~7年目のことでした。

最後に

 言葉は悪いですが、本試験の合格点は合格者の中では最低の点数です。合格者の大半はそれ以上の点数を取って合格しています。すなわち、あと少しで合格だったということは、まだまだ本当の意味での合格レベルではなかったと思っています。私はそのことに気が付くまで時間が掛かりました。
 法律とは無縁だった私が合格することができたのは過酷な受験生活を送っても壊れない丈夫な身体に産んでくれた両親、受験をはじめて付き合いが悪くなっても仲間でいてくれた友人、出来の悪い私でも理解のできるわかりやすいテキスト、講義を作ってくれたスタッフの皆様の助力あってこそだと思っています。皆で勝ち取った合格でした。本当にありがとうございました。