記述の壁に打ちひしがれ諦めかけた時、
YouTube で知った伊藤塾
「蛭町節」に魅了されて一気に合格をつかみとりました

竹村 茂明さん(40代)

◆受験回数 3回(他、お試し受験1回)
◆主な受講講座
中上級講座》蛭町記述コース、演習コース

伊藤塾を活用した私の学習方法

①伊藤塾を受講した理由

 私は、お試し受験を含め4度目の受験で合格しました。昨年の試験までは他の受験指導校の受講生でありました。2度目、3度目の試験で択一基準点は上回りましたが、記述式基準点の壁をどうしても乗り越えることができませんでした。昨年の試験に至っては合格点を上回りましたが、記述式基準点に2.5点足りませんでした。ショックが大きく、また1年苦しい受験勉強をしなければならないことを思うと、もう諦めようかと真剣に考えました。そんな時、たまたま伊藤塾のYouTube動画を目にしました。そこで視聴した蛭町浩講師の「蛭町節」に一発で魅了されてしまい、もう一度挑戦してみようという気持ちになりました。直ぐに蛭町浩講師の「蛭町記述コース」と山村拓也講師、宇津木卓磨講師の「演習コース」の受講を決断しました。

②記述式基準点突破対策

 択一科目は、全般的に過去問重視の学習をしてきました。過去問で出題範囲や出題論点を把握し、テキストと条文、判例で関連論点、比較論点を確認して、横断整理をするという方法でした。そして択一答練を通して知識レベルの維持に努めました。
 課題である記述式は、藁にもすがる思いで伊藤塾の記述式講座を受講しました。受講してみると、自分には基準点を超えるために必要な技術や準備が圧倒的に不足していたことを思い知らされました。今迄、基準点を超えられなかったことも当然だと痛感しました。記述式試験においては、登記の個数と順序の正確な判断や、問題設定文からどれだけの論点を連想できるのかが重要であることを知りました。それから記述式基準点突破のために取組んできたことは、いたってシンプルです。先ず、当然ながら講義を受講し、講師の言うことは全て実施しました。「これは暗記するように」と言われれば、どんな状況でもスラスラ言えるようになるまで徹底的に覚えました。やるように言われた事例問題は全て「できるように」しました。間違いノート、連想ノートを作れと言われれば、直ぐに作成して、こまめに書き込みました。後は、練習問題を繰り返し解きました。「蛭町記述コース」の過去問アレンジ問題と記述式答練の問題を試験前日まで可能な限り繰り返しました。2度目以降でも答案構成手順等を省略することなく制限時間内に、かつ一語一句間違わずに解答を書き上げることができるまで何回も反復しました。そして、1問解き終わる毎に、間違えた論点、書式又は添付書面等を実施日とともにノートに記しました。ノートを確認すると自分の間違える癖が見えてきました。試験前日にノートを読み返して注意すべきポイントを徹底的に頭に入れました。

③今年の本試験

 午前の択一は、順調に進めることができました。一方、午後の択一・記述式は思うようにいきませんでした。周知の通り、冒頭から4問連続で選択肢の2が続き5問目が難問で6問目がまた選択肢の2でした。民訴等を得意としペースメーカーとしていたので、これには出鼻をくじかれ動揺しました。リズムが狂い必要以上に慎重になりすぎたことから不登法の後半から時間に追われ、商登法までの検討がグダグダになりました。結局、午後の択一式を解き終わるまで1時間10分を費やしてしまいました。予定より10分も記述式に食い込んでしまったため、かなり追い込まれた状況で記述式の解答を書き上げました。最後の商登法の小問を書き終えたと同時に試験終了となりました。民訴等で選択肢の2が続いたこと、択一式の後半の検討が曖昧になったこと、記述式で何を書いたのか良く覚えていないことなどネガティブな考えがグルグルと頭の内を巡って憂鬱な気持ちで帰路に着いたことをはっきり覚えています。ところが、結果は目標としていた記述式基準点を大きく上回るものでした。これは、質の高い練習問題を何度も反復したことにより、どんなに追い詰められた状況でも、基準点を超えるために必要な基本論点に関しては、あまり考えなくても自然に手が動いていたのではないかと思います。自分にはその認識がなかったけれど、知らず知らずのうちに記述式基準点を突破するだけの実力が身についていたのかもしれません。

④ここさえ乗り切れば何とかなる

 試験が終了した瞬間は、「今年も落ちた」が率直な感触でした。しかし、試験が終わるまでは、一瞬たりとも諦めることはありませんでした。苦しい時間帯には、山村講師の「ここさえ乗り切れば何とかなる」という言葉が何度も頭をよぎりました。これは、試験に限らず、長く苦しい受験勉強においても同様だと思っています。「ここさえ乗り切れば何とかなる」と自分に言い聞かせ、最後まであきらめることなく伊藤塾の講師・スタッフの皆さんを信じてやれば必ず合格をつかみ取ることができます。

最後に

 昨年打ちひしがれ、諦めかけていた私が、もう一度立ち上がり合格をつかみ取ることができたのは、ひとえに伊藤塾の皆さんのおかげだと感謝しています。ありがとうございました。