フルタイム勤務、家庭もあったので、学習時間の捻出、
特に優先順位、時間配分を最優先課題にしました

K.Hさん(50代)

◆受験回数 3回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》中上級コース、蛭町記述コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

宅建受験や仕事(金融機関の融資渉外業務等)を通じ、法律は面白い、もっと学びたいと思っていました。2005年に伊藤塾の「入門講座」を申し込みましたが、その時は、仕事に忙殺され、申し込んだだけでした。4年前にリース会社の契約関係の部署に転勤となったことを機に、市販の司法書士テキスト(民法)を手に取りました。当初は業務習得が目的でしたが、学ぶにつれ面白くなり、せっかくならと思い、司法書士試験の受験を決意しました。

伊藤塾を活用した学習の方法

受験1年目(2017年度試験)と3年目(2019年度試験・合格年度)に、1年目は8月より蛭町浩講師の「蛭町記述コース」、年明け1月より関信敏講師の「司法書士合格への『思考力』完成ゼミ」等、3年目は宇津木卓磨講師の「中上級コース」を、それぞれ受講しました。
1年目は、独学の理解不足を補うため、場当たり的に計画性なく講座を受講し、全科目の学習を終えるのもやっとでした。こうした状況でしたが、蛭町講師の「フレーム・コントロール」で登記法の何たるかを学べました。思考力完成ゼミでは、当てられる「恐怖感」から予習動機が働き、怠けがちな市販テキストの学習が促進され、関講師の精巧に構築された講義で主要論点の理解も格段に深まりました(民法、不動産登記法のゼミはWebで直前期に受けました。最初から受けていればと、後悔しました)。過去問演習をする時間的余裕も全くなく択一基準点足らず(午前・午後とも23問正解)となりましたが、理解中心の勉強の手応えを実感しました。
受験2年目(2018年度試験)は直前期に転勤があり慣れない仕事で、忙しい職場でもあったことから、勉強時間が激減しました。このため午後マイナーについては、出題可能性が高い分野しか行わず、撃沈(択一:午前26問も、午後18問正解)。
受験3年目(2019年度・合格年度)は、自分でする学習時間を増やすため、再度、伊藤塾で、年内インプット完了する講座で、知識の整理を行い、後は、答練、模試、過去問のアウトプット中心とすべく、宇津木講師の「中上級コース」を選択しました。宇津木講師のポイントを押さえた講義で過去2年の学んだことが整理、つながりました。また、過去問はこれまで肢ベースのものしかやったことがなく、実戦慣れしていませんでしたので、講義に後追いする形で、8月より3月まで昭和からの過去問をやり、△×となった肢をテキストで補充するという地味な作業を1周しました。憲法、会社法は、答練・模試問題も補充して繰り返しました。
直前期も、択一は過去問とテキストの往復で総復習をしました。前年度はヤマ当て偏重で失敗した反省から、全過去問にあたり、学習範囲の偏りをなくしました。○肢は全く解説無視で時間確保、また毎日全教科をさらうとともに、科目毎では第1問目→第11問目→第21問目→…、最終ページに行ったら第2問目→第12問目→第22問目→…と10問飛ばしとし、同じ分野を集中的に学習せず、何度かに分けて解くことで頻出論点の抜けを防ぎました。記述は、年度内の「記述式ケーススタディ講座」を足掛りに、年明け以後は、「記述式答案構成力養成答練」の不登法、商登法各10問を繰り返し解いたことと、通勤時間で雛形暗唱を日課としました。また雛形集を間違いノート、連想ノートとして、模試等で間違った論点を書き写し、暗唱の際に眺めていました。今年の本試験は、この雛形学習で助けられました。
模試は、前年度までは時間がなかったので、回数は2〜3回でした。3年目は、時間配分、回答順序、軸肢の選択、記述の解法実践、昼休憩の過ごし方、昼食、前日の睡眠といっ たことをシミュレーションするために(山村講師の直前期の無料公開講座でのお話に触発され)、今年は7回受けました。S判定は偶々1回ありましたが、試験中は、時間を記録し、肢の切り方を試したり、午前なら会社法から解いてみたり等、4回目位でフォームが固まりました。

不安や疑問の解消とモチベーションアップ

フルタイムで働き、家庭も持っていましたので、時間の使い方が悩みの種でした。学習が進むうちに、物事の優先順位、時間配分、週30時間、平日2時間、休日各10時間をノルマに設定しました。平日は、終業後、疲れ果て、残業や付き合いの飲み会もどうしても入ってくることがあるため、頭が冴え能率が上がり、誰にも邪魔されない早朝の始業前に勉強するようにしたことで、ペースを作ることができました。
仕事を続けての勉強は厳しかったですが、仕事は絶対手を抜かない、という気持ちで取り組みました。また人間は社会的動物であるため、コミュニケーションに弱いので、ライン、ツイッターなどは、気が散らないよう、ご法度にしていました。テレビも全く見ませんでした。妻との無駄話が唯一の楽しみでした。

伊藤塾の各講師陣への感想・各講師へのメッセージ

問題が解けないとき、ケアレスしたとき他、勉強で凹んだ時、自分の能力の問題ではなく、慣れの問題なのだ、即ち、「知識との距離感の問題」(蛭町講師)であると言い聞かせ勉強を続け、今、司法書士のスタートラインに立つことができました。教授くださった講師の方々に感謝申し上げます!!

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